主にきのこウオッチングの記録です。

2003.05.28 富士市
 久しぶりに定期観察路の公園とシイタケの朽ち木が捨てられている場所を回ってきた。

 シイタケのホダ木が捨てられている所には年間通して色々なキノコが出て、飽きることなく観察が出来る。

 今日一番多かったのは、ムササビタケで幼菌から成菌まで何カ所も出ていた。

 ベニヒダタケもよく出るキノコだが今日は1本だけだった。

 16日のヒイロベニヒダタケは以前見たものより柄が細長かったので「?」を付けたが、むしろ細長いのが一般的らしいのでヒイロベニヒダタケとする。今日のものも出間違いなくヒイロベニヒダタケだ。

 綺麗な状態のクロフチシカタケが出ていた。これも図鑑がまちまちで完全に自信はないが成菌を見るとクロフチシカタケでいいと思う。

 ヒイロウラベニタケが出ていた周りナガエノチャワンタケが出ていた、普通に歩いていたら見つけることは難しいだろう。

 公園は乾燥し始めていたが、ウコンハツと思われるベニタケ科のキノコがたくさん出ていた。

 遠くから見て何か黒い塊があると思い、近づくとザラエノハラタケが開きかけて、乾燥のため固まってしまったものの群生だった。
 日陰になりやすい場所にかろうじて3本綺麗なものが残っていて被写体になってくれた。

 この他、ツエタケ、ヒビワレシロハツ、ハイイロイタチタケ、カンゾウタケなどが出ていた。
 
2003.05.26 富士山(静岡県)
 今日は「ドキッときのこ」の竹さんが西臼塚を訪れたので、ご一緒して付近のブナ林を歩いてきた。
 (キノコを大事にしながら丁寧に写真に納める姿をみて最近雑になってきていた自分にはいい勉強になりました。)

 ブナを中心とする倒木にはキノコがたくさん出ており、クヌギタケの仲間は数種類が見られた。

 オオナヨタケも苔むした倒木に何カ所も見られた。

 今までイタチナミハタケと思いながらもチャヒラタケの大きいものかも知れないと思っていたものが氏の説明でイタチナミハタケと分かった。

 ブナの立ち枯れにはキララタケの幼菌が群生していたが、すでに何かに囓られていた。

 久しぶりに瑞々しいチシオタケが出いた。いつ見てもかわいいキノコでたくさんシャッターを切ってしまった。

 ブナの倒木の周りには高さ10p近いアシナガタケが出ていたがピントを合わせるのが難しい。

 富士山のブナ林では今年初のベニタケの仲間が1本だけ出ていたが名前は特定できなかった。

 この他、ナラタケ、ウスヒラタケ、ヌメリツバタケモドキ等が出ていたがキイロスッポンタケが全て朽ちていたのが残念だった。
 
2003.05.25 本栖湖
里山は乾燥気味になってきたので、本栖湖の周りを歩いてきた。

広葉樹と思われる倒木からは、オオワライタケが出ていた。まだ時期が早いので半信半疑だったが囓ってみると苦いので間違いないだろう。

近くの倒木からは富士山に出るものと同じナヨタケの仲間が10個以上出ており、傘径6〜9pで富士山のものより一回り大きかった。

立ち枯れたコナラの大木にはコガネヌメリタケが株状に出ていた。乾燥気味でタケハリカビが付き始めていたが、雨上がりには綺麗な姿だっただろう。

 林道の脇には今年初のオオホウライタケが菌輪を作っていた。

 河川の法面の工事で西洋芝が吹き付けられた斜面には、ツブエノシメジが大発生しており、大きいものは22p以上あった。
「きのこの四季」というHPでも洋芝とツブエノシメジの関係を取り上げており、私も2度目の体験だ。
2003.05.21 富士宮市
 忙しい時間が続くので短時間でウッドチップの公園を歩いてきた。

 雨が降ったのでフミヅキタケ不明菌が大きな菌輪を何カ所も作りきのこ畑の様であった。
 ウッドチップの公園は巨大なおが屑栽培のようなもので栄養満点の大型キノコで大株になるものが多いようだ。

 ツバの位置が低い所にある名前のわからないキノコはスタイルが面白い。

 モリノカレバタケも山で見るものより一回り大きく菌輪は5m近く続いている。

 ホコリタケは春から秋まで見かけるが、幼菌は見つけにくい。今日は親の横に並んでいたので見つけることが出来た。

 ノウタケの幼菌もたくさん出ていたが、栄養満点の環境でどこまで育つか今後が楽しみだ。
2003.05.18 富士山(静岡県)
 シャグマアミガサタケと昨年この時期に出ていたトビイロノボリリュウタケを見つけに高鉢山周辺のツガ林を歩いたが何も見つからなかった。
 西臼塚付近は日曜日で人出が多いので標高1000mくらいの林道をしばらく歩きブナ林に入った。
 
 ブナの倒木には色々なキノコが出ており、コガネヌメリタケは何カ所も見ることが出来た。
 
 アミヒラタケはブナの倒木や立ち枯れにたくさん出ていた。大型で見るだけでも圧巻だ。

 チャヒラタケは新鮮なものが出ており、食用不適らしいが旨そうに見えた。

 昨年も見た不明菌がブナのうろに出ていた。透明の小さなきのこだがちゃんと柄も傘もある。

 本日のハイライトは次の二つだ。
 まずはブナの倒木の根元に出ていたヒトヨタケとにかく大きく高さ21pあった。

 主役はキイロスッポンタケだ、いつか見つけたいと思っていたが思いがけない出会いに、しばらく見とれてしまった。日向と2箇所見つけたが日陰のものが黄色が強く綺麗だ。
2003.05.16 富士山(西臼塚付近)
 神奈川キノコの会御一行のお誘いを受け、西臼塚付近を散策してきた。あいにくの雨だったが、誰もいやがるどころかキノコが見つかればニコニコして声を掛け合っているのは、さすがに名高い会の皆様で、とても有意義な時間を過ごさせていただいた。

 キノコも色々なものが出始めていて、雨でカメラが濡れるのも忘れてたくさん撮った。(一日中雨で、暗いのと水滴で苦労したがどのキノコも瑞々しく綺麗だった。)

 皆様の一番の目的はアミガサタケで、出始めであったが普通のものより大きく色も変わっているように思われた。

 ウラジロモミはビョウタケの仲間が出ているものが多く鮮やかな色が目を引いた。

 広葉樹の細い枯れ枝には、白い小さなキノコが枯れ木に花が咲いたように出ていたが名前はわからない。

 富士山の静岡県側で見かけることが多いナヨタケ属のキノコも綺麗な姿を見せていた。

 ナラタケは倒木のあちらこちらに出ていたが秋のものに比べ腐朽が進んだ倒木から出ているものが多いように思えた。

 クヌギタケは似ているものが色々あるが、これが本家のクヌギタケと思っている。

 コガネヌメリタケは昨年一度見ただけだったが今日は何カ所も出ていて雨に濡れた姿を撮ることが出来た。

  
 
2003.05.14 富士市〜富士宮市
 乾燥が続いているところに午後から雨の予報、散策のコース選択に迷ってしまうが、この時期、乾燥に強く短時間で見てこれるキノコはカンゾウタケとマツオウジだ。
 どちらももう一度撮っておきたかったので神社のシイの木、松林、帰りにホダ木の朽ちた所と決定した。(前2回のいいとこ取り)

 神社のカンゾウタケは乾燥のせいかあまり大きくなっておらず、固まってしまったものもあった。(暗い所に出るので撮影が大変だ。)

 マツオウジは乾燥気味のものもあったが、食べ頃のものもあったので少しいただいてきた。幼菌が少なかったので第1陣は終わりで、一雨降れば第2陣が出てくるだろう。

 シイタケのホダ木が朽ちた所には、相変わらずウラベニガサがたくさん出ていた。今回特に目を引いたのはヒイロベニヒダタケに似ている綺麗なキノコだが柄の様子が違うようだ。
 ※後日検討の結果ヒイロベニヒダタケと判明した。
 もう一つわからないキノコ?があった.。傘が重なり合ってヒダがむき出しのような感じを受けるがヒダでもないようだ。
 (見当が付きませんので、ご存じの方は情報をお寄せください。)
2003.05.09 沼津市〜富士宮
 昨日カンゾウタケを見つけたので、やはりマツオウジの顔も見たいと思い沼津市から富士市に続く千本松原を歩いてきた。

 いつも出ている木には、まだ出ていなかったが何とか2ヶ所見つけることが出来た。古い切り株に出るようだ。

 マンネンタケも出始めていたがいつも途中で誰かに蹴飛ばされてしまう。何とかならないものか・・・

 富士宮市のシイタケのホダ木が捨てられた場所には色々なキノコや変形菌が出ていたが今回目を引いたのは。ヒメスギタケフジイロチャワンタケモドキと思われるチャワンタケだった。

(時間がないので簡単に書きました。)
2003.05.08 富士宮市〜富士市
 昨夜からの雨が止んだので定期観察路の公園に行ってみたが、雨の効果が出るのは明日か明後日になりそうだ。

 10日ほど前に出始めていたアラゲケガワタケは大きく開きみごとな姿を見せていた。
 
 モリノカレバタケは反応が早く綺麗な菌輪が出来ていた。

 桧の根本に、傘に紫の鱗片を振りかけたような小型のキノコが出ていた。最近紫のキノコに興味があるが名前のわからないものが多い。

 公園には一人で抱えられるくらいのシイの木がたくさんあるがカンゾウタケは一つも見られなかった。そこで、大きなシイの木がある神社に行ってみると二人でやっと手が回るくらいの巨木2本(しめ縄がしてある御神木)に幼菌から老菌まで10個くらい出ていた。
 今まで見つけられなかったのは木が小さすぎたらしい。
2003.05.06 富士宮市
 連休中はしっかり仕事をさせていただきました。晴天続きで一般行楽客は最高だったようですね。(キノコには・・・)

 どこも乾燥していそうなので水辺に出るキノコを探して渓流を歩いてきた。標高800mは、まだ早すぎたようで渓流では次の2種を見ただけだった。

 アラゲコベニチャワンタケは、湿り気を好むようで滝の飛沫が雨のようにあたる流木や岩に点々と出ていた。
 滝壺に刺さった流木には、クロサイワイタケの仲間がぎっしりと出ていた。

 渓流から上がった所に山桑の木があったので下を見るとキツネノワンとキツネノヤリタケがたくさん出ていた。土に湿り気がある所に出るようだ。
 近くの桜の木の下にイタチタケのようなキノコが出ていたが地上から出ており幼菌も白っぽく名前はわからなかった。

 帰り道に3年前に出来た公園を覗くと、ウッドチップからフミヅキタケが大量に出ており乾燥でひび割れてものが多かったが木陰のものは綺麗な姿をしていた。ホコリタケも数カ所出ており栄養状態がいいらしく大型のものが多かった。
2003.05.01 富士山(スカイライン)

 五月晴れの富士山を歩いてきた。
 最初にスカイラインの高鉢山周辺(1,600m) を散策したがキノコと名の付くものは見あたらなかった。
 その後西臼塚(1,200m) より下のブナ林を散策したところ400mの差は大きく色々なキノコを見ることが出来た。

 大きなミズナラの倒木からは、シイタケがたくさん出ており、すでに朽ちたものや開いたものが多く、かなり前から出ていたことが伺えた。

 朽ちかけて種別がわからなくなった広葉樹の倒木からアミヒラタケが出ていた。タマチョレイタケとの見分けが難しいが今年は両方を見つけて違いをはっきりさせたい。

 ヌメリツバタケモドキは冬を除き一年中出るキノコで、色々な広葉樹の倒木に出る。今年初の出会いにほっとしたような気分になれた。

 アシグロタケの状態のいいものが出ていたが最近出たものだろう。

 オツネンタケモドキは晩秋に出てほとんどが朽ちかけているが、なぜか1ヶ所だけ幼菌が出ていた。

 ブナやウラジロモミの倒木からヒメアジロガサモドキと思われるキノコが何カ所も出ていた。この時期一番発生が多いキノコのようだ。

 広葉樹が朽ち、苔むしたところにアシナガタケの仲間が数本ずつ数カ所出ていた。

 ブナの落ち葉を少しずつ取り除くとシロヒナノチャワンタケがすぐに顔を出す。ブナの実(殻斗)に出る小さなきのこだが白いのですぐ目に付く。

 沢の倒木に綺麗なヒラタケが出ていた。乾いたものもいくつかあったが収穫するには量が少なすぎた。 

 地上から出るキノコは唯一モリノカレバタケが出ていた。数カ所で見られ色の黄色っぽいものや白っぽいものもあった。

 硬質菌も伸び始めの綺麗なものがたくさん見られたが、またの機会に取り上げてみたい。