主にきのこウオッチングの記録です。

2003.07.31 富士宮市
 午後から定期観察路の公園を歩いてきた。今年初めてクマゼミの鳴き声が聞かれる夏日で、蚊も多く悩まされた。
 本格的な夏になりキノコのパターンも変わるだろう・・・

 忙しいので今日は、写真を載せるだけとした。

 フウセンタケ科の不明菌

 イヌセンボンタケ

 クロタマゴタケモドキ

 テングノメシガイ

 ズキンタケ
 
 ユキラッパタケ
2003.07.29 富士山(西臼塚)
 朝から雨が降っていたので、当直勤務から帰宅して一眠りして起きると、雨は上がり空が明るくなってきていた。しばらく富士山へ行っていないので少し時間は遅いが11時頃になって西臼塚へ向かった。

 雨上がりのブナ林は私一人の貸し切りで、散歩には最適だったがキノコの姿はほとんど見えなかった。
 イタチタケは、いつも見られるキノコだが綺麗な成菌が一つ出ていただけだった。
 地上から出るキノコは5・6個出ていたがまともな姿で見られたのはクロハツモドキ3個だけだった。
 ウスヒラタケも溶け始めているものがほとんどで、やっと見つけた一株も新鮮さはなかった。
 そんな中、ヌメリツバタケモドキだけが撮影意欲をかき立ててくれたが、広葉樹の立ち枯れの高いところに出ていて、なかなか思うようにはいかなかった。

 西臼塚のブナ林のキノコは秋まで一休みとなるが、今まで思わぬキノコが見つかっているのはこの時期だけに目は離せない。



2003.07.27 南部町(山梨県)
 南部町の実家に行ったついでに、近くの雑木林を歩いてきた。
 昨日、梅雨明けが宣言されたがまだどんよりと曇っていて太陽は時々顔を出しただけだ。

 山に入るとすぐにチチタケが2つ出ていて、この先さらにあるものと期待したがその後は見つからなかった。静岡木の子の会の研修会で、チチタケの食べ方を教わったので、そのとおり調理すると強い香りもいいダシに変わり栃木県人が好んで食べるのが納得できた。

 赤松の根本に綺麗なムラサキフウセンタケが出ていた。広葉樹の下に出るのが本来のムラサキフウセンタケと言われているがいつも見るのは針葉樹の下だ。

 ウスタケは至る所に出ていたが被写体になるようなモノがなかなか無く今回は幼菌を撮ってみた。

 赤松の倒木からはヒメカバイロタケがたくさん出ていた。一つ一つも綺麗だが、海の鰯のように群れが似合うきのこだ。

 尾根の肩口に大きなシロオニタケが2本並んで出た。いつも見るモノより柄が太く全体がガッシリしているが変化の範囲だろう。

 感じは似ているが柄が極端に膨らむタマシロオニタケも出始めていた。
2002.07.22 富士宮市
 イグチの季節になったので、まだ見たことのないセイタカイグチ、キクバナイグチ、アシナガイグチなどが見られることを期待して、伊豆半島の付け根付近に位置する沼津市民の森、大仁町民の森に行ったが山肌は乾いていてキノコはどこにも見あたらなかった。
 管理人さんに聞いたところ一週間くらい雨は降っていないという。梅雨時で、じめじめした日が続くのでどこへ行ってもキノコは出ているだろうと軽く考えていたがそう甘くはないようだ。

 すぐに伊豆半島をあきらめ帰ってきたが、何も写真がないのも淋しいので定期観察路の公園に行くと、シイの木の下にヤブレベニタケがたくさん出ていた。幼菌は色が濃くとても綺麗で堅くしっかりしている。

 アカジコウも久しぶりに見たが、小さいのが一つで食べるには少なすぎた。

 大きな黄色いキノコが出ているので近づくと、キイロイグチだった。富士山の樹海で目にすることが多いがこんなに大きいものは見たことはない。

 毎年夏から秋までシロオニタケが出続ける林に、今年も律儀に二つ並んで出てきた。傘を開くと20p近くなりそうな大物だ。
2003.07.17 身延町(山梨県)
 所用があって山梨県の身延町に行き、時間が空いたので自然観察遊歩道を歩いてきた。
 富士山とは山相が違うため初めて見るキノコがたくさん出ていた。

 6日にウグイスタケ?として取り上げたキノコは数人から「アイタケでいいのでは」との意見をいただき、検討したところアイタケが妥当だと言う結論に達した。(ウグイスタケについては調べようがなかった。)
 今日も乾燥状態だがアイタケを見つけやはりアイタケで間違いないと確信した。

 以下6種類は本HPで初めて取り上げるキノコだ。
 まず、ニオイワチチタケ広葉樹林の地肌が出たところに出ていたが、カレー粉の臭いですぐこのキノコだと分かる。

 今日一番多く出ていたのはニガイグチモドキで尾根スジの至る所に見られた。

 遠くからでも目に付いたのはコウモリタケで、秋口に見たことはあるがこの時期に見るのは初めてだ。

 大きな松の倒木に、上から見るとサルノコシカケ科のような出方をしたキノコがたくさん出ていたが、下から見ると細かいヒダがありサケバタケと判明した。

 大きなモミの樹下には特大のテングタケ科のキノコが出ており、シロテングタケの特徴が当てはまるがこんなに大きくなるものか疑問が残ったので?を付けた。

 今日、一番綺麗な姿を見せたのは、ササクレシロオニタケで柄の根本が見事にササクレている姿は、身延で山に入ってよかったと感じさせてくれた。
 
2003.07.12〜14 本栖湖・西湖・精進湖・富士山(宿泊勉強会)
 富士五湖の一つ精進湖で行われた神奈川キノコの会の宿泊勉強会(二泊三日)にビジターとして参加させていただいた。
 一日目は3時集合にあわせ、本栖湖、西湖の周りを一人で探索して精進マウント・ホテルについた。
 本栖湖では、湖畔の松林にテングタケがたくさん出ていて、開けた松林に大きなテングタケが並ぶ姿がよく似合っていた。
 雑木林に入ると切り株の脇に大きなツエタケが出ていた。このキノコも一本でポーズを決めていることが多い。
 西湖の赤松主体の雑木林には、いろいろな小さなキノコが出ていたが、一番目を引いたのはトキイロラッパタケで小さな菌輪があちこちに見られた。
 今回一番マニアックなキノコはカバイロタングノメシガイだ。苔の生えた所に冬虫夏草のように顔を出してたので丁寧に掘ってみたが何も出てこなかった。宿に持ち帰り城川会長に見てもらい正体が判明した。
 13日は3コースに分かれての観察で「ドキッときのこ」の竹さんたちと共に精進湖の周りの樹海の中を歩くコースに参加した。
 連日雨が降っているわりにキノコの姿は少なかったが、ヒロハチチタケは何カ所も綺麗な姿を見せてくれた。
 樹海の出口付近で発生が稀といわれるルリハツタケにあうことが出来た。以前から見たいと思っていたが以外と身近な所にあったことに驚かされた。何ともいえない綺麗な色だ!
 残り時間10分になって別の遊歩道に入ると、今日のクライマックスといえる大きなアカヤマドリがで出ていた。虫にやられることもなく色も鮮やかで見事なものであった。
 14日は朝8時に解散後、竹さんの仲間8人とハナビラタケを探して富士山のカラ松林に入った。私が案内を任されたが勘違いの連続であまりキノコのない場所ばかりを案内してしまった。残り1時間になって場所替えを検討したが、竹さんの提案で移動時間が取れないので道の反対側を探索することにした。これが今回のクライマックスの始まりだった。
 ウラジロモミの暗い林の先に明るく開けた場所があり、光に導かれるように進んでいくと大きな白い塊が草むらに鎮座していた。思わず「ヤッター」と叫んでから、さらに大きな声で皆を呼び寄せ観察や記念撮影をすることが出来た。私もこんなに大きなものは初めてだったが、全員が感動で子供のような顔になっていたのが印象的だった。

 インターネットを架け橋に知り合うことが出来た神奈川キノコの会の人たちの中に一人で入ってみましたが、城川会長はじめ頼りがいのある皆様に暖かい言葉をかけていただくとともに、山口さん中島さんのアミガサタケの監察報告や同定会等、有意義な時間を過ごせたことに感謝しています。これからも末永いおつきあいをお願いします。
2003.07.09 富士宮
 杉、桧の植林の間にわずかに残る雑木林を歩いてきた。
 色々なキノコが出ていたが時間がないので代表的な食菌3種、毒菌3種を載せる。

食菌 : タマゴタケムラサキヤマドリタケヤマドリタケモドキ

毒菌 : フクロツルタケコテングタケモドキドクツルタケ
2003.07.06 富士宮市
 木の子の会のMさん、Hさんの二人を芝川町のキヌガサタケが出る竹林に案内した。キヌガサタケは成菌4本が出ていただけで幼菌もほとんど見あたらず終期を迎えたようだ。
 その後、富士山の西臼塚に場所を移したが、端境期に入ったらしくめぼしいキノコは登山道入り口付近で見つけたサマツモドキだけだった。

 二人と別れて家に帰る途中、畑と桧林の間にわずかばかり取り残されたクヌギ林(600坪くらい)を覗いてみると、意外なキノコが出ているのに驚いた。(この場所でカメラに水滴が落ちてきて中に入り、レンズが曇って写真が霧にかすんでしまった。)

 畑の堆肥を置いた場所にはツブカラカサタケが固まって出ていてウッドチップに固まって出ることが多いという話が納得できた。
 道沿いの開けた場所に黄色に輝くキノコが出ているので近づいてみると初めて見るキタマゴタケだった。身近な場所での思わぬ出会いに「これだから宝探しは止められない」などと独り言を言って数メートル進むと見慣れない大きなベニタケ科のキノコが出ていた。ウグイスタケ?と勝手に決めたがあまり自信はない。
 (情報をお持ちの方はメールをください。)

※ 二人にも見ていただきたかったが、たまたま立ち寄った場所だったのでお許しあれ(m_m)
 
 
2003.07.03 富士宮市
 7月に入り、テングタケやイグチの仲間が数多く出る季節に入ったがなかなかまとまった時間が取れないので定期観察の公園を2箇所歩いてきた。
 前記したキノコがたくさん出ていたが、すでに朽ち始めているものが多く今夜の雨で出てくる第2弾に期待としたいところだ。

 ツツジの生け垣にホウキタケのようなキノコが出ているので近づいてみるとカレエダタケが数株出ていた。

 シイとコナラが混生している場所にはキショウゲンジが数カ所個出ており老菌がほとんどだった。

 広葉樹林のどこへ行ってもオキナクサハツが今が盛りとばかりに出ていた。

 コナラ林にはウコンハツが出始めていて、今までヒビワレシロハツ?ウコンハツかも知れない、としていたものより明らかに傘と柄の黄色が濃く、間違っていたことが証明された。今までのものはカレバハツだろうか?

 テングタケの仲間はコテングタケモドキタマゴタケテングタケダマシが新顔で比較的状態がよかったので掲載した。この他には、ツルタケ、ドクツルタケ、コトヒラシロテングタケ、ツルタケダマシ、ヒメコガネツルタケ、ヒメコナカブリツルタケ、ヘビキノコモドキなどが出ていた。

 イグチでは姿が好きなアカヤマドリを掲載したが、アワタケ、クロアザアワタケ、ムラサキヤマドリタケ、ニセアシベニイグチ?ウラグロニガイグチ、クリイロイグチモドキなどが出ていた。

 ベニタケの仲間も掲載したほか多数出ていたが、ここでは見なかったことにしておく。(よく分からない・・・・)

 梅雨時期のキノコは、湿気と高温でカビに犯されやすく、成菌になる前に朽ちてしまうものも多い。また、成菌も張りのあるものが少ない。