2004.12.14 マッシュルーム
 12月にしては暖かい日が続いているが、晴天が続きキノコが出ていないと思うと、散策の気も起きず写真整理を楽しんでいる。
 掲載するのは原則的に野生のキノコとしているが、10月13日に菌友から連絡をいただいた、畑で出たマッシュルームはあまり見ることが出来ないと思われるので改めて取り上げた。
 日本名は「ハラタケ」又は「ツクリタケ」と呼ばれるが、市販品が出回るとともに英語のマッシュルームが市民権を得ている。フランス語ではシャンピニオンと呼ばれ、ヨーロッパで栽培が盛んなキノコだが、最近では日本でも各地で栽培されており、馬などの堆肥に藁や土を混ぜたものに菌糸を植え室内で栽培されている。
 今回のものは、菌糸が植えられた堆肥が何らかの理由により畑の堆肥として屋外に積まれ、偶然に気象条件等が整ったので一斉に発生したものと推測される。
 13日は雨の後で瑞々しい純白の幼菌が、積まれた堆肥の各所に出ており、大きさは市販のものよりかなり大きく、テニスボールくらいを中心に大きいものはソフトボールくらいあり、成菌に近いものには褐色の鱗片が見え始めていた。
 10日後の23日は乾燥気味になっていたが幼菌は全て成菌〜老菌になり、褐色の鱗片や亀裂が目立ち、幼菌の姿を知らなければマッシュルームにたどり着くのは難しそうに思えた。
 栽培品には白色種、クリーム種、ブラウン種があり、白色が主に栽培されているらしいが、幼菌が白くて成菌が褐色になる今回の菌は白色種になるのだろうか?
 今回のものは、人工培地の栄養満点の状況に出たものだが、野生でもこんなに迫力のある姿になるのだろうか?。日本の山野では見たくないものだ・・・






2004.12.07 富士宮市
 今年は自然災害の多い年で、台風と地震で列島各に甚大な被害があり、12月に入っても台風崩れの低気圧が荒れ狂った。猛暑なども併せて「異常気象」と言われているが本当に狂い始めているのだろうか?。スギヒラタケも突然毒キノコに変身したような報道が多いが、煽り立てるばかりでなく確かな報道をしてほしいものだ。

 久しぶりに西臼塚のブナ林を歩いたが、一晩にまとまって降った雨は翌朝からの晴天で乾燥し、キノコはほとんど無かったので、里山の沢の源流に観察場所を移すと、そこだけが別世界のようにすばらしいキノコが出ていた。

 コナラ林の草陰に乾き始めたアシナガタケが出ていた。低い姿勢で撮影していると、落ち葉の隙間の所々に顔を出してる姿が見られた。
 沢の源流に倒れた柳の木で最初に見つけたのは、ムラサキゴムタケと思われる盤状のキノコで湿り気の多いところに点々と出ていた。
 同じ木の先にエノキタケも数カ所出ていたが老菌が多く型も小さかった。
 隣りに倒れ一た柳にはヒラタケが数カ所に群生し、みごとな姿を見せていた。この時期にこんなラッキーなことはないので、今日はここだけと決め情景を味わいながら時間をかけて撮影した。
 全部採るとスーパーの大袋がいっぱいになるくらいの量があったが、極上の所を両手いっぱいに採り今夜の鍋に入れることにした。
 沢に倒れ込んだ柳、こんな条件はここだけなので出来るだけ長く楽しめるように大事にしていきたい。