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熊 と の 遭 遇
2005.07.11 山梨県身延町中ノ倉
きのこ探しを続けていれば、いつか熊と出会うことがあるだろうと思っていたが、それは突然やってきた。
 【以下ドキュメント風に・・・】
 山梨県の下部温泉からから本栖湖に通じる国道300号線の途中に、きのこの出そうな赤松の繁った尾根がある。いろは坂のように曲がりくねった道を登り人家を離れてしばらくすると1台分の駐車スペースがあるので、この場所に車を止め散策を開始。
 いつも近場の散策のときは熊よけの鈴や唐辛子スプレーは身に着けないが、この日は鈴を新調したので鳴り具合を確かめるため鈴だけをザックに着けていた。
 国道から20メートルくらい入った尾根筋は幅1〜2メートルで急な登り坂になっており、30メートルほど登ったとき、およそ10メートル前方の木立の中で「ガサッと」大きな動物が動く音がしたので「もしや熊」と思い立ち止まると、いったん身を引いた小熊がこちらに興味を示したらしく駆け足で向かってきた。中型の犬くらいの可愛い小熊だったが、「小熊=母熊が近くにいて危険!」の思いが頭をよぎり、鈴
を激しく振るとコースを変えて斜面を降りていった。そのすぐ後に大型犬くらいの熊(前年の小熊?)が現れ小熊を追いかけていった。
 どう見ても母熊にしては小さすぎるので、まだ母熊がいると思いその場を10メートルくらい離れ、振り返ると木立の中に二本足で立った2メートルはありそうな大きな熊がこちらをにらみながら進んで来るところだった。
 こちらは坂道の下側で後ろが断崖とひじょうに不利の位置にいたことと、母熊の迫力に負け出来るだけ刺激しないように後ずさりで後退し姿が見えなくなったところで一目山に駆け下り車にたどり着いた。
 後になると写真を1枚くらい撮れば良かったとも考えたが、命があっただけで良かったと思える出来事だった。

 ※ 道沿いは至る所にゴミが捨てられていて、この中の生ゴミを目的に熊が道路近くにいたと思われる。

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