2004.04.28 富士宮市
 まとまった雨が降ったので、久しぶりに公園を歩いてきた。今回の雨で新たに出たものは、まだ無かったが今までのものが生気を取り戻していた。

 遊歩道沿いに木の杭を打ち込み土留めにしている場所の、杭の間からアミガサタケが3本出ていた。一段高いところに桜の木があるのでこの木の根に菌根を作っていると思われる。

 樹種が分からなくなった倒木からアミスギタケの幼菌が出ていた。アミスギタケを初めて見たのが初秋だったので秋のキノコと思っていたが、里山では初夏が最盛期のようだ。

 アラゲキクラゲキクラゲは出始めのものも、古いものも久しぶりに水を得て生き生きとしていた。乾燥したときはカチカチに固まって死んだように見えるものが、こんなに元気になることに自然の不思議さを感じさせられる。

 今年ハルシメジを見つけたのは3回目になるが、やっと写真を撮ることができた。先日キノコの先輩宅で開かれたバーベキュー大会でS君が採ってきたものを焼いて食べたが、シャキシャキの食感はそのまま残り、醤油だけの味付けでも最高に美味しかった。(お勧めです。)

 明日からゴールデンウイークが始まるが、昨日の雨でキノコの環境が整ったのでいい便りが聞かれると思う。しかし、私はほとんど仕事、当直明けに近場で我慢しよう・・・・
 
2004.04.26 富士山(西臼塚)
 里山は乾燥しきっているので、先日好調だった西臼塚のブナ林を歩いてきた。
 ここも乾燥してキノコは少なかったが、若葉が伸び始め生命の息吹を感じさせる空気に包まれた林はさわやかで、春の山草も咲いてウオーキングは快適だった。
 ミズナラの倒木に一箇所だけシイタケが出ていた。昨年出たところには出ず、思わぬ所に出ていることが今年は多い。
 先日のアミヒラタケの幼菌が気になって、回り道をしてみたがダルマ状の姿に変化はなく次の雨を待っているようだった。(少し数が増えたような気もする?)
 苔むして樹種が分からなくなった倒木に、乾燥し始めたヒメアジロガサモドキ?が出ていた。他にキノコが無いときはありがたい存在だ。

 明日は全国的に雨の予報、恵みの雨になることを期待している!


2004.04.20 富士山(西臼塚)
 昨夜久しぶりにまとまった雨が降ったので、公園の梅の下やウッドチップを見たがどこにもキノコは出ていない。いくらキノコの成長が早くても夕べの今朝では無理のようだ。富士山も同じ状況と思ったが、行く当てもないので富士山に向かった。西臼塚のブナ林は予想に反して色々なキノコが出ていて嬉しい誤算になった。(乾燥が続いても倒木に出るキノコは出ているようだ。)

 イタヤカエデの倒木にはヒラタケがたくさん出ていたブナの倒木でも見かけたので今年はヒラタケの当たり年かも知れない。

 ブナの倒木の多くにヌメリツバタケモドキの幼菌が出ていた。春一番に出るものは傘が黒っぽくなるものが多いが今年は真っ白いものが多いようだ。

 ミズナラの倒木にシイタケが出ているところを見つけた。出ている数は少ないが肉厚の上品だ。

 苔むして樹種も分からなくなった倒木にヒメアジロガサモドキがたくさん出ていた。雨上がりは特に綺麗だ。

 ブナの倒木にはアミヒラタケ(タマチョレイタケ?)が数カ所出ていた。数年前から見ているがたくさん出た木に翌年は出ないようだ。まだ出始めのものが多く特大はなかったが細かい孔口が綺麗なものが多かった。

 同じ木にキアシグロタケの仲間が出ていた。ここでは見かけることが多いが他のブナ林ではどうなのだろう。
 
 
 
2004.04.16 富士宮市
 同僚と3人でハルシメジを探して梅畑を歩いてきた。昨年は雨が定期的に降ったので各所で見られたが、今年は一箇所に出始めが10数個出ていただけだった。不覚にもカメラのメモリーカードを家に置き忘れ写真は撮れなかった。(パソコンにカードで差し込んで使うのが速いのでこの方法をとっているが抜き忘れてしまうことが時々ある。)
 写真のない更新はつまらないので近くの公園に行くと、イチョウの下に乾いたアミガサタケが3個出ていた。昨年出ていた場所には出ていないのに、いつも通過している場所に出ていたとは・・・。
 桜が散った斜面の1箇所にハルシメジが出ていた。梅の樹下に出るものより少し華奢な感じがするがハルシメジに間違いないだろう。

2004.04.12 富士山(西臼塚)
 最近、目が弱くなってピント合わせがつらくなってきたことと、「作品」といえるような写真を撮りたい願望から一眼レフデジタルカメラを検討していたところ、各社から低価格?の機種が発売され検討の末「オリンパスE-1」を購入した。
 どの機種も一長一短で大変迷ったが、防滴・防塵で最短撮影距離の短いレンズが揃っているオリンパスE-1に決めた。

 試し撮りを兼ねて西臼塚を歩いてきたが、山は乾燥気味でキノコは少なかった。
 ミズナラの倒木に小さなエノキタケが出ており、カメラでのぞき込むまではニガグリタケと勘違いしていた。
 別の倒木にはコケの花のように見える部分(凵E胞子嚢)よりわずかに大きい傘径3oくらいの極小のキノコが出ていた。普段なら撮らないがカメラの性能を見るつもりで撮ってみた。(種名は分からない。)
 昨年シイタケをたくさん採った場所は、小さいものがわずかに出ているだけでとても持ち帰る気にはなれなかった。クヌギタケやアミヒラタケが出てくるのはまだ先のようだ。
 帰りがけ富士山の伏流水がわき出て滝になっている「陣馬の滝」により、滝壺の近くの飛沫がかかるところを見ると流木が集まったところにアラゲコベニチャワンタケと思われるキノコが出ていた。(いつも見るものより色が明るく毛が短い。)この仲間は数種類あって肉眼ではほとんど見分けがつかないので別種の可能性も強い。

 キノコが少なかったので撮影枚数も少なかったが、いままで使っていたニコンの「クールピクス995」が、いかにキノコ撮影に向いていたか思い知らされた。一眼レフはカメラを据える場所から各種設定まで奥が深いので使いこなすには相当時間がかかるだろう。とはいえ一枚一枚「撮影している。」という気分にしたれるのは楽しいことだ。当分2台の併用で行くことになるだろう。




2004.04.10
 4月に入りあわただしい日が続き更新がとぎれていたが、ようやくいつものペースに戻って来た。

 今日は、友人と二人で毎春恒例の山菜(ウドとフキ)採りに行って来た。(食べ頃が家族で食べるには十分採れた。)
 毎年ウドの根本で何かしらのキノコを見つけているが、ウドの根本にいろいろなキノコが出るというより、ウドを見るときは歩みを留めて、出始めの芽まで丁寧に見るので、ついでにキノコが目にはいるのだろう。今日もナヨタケが数本出ていた。
 沢に落ちた藤蔓にハチノスタケが点々と並んでいた。里山のいつも歩くコースでは見たことがないので、乾いて状態はあまりよくなかったが写真に納めた。
 ヤマグワの樹下を探すとキツネノワンが出始めていた。昨年はキツネノヤリタケも出ていたが今年は遅れているようだ。

 帰りにハルシメジとアミガサタケのシロも見てきたがまだ早いようだ。暖かい日が続くようになったので一雨降れば一斉に出てくるだろう。