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![]() 今日はどこまで行ったやら・・・ |
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2012年 4月29日(日) コウノヤマ 神野山 奈良県山添村 |
下界が夏のようになったのだから、そろそろこの山も様子が変わったに違いない・・・と思うものの、向かう車中では「返り討ち」の予感もよぎった。 やはりイヤな予感は当たるもので、いくら探しても見つかるのはマツの材上に群生するアクニオイタケばかり。こうなればいいモデルだけを探して、じっくり撮ろうと考えた。 せせらぎに倒れこんだ枯れ木に、ミイロアミタケが二つ生えていた。もうかなりの老菌だが、それでも趣のあるいい姿だ。 そのせせらぎに沿って、見たいと思っているカンムリタケを探していると、ちょっと雰囲気が似ているが別種のピンタケを見つけた。流水に浸っている朽ちた木に、3〜4ミリの黄色い粒が群生していた。 丁寧に探すとあちこちにピンタケが見つかり、それに混じってミズベノニセズキンタケも生えていた。生えているのは細い枝やササの幹が多かった。 まだきのこはほとんど無かったが、初めて見たピンタケは思わぬ収穫だった。 |
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2012年 4月28日(土) むろいけ園地 大阪府四条畷市 |
毎年のことだが春は落ち着きがなく、今日などは初夏を通り越してジリジリと焼けるように暑かった。 久しぶりの公園をいつもと逆に歩き始めると、ゲートをくぐってすぐにアミガサタケが出迎えてくれた。やや萎れていたが、歓待には応じなければ・・・と撮影した。 散策路の脇材にアミスギタケが生えていた。ローアングルで撮ると網目が美しいが、こうカサが低くてはお手上げだ。標本撮影でアップに撮っておいた。 枯葉の間に1本だけ、黄土色のカサが開いていた。撮影しながら同定しようと考えるのだが、特徴がなさ過ぎて分からない。長い柄を見ると、根元が膨らんでカサに近づくほど細くなっている。コガサタケ属だろうと思うが自信はない。 針葉樹の朽ちた材の横に、とても新鮮なミイノモミウラモドキが2本並んでいた。またか・・・と思ったが、きれいなら種類は問わない主義だから、いろんなアングルで丁寧に撮った。 湿地の脇にはアシナガイタチタケが数本生えていた。しゃがんで撮影していると、背後で何やらガサゴソと音がする。そっと振り返ると、なんときのこではないホンモノのイタチだった。カメラを向けると気づいて、一目散に逃げて行った。 最後は斜面に見つけた小さなナギナタタケだが、乾いて成長が止まってしまったようだった。 気温の変化に対応し切れないせいか、疲れるのが早いと感じる。機材の軽減を考えなければ・・・。 |
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2012年 4月22日(日) 大和民俗公園 奈良県大和郡山市 |
昨夜の天気予報で、西日本はまた春の嵐になると言っていたので、今日の撮影はほぼ諦めていた。ところが朝になってみると、小雨はパラついているが風は穏やかで恐れるに足りない。 傘を差して、新しい相棒のG12だけを持って車を離れた。公園入り口の向かい側に、斜面に並んだ桜並木がある。サクラ型ハルシメジを探そうと歩き始めると、すぐ足元にウスベニイタチタケが見つかった。雨に濡れた草深い所に散生していたので、簡単に数カットだけ撮った。 並木の端まで行って戻って来ると、斜面の上の方に立つアミガサタケが見えた。本種を遠くから見つけることは、私の目では奇跡のようなもので、思わず駆け上がって撮影した。太いサクラの周りに10数本も生えていた。 園内では、枯葉の間から柄を伸ばしたアシナガイタチタケを見つけた。ヒダの幅が広く、わずかに波打つカサが独特だ。 そのすぐ傍では大きなヒトヨタケが、枯葉を持ち上げて立っていた。昨日のものよりかなり大きくて、雨天でなければじっくりローアングルを撮りたいモデルだった。 次のきのこも昨日に続いて、苔の地面から生えるヒメクズタケだ。この公園では数が少なくて、小型のものが多かった。 園内の八重桜が満開を迎えていて見事だったが、視線はどうしても樹下をさまよう。しかし、道を挟んで立つケヤキの樹下に、なんとハルシメジが群生していた。 終わってみれば、この時季に見たい種類がたくさん見られて大満足。そして、新相棒がフル稼働の大活躍をした一日だった。 |
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2012年 4月21日(土) 上野森林公園 三重県伊賀市 |
昨日もまた雨が降り、気温も20度を超える日が出始めた。もうそろそろフィールドが賑やかになるはず・・・なのだが、相変わらず出足が鈍く、歩き始めてしばらく何も見つからない。 しかし、かなり歩いてから最初に目に留まったのは、待ちに待ったカサ径5センチ越えのきのこ。細いマツの根元に大きなヌメリイグチが並んでいた。 「風の砦」という見晴らし台のある所では、生垣の木に小型の盤菌が生えていた。子嚢盤が鮮やかな黄色で特徴的だが、種名は分からない。 すぐ傍の苔の地面からは、黒っぽい小型菌が生えていた。初めて見るウバノカサかと思ったが、柄が細くて黒いので違う。同じオトメノカサ属だろうと思うが自信はない。 松葉が積もった斜面には大きなカキシメジが、カサを反り返らせて群生していた。カサのヌメリはすっかり乾いていて、ゴミを取り除くことができない。 湿原にさしかかると散策路の脇に、いくつものヒトヨタケが並んでいた。もうほとんどがカサが溶けてしまった老菌だったが、やっと2本だけ形を留めているものがあった。 すっかり朽ちてしまったマツの丸太から、ミイノモミウラモドキが3本並んで生えていた。こういう並び方はローアングルで撮っても、それぞれ等距離になるのでピントが合わせやすい。 駐車場へ戻る前にビジターコテージへ寄ってみると、デッキの前の庭にたくさんのヒメクズタケが生えていた。これも分布に偏りがあるようで、関東では一度も見ることがなかった。 今日も風が強く、天気が目まぐるしく変わる一日だった。 |
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2012年 4月15日(日) かいがけ道観察会 大阪府交野市 王仁公園(ワニコウエン) 大阪府枚方市 |
4月の定点観察会は、少し花冷えのする好天に恵まれた。 車を降りて支度をしながらふと横を見ると、いきなり大きなトガリアミガサタケが目に飛び込んできた。その後は「かいがけ道」の入り口付近に点々と見つかり、やや遅れての最盛期となっているようだった。 幸先が良いと後が続かない・・・と、恐れた通り、その後は絵になるようなきのこが見つからなかった。 次に撮ったのは、小型ながらも色のいいベニカノアシタケだ。バランスよく生えてくれてなかったのが残念。 個人的にあまり嬉しくない大きなホコリタケもあったが、表面のパターンがよく揃ってきれいなので、アップて撮ってみた。 きのこが乏しいので早めの昼食となり、戻る道でスギの倒木の傍に生える数本の新鮮なコガサタケ属が見つかった。 車に戻ってきて時計を見ると、なんとまだ午後1時前。物足りなさを察してSさんご夫妻が、キツネノワンとヤリの生えている公園を案内してくれることになった。 到着してポイントへ向かう途中で、なんと大きなフウセンタケ属が見つかった。これはサザナミニセフウセンタケではないだろうか。 目的のキツネノワンとキツネノヤリタケは、どちらもとても小さいながらも、クワの樹下にたくさん生えていた。ここでは同時に生えるようだ。 フウの樹下にはビッシリと実が落ちていて、そこでフウノミタケも見つかった。いつもはもう少し遅い時季とのことなので、発生期間は長いのかも知れない。 付近には、同じようにフウの実に囲まれてザラミノシメジ属のきのこも1本だけ生えていた。柄に段だら模様があるので、初めて見る ※Sさんから検鏡結果のメールをいただき、コザラミノシメジに近いことが分かった。ありがとうございました。 植え込みの苔むした地面には、初めて見るヒメクズタケが群生していた。小さいので人の目には留まらないようだが、よく探すと広い範囲にたくさん生えていた。 終わってみれば、オマケで歩いた公園の方が中身が濃かった。かいがけ道のきのこ達は、きっと「ネボスケ」が多いのだろう。 |
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2012年 4月14日(土) けいはんな記念公園 京都府精華町 |
雨が降らないのは困るから文句は言えないのだが、こうひっきりなしに降ると、きのこも出鼻をくじかれるに違いない。昨日の雨は朝まで残っていたが、昼前にはほとんど止んだ。 去年の4月末に見つけた同じ切り株に、今年もアラゲカワキタケの幼菌がたくさん出ていた。少し早すぎたが、独特の紫色は見ることができた。 同じ切り株に奇妙な姿の集団を見つけた。直径数ミリの粒が密集しているが、どうやらキクラゲの幼菌らしい。その後歩いた竹林の中では、竹の切り株からも生えていた。 細い竹を植えた庭園の地面には、褐色の小型菌が雨をたたえて立っていた。柄の繊維紋や微粉状の様子から、コガサタケ属の仲間だと思うが種名は分からない。 コナラの切り株にはワサビタケが、やや反り返り気味のカサを並べていた。去年の2月にも同種の迫力のあるシーンを見つけたが、この公園のワサビタケはとても元気がある。 苔むしたマツの材上に小さなきのこが生えていた。ヒメコガサともヒナコガサとも様子が違うので名前が分からないが、おそらくケコガサタケ属の種類なのだろう。 午後は晴れてたくさんの人で賑わった。散る桜を名残惜しそうにカメラに収めていた。 |
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2012年 4月12日(木) 大和民俗公園 奈良県大和郡山市 |
昨日は一日中冷たい雨が降っていたが、今日は一転して初夏のような天気になった。先日のテスト撮影ではいいモデルに会えなかったので、午後の短時間だけ公園を歩いてきた。 いくら気温が上がったと言っても、雨の直後では気が早すぎて、きのこは見つからない。しばらく歩いてやっと見つけたのは、とても新鮮なヒトクチタケだった。まだ口を開いてない幼菌が、立ち枯れたマツに群生していた。 帰り際にツブラジイの樹下で、紫色のベニタケ属を見つけた。これこそが初めて見るカシタケだろうと、丁寧に撮影して、念のために味見をした。・・・辛い!、がっかりも加勢して悔しいほどメチャ辛い。カラムラサキハツだった。 あっという間にソメイヨシノも「落花盛ん」で、いたるところで花吹雪が舞っていた。 |
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2012年 4月 8日(日) 矢田へんろ道 奈良県大和郡山市 |
2002年に初代のNikonCOOLPIX5000(E5000)を買って以来、現在までに同じ機種3台を酷使して壊した。約3年に1台と考えると寿命が短いが、そもそも雨天に傘を差しながら撮ったり、地面に穴を掘って押し込んだりして撮るようには、作られていないのだろう。 きのこ撮影には最適の名機と思っていたが、さすがにもう入手困難なので、次なるコンデジにCanonPowerShotG12を買った。 で、テスト撮影に行ってきたが、適当な被写体の方が見つからない。仕方なく以前に撮ったことのあるヒイロタケを撮ってみた。 続いてややくたびれたホコリタケ。その近くでタンポタケを1本見つけたが、ちょうど頭部から胞子を噴き出したところだった。 最後は不明の小型菌。淡い褐色のカサとややオリーブ色を帯びた長い柄で、際立った特徴に欠ける種類だ。 マクロ設定がいちいち解除されてしまうなど、やや不便さはあるものの、色調や画質、フォーカスなどで満足のいくカメラだ。あとはまた使い慣れるしかない。 |
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2012年 4月 7日(土) 市大附属植物園 大阪府交野市 |
冬将軍が駄々をこねて、去るのを拒んでいるのだろうか。爆弾低気圧による凄まじい嵐の後は、また冬に逆戻りして、昨日はあられが降って一時銀世界になった。 しかし、風はまだ冷たいものの、家の前のソメイヨシノは五分咲きを過ぎて、甘い香りを漂わせている。 植物園に入るとすぐに、新顔のきのこを見つけた。埋もれ木から生えているコキララタケだ。早春と晩秋に見ることが多い。 次に見付けたのはさらに小さいきのこで、苔の間から生えているフユノコガサだ。高さはわずか3センチだが、ローアングルではいい表情を捉えられた。 広葉樹の落ち枝からは、シトネタケ属のきのこが数個生えていた。樹種やきのこの外観を見て、この仲間を同定することはできないようだ。 そのすぐ傍の切り株にはニガクリタケが群生していたが、すでに朽ちたものがほとんどだった。少し離れた所にあった新鮮なものを撮った。 最後は2本並んだミイノモミウラモドキ。カサの縁がわずかに萎れていたが、ヒダはしっかり色づいていたので、ローアングルを撮るにはちょうど良かった。 今日は小型で地味なものが多かったので、ちょっと浮気して、今見ごろを迎えているカタクリを撮った。 |
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2012年 4月 5日(木) くろんど池 奈良県生駒市 |
前回の「かいがけ道」観察会で、シャグマアミガサタケの他にカバイロサカズキタケも見たことがない、と話していたら、今日、メンバーのDさんから電話があり、くろんど池に撮り頃のものが出ていると教えていただいた。 早速出かけて行って、すぐにカバイロサカズキタケを見つけて撮っている所へ、DさんとSさんが散策から帰ってきて合流。 前回とは別の場所でシャグマアミガサタケもあったというので、2人と別れた後に撮影に向かった。名前の「赭熊(赤毛の熊)」らしい赤褐色をしたいい状態のシャグマアミガサタケだった。 ようやく、車の窓を開けて走りたくなる気候になってきた。雨が多かった分、いろんなものが一斉に動きそうな気配を感じる。 |
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2012年 4月 1日(日) ふれあいの森 大阪府四条畷市 |
このホームページでどんな「ウソ」が面白そうか、いろいろ考えあぐねたあげく、大人げない気がしてきてイヤになった。いつも通りが楽でいい。 いつも行く「むろいけ園地」の近くにある森を、初めて歩いてみた。急な坂を下ったところで、いきなり斜面の枯れ木にきれいなニクウスバタケを見つけた。広く背着していると、ついやり過ごしてしまう平凡なきのこだが、このバランスのいい生え方は撮らなければ。 昨日の雨で斜面が滑るので、三脚や自分の足場に苦戦していると、ちょうどその足元にアシナガタケが2本立っていた。踏まないように気を付けながらニクウスバタケを撮った後、ローアングルから撮影した。 朽ちたマツの切り株の横に、三角のカサが2本立っていた。初めは大きめのアクニオイタケかと思ったが、よく見るとイッポンシメジの仲間だ。カサの突起や波型のカサ周縁部、柄の色などからトガリウラベニタケらしいことが分かった。 また空が暗くなり雨が落ちてきた。吹く風もまだ北寄りで冷たい。スギ・ヒノキの樹林を足早に進むと、階段の用材のあちこちにニガクリタケが群生している。ずいぶん久しぶりに見たように思う。 その後はいい被写体に出会えず、池の傍のエゴノキに生えたアカウロコタケを撮った。 先週末から期待していた「春うらら」は、まだやってこない。今年の春はまるで、牛歩か亀歩か、カタツムリ歩のようにのろい。 |
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