2013.08.29 富士山(静岡県) 
エブリコ
Fomitopsis officinalis (Vill.) Bondartsev & Singer
タマチョレイタケ目 ツガサルノコシカケ科 ツガサルノコシカケ属

 標高が高い場所の生きているカラマツの枝枯れ部に発生。釣鐘やひずめのような形で柄はない。傘の上面は汚れた灰褐色で成長とともに不規則なひび割れができ、やや不明瞭な環紋を表すことがある。肉は白色から黄白色で味はとても苦い。肉質は指でもむとボソボソと砕けるほどもろい。下面は細かい管孔状で、クリーム色のち褐色を帯びる。
 写真の菌は爽やかな香りがあった。
 「エブリコ」は「薬用」という意味のアイヌ語でかつては薬用に用いられていた。発生は稀。