2005.04.30 富士山(西臼塚)
 きのこを探して里山に入ったが、連日の晴天でカラカラに乾いていて何も見つからないので、ゴールデンウイークでも人の少ない富士山のブナ林を歩いてきた。
 ここも乾燥していているので、きのこは期待しないで花の写真を撮りながら進むと1箇所だけブナの倒木にヌメリツバタケモドキ?が出ていた。いつもは日当たりのいいところに出ていてよく目立つが、こんな時は日が当たらない地面に近いところに出ているのでのぞき込んでやっと見つけることが出来る。
 ウラベニガサも倒木の下の空間で、奥深く日の当たらないところに出ていた。ふつうでは決して見つけられなかっただろうが、シロバナエンレイソウの写真を撮るために地面にはいつくばった目線の先に出ていたので気がつくことが出来た。
 アミヒラタケはあちこちにたくさん出ていて、当たり年のようだが成長途中で乾燥し始め小さいものが多かった。

 予報では明日の夜から雨が降るらしいので連休後半は多くのきのこが見られると思われる。


2005.04.25 富士宮市
 ウイルス対策としてトレンドマイクロ社のウイルスバスターを使用しているが、23日に送られてきた更新ファイルに欠陥があり、ダウンロードした直後からパソコンが超低速になった。立ち上げは出来るが、他の動作がほとんど出来ない状態になってしまい更新することが出来なかった。ネット上のトラブルを回避するために契約している会社からウイルス以上のトラブルを被るとは・・・(`_´)
 
 23日の更新です。
 21日のハルシメジの幼菌について「ドキッときのこ」の竹さんから色や形がウメウスフジフウセンタケのようだとのメールをいただいた。自分も撮影しているとき色が変わっていると思ったが、連続する菌輪の中に出ていて、色がおかしいのは乾燥しはじめ他の菌の影響を受けカビ始めているのだろうと簡単に考え、それ以上の疑いは持たなかった。今日あらためて観察すると少し離れたところにあるハルシメジの幼菌とは明らかに違いがあり、ルーペで観察するとクモの巣膜のツバが確認された。思いこむと観察をおろそかにする・・・まだまだ未熟だナ〜
 何はともあれ初めてのきのこに会えたのに気をよくして桜の下に出るハルシメジ(通称コハル)を見に行くと、状態のいいものが4本出ていた。
 撮影後、周辺を探すとアミガサタケが見つかり点在しているものをたどっていくと、敷地に設けられたコンクリートの階段の際に株状に出ていた。さらに目線をあげると敷地のコンクリート割れ目に何本も出ているのが見つかった。





2005.04.21 富士宮市
 午後から時間がとれたので雨上がりの公園を歩いてきた。

 満開の桑の樹下を探すと、キツネノワンとキツネノヤリタケがたくさん出ていた。キツネノワンは盛りが過ぎたものが多く陽当たりの悪いところでやっと被写体になるものを見つけた。
 アミガサタケは約束どおり桜の下に出ていたが年々数が減り、今年はいくら探しても一つしか見つからなかった。公園の手入れで周りの木が切られ乾燥しやすくなったのが原因のような気がする。
 昨年ハルシメジの走りを見つけようと少し早い時期に探したとき、すでに痛み始めているものがたくさんあった梅林に行くと、10〜20本くらいの株状のものが大きな菌輪になって出ていた。南向きの雛壇状になった日だまりの発生は他の所より早いようだ。
2005.04. 19 富士山(静岡県)
 桜も散りめっきり春らしくなってきたので里山を散策しようと思ったが、芽吹きが始まると見通しのいいブナ林の散策はしばらく出来なくなってしまうので富士山のブナ林を歩いてきた。雨が降っていないので種類は少なかったが春らしいきのこを幾つか見ることが出来た。

 昨春ヌメリツバタケモドキがたくさん出ていたミズナラの倒木を丹念に探すと小さいものが1本だけ出ていた。一雨降れば一斉に出てくることだろう。
 シイタケが出る場所には開きはじめのものがたくさん出ていたが、昨年出た木にはほとんど出ていなくて新しい木にたくさん出ていた。この傾向はこれから出てくるアミヒラタケにもいえるようだ。
 ブナの巨木の樹下に積もった枯れ葉をどけるとシロヒナノチャワンタケが出たブナの実の殻斗が無数に見つかる。3月30日に出始めを確認しているがだいぶ成長してきて、息を吹きかけるとツバキキンカクチャワンタケのように胞子を飛ばすものもあった。
 ブナの倒木が朽ち果てた周りに、ツチイチメガサが点々と出ていた。昨年1本だけ見つけ「ドキッときのこ」の竹さんに教えてもらって以来だが、いい状態のものを沢山見ることが出来た。
 大きなブナの倒木に出たヒラタケは、まだキノコバエもいないので傷みも少なく実も締まっていて、今まで見た最大規模で重なり合いながら並んでいた。しばらく見とれてからの撮影になったがブナ林の奥深い力が感じられた一時だった。
 冬から春にかけての観察は毎年出るものの確認の繰り返しが多くアドレナリンが吹き出すような感動はなかなか無いが、今日のヒラタケは自分の予想を超えていただけに、久々に興奮している自分を感じながら撮影することが出来た。
2005.04.14 富士宮市
 花散らしの雨が2日続けて降ったので、定点観察の公園を歩いてきた。
 西側斜面にある神社は陽当たりが悪いためかイチョウの樹下に出るトガリアミガサタケは毎年ここが最後になる。今年は出が悪く5本しか出ていなかったが20〜23センチと皆大きかった。

 シロキクラゲはたっぷりと水分を含み陽を受けて綺麗に輝いていた。まだ堅く締まっているので今月いっぱいくらいは観察できそうだ。

 シイの林にはカラムラサキハツの菌輪が至るところにあり、踏まずに歩くのが困難なほどだった。カシタケも出ていないかと他の山も探したが出ているのは舌がしびれるほど辛いカラムラサキハツだけだった。辛いきのこでも傘があるきのこが出始めると、きのこ探しも楽しさが増してくる。


2005.04.06 富士山(西臼塚)
 先日ブナ林で見つけたベニチャワンタケをもう少し見つけたいと思い西臼塚のブナ林に向かった。空は雲無く晴れ汗ばむような陽気になったが、これまでの寒さで季節は遅れていて、草木の芽吹きやキノコの出かたは遅く以下のキノコを見つけるのがやっとだった。先日2カ所で見つけたベニチャワンタケも今日は見つけることができなかった。

 ハナビラダクリオキンは伐採されたウラジロモミの枝にたくさん出ていた。夏を除き一年中見られるがこの時期のものが威勢がよく綺麗なものが多い。

 大きなブナの倒木にはセンボンクヌギタケが何カ所も出ていた。腐朽が進み崩れる寸前のものに出ることが多いようだ。

 ここのエノキタケは11月と5月頃に見ることが多く4月初旬に出ているのは初めて見た。雪がある時は山の奥に入らないが、エノキタケは人知れず出ているのだろう。

 春が遅いため、毎年しおれかけた花ばかり見ていたアズマイチゲの花が綺麗に咲いているところを見ることができた。(遅いことも少しはいいことがあるようだ・・・)