主にきのこウオッチングの記録です。

2003.04.26 富士宮市
 それにしても今年は雨が多い、火災が少なくキノコも順調に出るので私には都合がいいが、困っている人もいることだろう。

 今日も朝まで降っていた雨が9時頃になって止んだので、梅畑と定期観察路の公園を歩いてきた。

 梅畑を何カ所か歩いたがハルシメジは草が大きすぎず多少傾斜のある畑の方がよく出るように感じた

 公園に行く途中ウッドチップが積まれた場所があり、ツバナシフミヅキタケが群生し、栄養十分のようで畑などで見られるものに比べ威勢がいい。

 コナラの落ち枝に出ていたヌルデタケは成菌になり、白から薄い褐色に変化しているものが多かった。
 
 コキララタケも落ち枝や倒木から出ていたが、ほとんどが単生だった。

 いよいよ暖かくなったのでイヌセンボンタケが湿り気のある倒木に出始めた。昨年も繰り返し出続けた木に今年も出ている。

 雨上がりのせいか綺麗なシロキクラゲもたくさん出ていた。
2003.04.22 富士宮市
 この時期にしては珍しく空気が澄んだ晴天だ、当直明けで眠気もあるが寝られそうもないので、そろそろ桑の木の下にキンカクキンが顔を出す頃だと思い探してきた。

 桑は花が散り5oくらいの実が付き始めたところだ、下の草をかき分けるとキツネノワンが何カ所も点在し、キツネノヤリタケは足の踏み場がないほど出ていた。

 近くにあった桜の下には、アミガサタケオオチャワンタケが出ていた。アミガサタケは10本以上出ていたのでシロと呼べるところをやっと見つけたことになる。オオチャワンタケは単生がほとんどで椀が開いていて、この姿が大茶碗の名にふさわしいと思われた。

 帰りがけにシイタケのホダ木が朽ちかけた場所を覗いてみると、フクロシトネタケが異常発生といえるほど出ており、大きいものは手のひらくらいあった。
 ムササビタケも数カ所出にていた。

 
2003.04.20 富士宮市
 朝からの雨が昼過ぎになって止んだので、近くの桜のある公園を見てきた。

 植え込みのウッドチップからオオチャワンタケが何株も出ていた。株状に出たときは大きく開くことはないようだ。

 伐採された榎木からアミスギタケが出ていた。幹には散生、枝には株立ちで細いところにたくさん出るようだ。

 100本近くある桜(ソメイヨシノ)の1本の下に桜型と思われるハルシメジがたくさん出ていた。クサウラベニタケに酷似しており、秋なら躊躇なくクサウラベニタケと同定してしまうだろう。

 今年はアミガサタケが豊作らしく景気のいい便りが届くが、私はなぜか見つけられないでいた。今日も不発と思って駐車場に戻るとき桜と少し離れた桧林の際に一本出ていた。また雨が降り出したので終わりにしたが丁寧に探せばまだあるかも知れない。
2003.04.16 富士宮市〜芝川町
 所用のついでにピンポイントで3ヶ所を見てきた。

 まず14日に見つけたコキララタケが出ていたシイの林、すでに幼菌はなく傘が開いて周りが黒く溶けているものがほとんどで綺麗なものは2本だけだった。成菌だけ見た場合コキララタケと判断するのは難しそうだ。

 次は朝霧高原、桜がちょうど満開で八重ツバキの下にツバキキンカクチャワンタケがたくさん出ていた。2月から見てきたが写真を撮るのは今期これが最後だろう。

 最後は芝川町の梅畑、南向き雛壇状の日当たりのいい場所にハルシメジの出始めが10本くらい出ていた。昨年より一週間遅れだ。これから5月の連休頃まで各所で見られるだろう。
2003.04.14 富士宮市〜富士市
 前回(10日)にシイの林で見つけたキノコをカシタケと掲載したが図鑑には「辛くない」と記されており、味を確認しなかったのが気にかかっていた。そこで今日確認に行って来た。

 予感は的中し、噛んでみると辛目の大根おろしのように辛かった。春シイ林に出て色に変化のあるベニタケ科のキノコはカシタケしかないと思っていたがカラムラサキハツがあるらしい。山渓「フィールドブックス」にも外観が似ていると記されている。(まだまだ未熟だナー)

 新たに3種、出ていたが2種は名前がわからない。一つはイッポンシメジ科のミイノモミウラモドキに似ているが傘が著しく波打っており別種と思われる。もう一つは綺麗でしっかりしたキノコだが科も特定できなかった。最後の1種はコキララタケで高さ3〜6pの綺麗な状態のものだった。

 近くの赤松林には立ち枯れや倒木がたくさんありヒトクチタケやアクニオイタケが出ていた。
 
 朽ちて放置されたシイタケのホダ木からは、ウラベニガサが栽培キノコのようにたくさん出ており、大きなチャワンタケの仲間も出ていた。
 オオチャワンタケのようなだが材上生が気に掛かる。
2003.04.10 富士宮市
 昨年見つけることが出来なかったアネモネタマチャワンタケを探して、渓流沿いの山を歩き、たくさんのニリンソウをかき分けてみたが見つけることは出来なかった。
 しかし、途中立ち寄ったシイの林や、神社ではいくつかのキノコを見ることが出来た。

 シイの林では車から降りて10m位の所に、初めて見るカシタケがたくさん出ており、見つかるときはこんなに簡単に見つかるものかと再認識させられた。茨城県では人気のある食菌らしいがベニタケ科のキノコは食べたことがないのと、老菌が多かったこともあり今回は写真に撮るだけとした。

 神社のイチョウの木の下にトガリアミガサタケがたくさん出ており、春先から探し回ってやっと1ヶ所見つけたことを思うと、これまた見つかるときはこんなものか・・・である。

 沢沿いの倒木にはエノキタケがたくさん出ていたが暖かくなると傷みが早いようだ。

 今年は雨が定期的に降るせいかシイタケとフクロシトネタケをコナラの倒木でよく見かける。

 暖かくなってきたので地上から出るキノコが多くなってきたが、小さいキノコは名前がわからないものが多い。
 
2003.04.03 富士山(スカイライン)
 今年初めての富士山(西臼塚付近、標高1200〜1300)を歩いてきた。雨上がりで霧がかかっていたが、徐々に晴れてきて気温も上がり歩いていると汗ばむ陽気であった。

 ウラジロモミの林では、倒木の枝にハナビラダクリオキンが随所に出ていた。幹の部分には出ないようだ。
 
 ブナ林に入り、落ち葉をかき分けると昨年の秋に落ちたブナの実の殻斗からシロヒナノチャワンタケが至る所に出ていた。まだ幼菌だ。

 昨年の晩秋に出たオツネンタケモドキもあちこちに見られた。

 里山で1月から見ているものと同じと思われる広葉樹から出るセンボンクヌギタケの仲間がブナの朽ち木?から出ていた。

 今日見たきのこで一番感動したのは、イタヤカエデと思われる立ち枯れの根元に出ていたヒラタケだ、富士山の1,000メートル以上で完全にヒラタケといえるものに遇ったのは初めてだ。(ウスヒラタケと区別が付かないものが多い。)いい写真が撮れたので後でギャラリーに入れることにする。

 コチャダイゴケも初めて見たきのこだ、小さくてルーペを使わないと構造がわからない。スジチャダイゴケの老菌も数多く見られた。  

 その他のきのこは、エノキタケ、ウチワタケミイロアミタケ、カワラタケ、シロハカワラタケ、ヒメキクラゲなどが雨上がりの綺麗な姿を見せていたが特に綺麗だった2種類の写真を掲載することにした。