2004.06.27  岡部町
 静岡木の子の会のMさん、Sさん、その友人の4人でキヌガサタケ、アカイカタケの腹菌類を中心に県東部の芝川町から中部の榛原町まで遠征してきた。

 上記2種のほか、数多くのきのこが出ていたが、今夜はアルコールがたくさん入り、これ以上の更新が困難になりつつあるため説明は省きます。

 キノガサタケ(芝川町)
 ヒロハウスズミチチタケ(岡部町)
 シロテングタケ( 〃 )
 クロタマゴテングタケ( 〃 )
 アカイカタケ( 〃 )

 その他、主なものは、
 ホウベニシトアシイグチ、ウラグロニガイグチ、ミドリニガイグチ、キイロイグチ、コテングタケモドキ、ザラエノハラタケ、ヘビキノコモドキ、チチタケ、ヒロヒダタケ、アラゲホコリタケなどでした。
 
2004.06.25 富士市
 戻り梅雨で朝から強い雨が降っていたが、「キノコ探しに雨は関係ない」と豪語するつわもの3人と富士山麓の公園を散策してきた。
 昨日まで晴れていたので新たに出たものは少なかったが、ベニタケ、イグチ、テングタケの仲間などが出ていた。

 アカカバイロタケは数箇所に出ていて、10数本で菌輪を作っているところもあり、手に取ると雨のため独特の悪臭が染み付きいつまでも残った。

 クロチチダマシの状態のいいものを始めてみたが、雨と暗さに負けて記録写真のみになってしまった。

 ヌメリニガイグチも数箇所に出ていて、綺麗にぬめった姿は一見イグチではないように見えたが裏返すと細かい管孔に包まれていた。

 テングタケ科のキノコはガンタケ、ツルタケ、ドクツルタケなどが出ていたが、代表して発生が少ないタマゴタケモドキをとり上げた。今年はキタマゴタケとモドキが先でタマゴタケはまだ見ていない。
 
 キャンプ場のテント場として整地された所にヒロハチチタケが列を成して出ていた。周りの林に出ないでこのような所に出るとは、キノコはやはり開けたところが好きなようだ。
2004.06.22 上九一色村
 以前から、台風の翌日はキノコが少ないと感じている。しかし、今回の台風は丸2日間雨が降ったので期待して赤松まじりの雑木林を歩いてきた。
 ジンクスどおりキノコは少なかったが夏のキノコが出始め、新顔が目立った。

 コナラの根元にムレオオイチョウタケが株状に出ていた。初めて状態のいいものに出会ったので気合を入れて撮ったが、台風一過の強い日差しにてこずり満足なものは撮れなかった。

 松の倒木の所々に、枯れ木に花のヒメカバイロタケが出始めていた。綺麗なものが多くこれもたくさんシャッターを押したが思った色が出ていない。(日よけの傘に問題があるようだ。)

 ニガイグチモドキは秋まで何回も見ることが多いが、第一弾がまとめて出ていた。

 赤松が多いところに、大きなテングタケが出ていた。多くは昨夜の雨で鱗片が洗い流されていたがこの2本だけはなぜか残っていた。

2004.06.21 富士宮市
 四国に上陸した台風6号の影響が出るのは、午後になるとの情報に近くの公園を一回りしてきた。
 昨日からの雨も一段落して殆ど傘もささずに歩けたが、台風独特の生暖かくたっぷり湿度を含んだ風はサウナに入ったような汗をかかせてくれた。

 コナラ林では、いち早く雨に反応したと思われるミドリニガイグチが開いたばかりの綺麗な姿を見せてくれた。

 白いキノコが固まって出ていて、シロハツにしては綺麗過ぎると思い裏を見るとやはり、ひだが著しく粗くツチカブリモドキと判明した。

 大きなイグチが見えたので近づいてみると20センチ近いヤマドリタケモドキが傘に含んだ雨が重いのか、傾いて立っていた。久しぶりにイグチが食べられると思いあたりを探したが新鮮なものは見当たらなかった。

 昼近くなると空は真っ黒になり、帰りの林の中は足元も良く見えないほど暗くなってきたが、今年初のテングタケダマシを探したのでとりあえず写真に撮っておいた。

 家に帰り、昼食をとっていると雨風が強くなり台風らしくなってきた。
 
2004.06.15 小笠山
 菌友のS君と、そろそろイグチが出始めただろうと小笠山まで遠征してきた。富士山周辺と地質や樹種が違う(礫岩質、照葉樹林)ので珍しいイグチを期待したが、まだ時期が早いらしく、かろうじて1本を見つけただけだった。
 しかし、他のキノコはこの時期にしては珍しいものが幾つか見られた。

 尾根道脇の風通しのいいところに、ホンシメジ型のキノコが1本だけ出ていた。傘の色、柄のささくれ等始めてみるキノコで帰宅後図鑑をあたったが名前はわからなかった。

 山は乾燥気味でなかなかキノコは無かったが、一箇所にまとまってムレオオイチョウタケニワタケケロウジが出ていた後者2種は今まで秋しか見たことが無かったので、やはり山が違うと出方も違うと感じさせられた。

 唯一イグチは、林道を切り開いた崖の水脈からわずかに水が凍み出す場所に出ていた。傘の色以外はミドリニガイグチに見えるが、あまり自信は無い。
2004.06.14 富士山(西臼塚)
 久しぶりに朝からいい天気になったので富士山のブナ林を歩いてきた。キノコは春と夏の端境期のようで条件がいい割に少なかった。

 久しぶりに見つけたオオワライタケは小さいものが数本出ていただけで柄が太く、ずんぐりした大物は今年は出ないようだ。

 ツキヨタケは手のひらより大きいものが、あちこちのブナの倒木に出ており、殆どがすでに流れ始めていた。春先に倒れたブナの上に面白い出方をしたものがあったので取り上げた。

 サンゴハリタケモドキがいつものところに出てきた。年々数が多くなり今年は幼菌が5個出ていた。

 今年は何回も朽ちた姿ばかり見てきたキイロスッポンタケを、やっといい状態で見つけた。倒木の上や回りの地上に6本出ていたが、地上に出るものも倒木が朽ちた木片が堆積したところに出ているようだ。
2004.06.13 富士市
 富士市に用事で出かけたついでに公園と海岸の松林を覘いてきた。
 今日から梅雨の中休みで晴れ始めたが、キノコはどれも瑞々しい姿をしていた。

 小高い所に生えたコナラの樹下に、辺りを見回すようにテングツルタケの幼菌が出ていた。近くに朽ち始めた成菌があるので名がわかったが、これだけでは不明菌になっただろう。

 笹の中に配置された飛び石の脇に、クロアシボソノボリリュウタケが固まって出ていた。草地に散生するものより形も大きいようだ。(それにしても名前が長い!)

 海岸の松林にキノコは少なかったが、久しぶりに状態のいいササクレヒトヨタケを見つけた。ヒトヨタケの仲間では大きいほうで20センチを越えるが、やはり一夜で黒く液化して消えてしまう。

 他に出ていたのはシロハツでどれも大きく松葉を持ち上げていた。
2004.06.07 富士市
 昨日梅雨入りして、今日も朝から雨の予報だったが雨は止んでいたので富士市の公園を歩いてきた。
 途中で夕立のような雨が降ってきたので早めに切り上げたが、雨に濡れたキノコはとても綺麗だった。

 いたるところに出ていたのはオオホウライタケで大きな菌輪を作りどれも輝いていた。

 林の暗いところにはクサハツが樹種を選ばずに出ていた。毒キノコで臭いが悪いので悪役扱いされるが、傘が開ききる前は意外と綺麗だ。

 オキナクサハツも数箇所に出ていた。オキナクサハツという名前は、いかにもクサハツを翁にしたような姿にぴったりで素晴らしいネーミングと思う。

 庭園のコケの中に大きな花が咲いたように、遠くからでも目立つキノコがひとつ、近づくと久しぶりのアイタケだった。ここで雨が強くなってきたがコケとのコントラストが素晴らしく、最後に得をしたような気分になって公園を後にした。
 
2004.06.05 身延町(山梨県)
 久しぶりに妻の実家のある身延町に行き、山好きの兄嫁と3人で林道を散策してきた。
 真夏のような晴天が続いているので山は乾燥していたが落ち葉の厚いところに顔を出したキノコは、かろうじて被写体としての体裁を整えていた。

 ドクベニタケはどこの山に行っても出ているが、なかなかいい状態のものに遇えないキノコで今日も乾燥品が各所に見られた。

 上記以外のベニタケの仲間が幾つか出ていたがカレバハツだけが撮影の対象になった。

 ウスタケはすでに大きく開いて乾燥したものが殆どでかなり前から出ていたことが伺えた。

 テングタケも尾根沿いの風通しのいいところに、何箇所も菌輪を作っていたが、成長の途中で朽ち始めたものが多く小さいものが殆どだった。
2004.06.03 富士宮市
 6月に入ってさわやかな日が続いているが、それまでに降った雨の影響で里山は適当に湿り気があり色々なキノコが出ていた。

 今年はなかなか見られなかったダイダイガサがスダシイノ落ち枝に出ていた。白いタイプばかりだったが傘が開く寸前まではどれも橙色だ。

 コナラ林の草の中にヘビキノコモドキが1本だけ出ていた。テングタケやハラタケも今年はいつもより早いようだ。

 斜面を登りきった尾根の肩の部分に栄養満点なザラエノハラタケが点々と出ていた。若いときはヒダも白くうまそうに見えるので食べる人もいるようだが中毒することもあるらしい。

 林道を歩いていると鮮やかな黄色いキノコが遠くからでも見えたので、なにかと思い近づくとキタマゴタケであった。普通のタマゴタケは無かったがもうタマゴタケの季節が始まったようだ。