主にきのこウオッチングの記録です。

2003.08.26 富士山(スカイライン)
 8月になって富士山のブナ林は霧が多く、通過しながらも立ち寄ることはなくずっと気になっていた。
 昨年の9月オオミヤマトンビマイタケの老菌を見つけたので、今年は状態のいいものを写真に納めようと、かねてより思っていたからだ。
 今日も天気予報は悪かったが、山頂まで見渡せたので出かけてみた。
 オオミヤマトンビマイタケどころかキノコの姿はほとんど無くあきらめかけたときウスヒラタケが綺麗に群生しているブナの倒木を見つけた。
 開き始めたばかりでキノコバエもついていないいい状態のものが一面に並んだ姿はいつみても感動させられる。 
 撮影後、久しぶりのきのこ狩りを楽しみ、さらに進むともう少し成長したウスヒラタケが出ていたが、撮影も済まないうちに大粒の雨と霧が立ちこめてきたので、早々に車へ引き返した。
2003.08.23 富士山(スバルライン)
 ツクツクホウシセミタケについて数多くのアドバイスやお祝いのメールをいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。
 極めて稀な冬虫夏草で貴重な発見らしく本人も驚いています。観察記録は後日まとめて掲載します。

 今日は、菌友のS君と富士山スバルライン沿いを歩いてきた。例年なら今頃からきこの子狩りが楽しめるのだが、食菌はどこを探してもほとんど見つからなかった。山は乾き気味のようだ。

 3合目付近のツガ林には、キンチャワンタケが出ていた例年より早い気がする。

 クロチチタケはビロードの服をきちんとまとい、紳士ぶりを発揮していた。
 ショウゲンジは4合目付近で一つ見つけただけだった。こんなことはスバルラインでは初めてだ。

 フジウスタケは数箇所に出ていたが小さいものが多かった。

 イグチの仲間もようやくで始めたようだが、食菌はヤマイグチとキイロイグチだけだった。その中でかっこよく出ていたウラグロニガイグチを掲載した。

 最近、冬虫夏草をよく目にするが、同じバッカクキン科のハナヤスリタケをS君が見つけた。丁寧に掘るとツチダンゴ菌があらわれた。

 そろそろ豪快に食菌の話題を載せたいが、今年は全く予想がつかない。
※日本冬虫夏草の会のN内さんから「ハナヤスリタケは細い根のようになりツチダンゴにつくが、太いまま直接ツチダンゴについているのでタンポタケモドキではないか?」とアドバイスをいただき調べなおしたところタンポタケモドキと判明した。
 
2003.08.20 富士宮市・富士山(須走り口)
 昨日見つけた冬虫夏草のハナサナギタケが何となく気になり「Mash Room」の「冬虫夏草・談話室」へ投稿したところ、ツクツクホウシタケと教えていただいたので昨日のハナサナギタケを修正した。話はこれで終わらずその中に極めて稀といわれるツクツクホウシセミタケがあり、今日改めて観察に行って来た。

 虫草の観察を終え富士山に向かったが1,000m付近のブナ帯は雲の中で、それを抜けた雲上は残暑の太陽が一日中照りつけていた。
 須走り口五合目付近は、何とか写真に撮るキノコが出ているくらいで、きのこ狩りの対象となるきのこはショウゲンジとタマゴタケを一本ずつ見ただけだ。

 一番多かったのはベニタケの仲間で、綺麗だったものを3種類取り上げた。
 最初はカワリハツいろいろなところで見かけるが状態のいいものに会うのは久しぶりだ。

 図鑑に載っていないヤマブキハツ、山吹色の傘に白い柄がよく似合っている。

 遠くで見たときオオツガタケだと思い喜んで近づくとクサハツモドキだった。がっかりしたがいい並びだったのでたくさん撮ってしまった。

 フウセンタケの仲間もたくさん出ていたが名前が分からないものが多い。このウスフジフウセンタケ?もイマイチ自信がない。

 須走り定番のヤマイグチ、イグチの仲間で状態がよかったのはこれだけだった。

2003.08.19 富士宮市
 お盆中、降り続いた雨は昨日上がったが太陽の顔を見ることなく今日はまた霧雨が舞っている。この時期は富士山の針葉樹林の中を歩きたいが里山が霧に覆われるようではどうにもならない。

 傘を差すほどのこともないので、定期観察路の公園を歩いてきた。キノコは相変わらず少ないが小さいキノコで面白いものがあった。

 雑木林の落ち葉が少ないところにフクロツチガキが出ていた。外皮が開くと急に目立つキノコだ。

 苔むした斜面には7月中旬からクロノボリリュウタケが出ていたが、やっと綺麗な姿が見られた。

 昨年タケリタケがたくさん出た場所に今日も一本だけ出ていた。コテングタケの盛期の7月にはたくさん出たことだろう。

 短い草が出ている場所に今年2回目の発見となる虫草(冬虫夏草)のハナサナギタケが3畳くらいの広さに20本くらい出ていた。どのキノコも神秘的だが特に虫草は神秘性が強く感じられる。
 ※何となくハナサナギタケではないような気がしたので「Mash Room」の「冬虫夏草・談話室」へ投稿したところツクツクホウシタケと判明した。
話はさらに20日へ続く・・・・
2003.08.12 富士宮市
 10日は、愚息が帰宅したためアルコールが入り更新出来なかったので今日2日分の更新となった。
 定期観察路の公園もキノコは少なく、歩くだけで汗が噴き出し、蚊の大群に追いかけられて早々と退散してきた。

 日陰の倒木にはダイダイガサが出ていて、台風の時開いたらしく鱗片が流れたものが多かった。
 いつもドクツルタケが見られる場所に感じが違う白いキノコが出てたので近づいてみると頭に鱗片を載せたコトヒラシロテングタケだった。
 立ち枯れのコナラに綺麗なマンネンタケが出ていた。7月の初めに出始めたのを誰かに蹴飛ばされて次が出てきたらしい。
2003.08.10 本栖湖
 本格的な夏になったこの時期はいつもキノコは少ないが、今年は特に少ないようだ。(イグチ類が特に少ない。)
 
 コナラ林に、ハナホウキタケが大きな菌輪を作っていた。ホウキタケの科の同定は難しいがこれはハナホウキタケで間違いないだろう。
 近くに白いカレエダタケが出ていた、形がホウキタケに似ているがカレエダタケ科に分類される。
 樹海の赤松の下で虫草(冬虫夏草)のカメムシタケを見つけた。他のキノコを探していて偶然探したものだが、珍しいものらしい。
 
2003.08.07 富士山(須走口5合目)
 久しぶりに妻と休みが重なったので、富士山須走口5合目から小富士にかけて散策してきた。高低差も少なくキノコもたくさん出ていて快適な遊歩道だが、小富士に着くと間もなく濃い霧に包まれ、雨も降り出したので、撮影もそこそこにして引き上げてきた。

 ハンノキと思われる立ち枯れにオニナラタケがたくさん出ていた。まだ時期が早いためか、出ていたのはこの木1本だけだったが状態がよかったので1回食べる分を持ち帰った。
 コメツガの樹下にキカラハツモドキが二つ並んで出ていた。キカラハツタケとの違いは写真の中で説明したが、裏側を見ないと両者の見分けはつかない。
 須走り口定番のヤマイグチは今日もあちこちに見られた。一箇所にまとまって生えることはあまり無いようだ。
 小富士に出る付近の比較的明るい場所にコゲエノヘラタケが出ていた。きのこ狩りの人たちには見向きもされないキノコだが、なかなかおもしろい形をしている。
 カラ松の樹下にアミハナイグチが2個だけ出ていた。このキノコが出るときはいつもハナイグチも出ているので期待したが見つけることは出来なかった。
 近くのやや暗い場所にムラサキアブラシメジモドキが出ていた。今年は冷夏のためか、秋に出るキノコをよく見かける。

 
 
2003.08.04 富士宮市
 朝から真夏の太陽が元気いっぱいで、何もする気にならないので富士山五合目へ避難することにした。(静岡県側スカイライン)
 新五合目から宝永山に通じる遊歩道沿には、時折霧が流れたが涼しく、キノコも適当に出ていて快適な散策になった。(自分一人だけ涼しいところですみません。)

 カラ松林を進んでいくとカワリハツが出ていて、周りにもベニタケの仲間がいくつか出ていたが乾燥したものが多く名前も分からなかった。
 一箇所だけシロハツが菌輪を作っており、上に載っている落ち葉を取り除いて撮影した。
 カラ松の幹が裂けたところにツガマイタケを探すことが出来た。マイタケと名前が付くが多孔菌科のキノコで食用には向かないらしい。
 シラビソの林に入ると大きなヤマドリタケモドキが1本出ていた。周りを探したが他には見あたらないので、そのまま残してきた。
 宝永山から六合目に登り、登山道を五合目駐車場まで下山してきた。 途中のハイマツの下にイグチやハツタケの仲間が出ていたが、乾いたものが多く白いホウキタケの仲間だけが被写体になった。

 ※富士山スカイライン及びスバルラインは9日〜18日までマイカーが通行規制になります。