撮 影 閑 話 その2 |
たとえ真冬であろうと、一年を通じて「きのこ」は生えるものだ・・・と、常々言ってはみても、やはり晩秋を過ぎると種類も数もめっきり減って、探索をしていても淋しい思いをする。 逆に木々がすっかり葉を落としてしまう季節は、野鳥を見るには都合がいい。そこで、ある時、きのこ探しのついでに双眼鏡を持って、バードウォッチングを楽しもうと考えた。 ところが、樹の根際や足元を探しながら、双眼鏡で高い枝先を見ることを、同時進行などできるはずがない。実行する前にちょっと考えれば分かりそうなものだ。 |
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そこで無い知恵を絞って考えた。@野鳥は鳴き声で見つけることが多い。Aきのこは目で見つける。B野鳥を見つけてからレンズ交換では遅い。Cきのこは逃げる心配がない。 冬の間はカメラに望遠レンズを付けて、目はきのこを探し、耳は鳥の声をキャッチする。鳥を見つけたらすばやく撮影し、きのこを見つけたらゆっくりレンズを交換して撮影する。 我ながらいい考えだとさっそく試してみた。名付けて『冬の間の鳥みち草』作戦。予想以上にうまく行って大満足だ。 |
EOS-10Dに100−300のズームレンズを付けて、さらにテレプラス×1.5を装着すると、最長で実質720ミリの超望遠になる。そしてISO感度を800にすると、明るいところなら1/500くらいのシャッターで手持ち撮影が可能になる。 高画質を望まなければ、これで十分に野鳥撮影が楽しめる。さらに秒間3コマの連写にすれば、思いがけない表情が撮れたりする。デジカメだから不満足なカットはどんどん消していける。 きのこが多くなる季節までは、この作戦で野鳥写真を楽しむことにした。この3点は2005年の冬に撮ったお気に入り写真。上からコゲラ、メジロ、ヤマガラ。 |
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