主にきのこウオッチングの記録です。

2003.12.31  2003回想
 今年はキノコ三昧の一年でした。数多くの写真を整理していると名場面が次から次へ思い出され、なかなか前に進みません。(オフシーズンで一番楽しい時間です。)

 3月にホームページを立ち上げ2万件を越えるアクセスをいただき、ありがとうございました。 キノコの写真を楽しんでくれた人、キノコ狩り情報収集に役立てた人、いろいろな人がいたと思いますが、「遊々きのこ」のキノコワールドを十分楽しんでいただけたでしょうか?
 一番楽しんでいたのは私自身です。過去最高の出勤回数でマツタケ、マイタケ、ホンシメジなどの食菌を始めツクツクホウシセミタケなどの珍菌にも巡り会うことができました。
 そして、何よりの収穫はキノコを通じて多くの人に巡り会えたことです。

 キノコの命の短さに、季節の移ろいの早さを再認識した一年でもありました。また来年もキノコとの出会を求めて歩きたいと思います。

 26.28日に西臼塚のブナ林を歩き、新年のご挨拶用の写真を撮りましたので元旦にUPします。(なんの写真でしょう?)合わせて「ギャラリー」も更新します。
2003.12.16 富士宮市
 冬型の気圧配置になり、空は雲一つなく晴れ渡り、富士山は一日中白銀に輝いている。こんな日が数日続くと山はカラカラに乾燥してキノコはほとんど期待できなくなる。
 近場の公園を散歩がてら見て来たがやはりキノコは少なかった。

 コナラの倒木にクロハナビラタケが出ていた。このキノコはスダジイなどにもよく出るが、倒れて1〜2年の比較的新しいものに出るようだ。

 春先カラムラサキハツを見つけた椎の林に、出始めて成長が止まった幼菌があった。数日前までの暖かさに間違って出てきたのだろうが、もう一雨降らないと役目を終えることなくこのまま消えてしまうだろう。

 コナラの切り株の根元、数カ所にムササビタケが出ていた。普段ならあまり気に留めないがこの時期に出てくれるのはありがたい存在だ。

 これからしばらくは天気の状況に合わせて散策し、今までたまった写真をギャラリーやアルバムにアップしていきます。

 


2003.12.12 富士宮市
 今日は久しぶりの里山を歩いたが、数日ですっかり冬の山になりキノコの数は少なかった。
 
 ゴンズイの木の立ち枯れに沢山のアラゲキクラゲが出ていた。一年中出ているが他のキノコが無くなったこの時期に幼菌が出るので特に目につく。

 コナラとカシ林の樹下に小さな白いキノコが出ていた。冬出る貴重なキノコだがあまり一般的でないためか、この時期のキノコは図鑑に載っていることが少なくほとんどが不明になってしまう。

 ツチグリが林道のすぐ脇に出ていた。シーズン中、何回も通っているのに気が付かなかったが、葉が少し落ちただけで見えるようになり、足下にあったことに驚いてしまう。

 落葉樹の倒木に雨上がりの綺麗なエノキタケが出ていた。久しぶりにいい株立ちのものを見たが、誰かが栽培している可能性がある場所なので写真だけ撮らせていただいた。
 
2003.12.04 富士山(西臼塚)
 葉が落ちたブナ林を暖かい日に歩くのは気持ちがいいものだ、例年ならこの時期、キノコは期待できないが適当な雨が降り暖かい日が続いているので、かなり期待して西臼塚(標高1200m)付近を歩いてきた。

 若いモミ林のアカモミタケのシロに行くとまだ所々に出ていた。競争率の高い場所だがもう取りに来る人はいないようだ。(昨年は11月初旬で終わっている。)

 大きなモミ林に入ると瑞々しいチャナメツムタケが遠くからでも見えた。6個取り、この分ではまだあるだろうと辺りを探したが他には無く、帰りがけのブナ林で3個まとまっているのを見つけた。

 大きなブナの倒木の笹に隠れたところにブナハリタケが出ていた。最盛期は日当たりにいいところに出るが、この時期は風や霜を遮ってくれる場所に出るようだ。

 今日、一番期待していたムキタケがやはり地面近くのウロになっている所に2つ出ていた。この地域はムキタケが一番人気があり、ほとんどの倒木が入れ替わり立ち替わり点検されているので目残しは少ないが、自分だけの倒木を持っている人は行ってみる価値がありそうだ。

 クチキトサカタケはブナの倒木に出ると図鑑で知っていたが今日初めて見ることができた。菌がよく回っているようで20個以上出ていて老菌で黒く溶け始めたものが多かった。
2003.12.02 清水市(三保松原)
 12月に入ったが暖かい日が続き、木枯らしは吹かず霜も降りないので下草は青々して冬景色はどこにもない。

 晩秋、松林に出るキノコは、まで出ている可能性があるので清水市の千本松原を歩いてきた。

 キノコが見られたのは若い木の周りばかりでドクベニタケによく似たベニタケ科のキノコがたくさん出ていた。

 ハツタケも数カ所で見られたが老菌が多くいい状態のものは一つだけだった。

 マツカサキノコモドキは湿り気のありそうなところには、どこでも出ていて、同じマツカサから傘の白い幼菌から褐色のものまで出ていたので成長の過程を見ることができた。

 ヌメリイグチ、テングタケ科、ベニタケ科のキノコが朽ちていたが、シモコシやマツバハリタケの気配はなかった。
 ここも出ることはないのだろか?