2002/9/29  富士山(静岡県)
ナガエノチャワンタケ
Helvella macropus (Pers.) P. Karst.
チャワンタケ目 ノボリリュウ科 ノボリリュウ属

各種林内に発生。 円筒形の細長い柄に椀型の頭部(子嚢盤)がつく構造で、頭部は椀状が一般的で、しばしば不規則にゆがんだり、縁が下側に反り返って鞍形になるものがある。 上面(椀の内面)は胞子を形成する子実層で、ほぼ平滑で、灰褐色〜灰色。 外面は灰色〜汚黄白色で、白っぽい軟毛が被っている。 柄は頭部の裏面と 同色で、同様の毛で被われている。

ナガエノケノボリリュウは同種とされ、本種の大型個体ということになる。
酷似しているクラガタノボリリュウは、表面の毛が単独でなく、数本の鎖状の毛が寄り集まって一箇所から生えるが、肉眼でに正確に区別するのは難しい。