2004/09/18  富士山(山梨県)
シシタケ
Sarcodon imbricatus (L.) P. Karst.
イボタケ目 マツバハリタケ科 コウタケ属

ツガ林に発生。図鑑を見ても、シシタケを明確に記載したものがないので、確かなことは分からないが、中央のくぼみが浅く、香りはほとんど無いことからシシタケとした。よく見ると鱗片も角状に尖らず、大きなササクレになっている。 傘径約15センチ。

環境省 レッドリストより
子実体は漏斗形。傘は径5〜25cm、茶褐色で、れんが状にひび割れた濃褐色〜黒褐色の大きな鱗片に被われる。 肉は淡褐色、弾力があり、肉質。子実層托は針状で柄に垂生する。針は長さ1cm 程度で密生し、はじめ灰白色、のち濃褐色となる。 柄は太短く、中心生、中実、強靭、表面平滑で淡褐色。

担子胞子は類球形でイボに被われ、褐色、7〜8.5×4.5〜5μm。日本、ヨーロッパ、北アメリカに分布。 マツ林等に依存する菌根菌であり、その発生は稀である。生育地の多くはマツ枯れや手入れ不足から環境が著しく悪化している。