新シリーズ <第2回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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ベニチャワンタケモドキ
(直径約2センチ)

2003.9.6 神奈川県・七沢
 これまでベニチャワンタケとベニチャワンタケモドキの区別を勘違いしていた。ヤマケイの「日本のきのこ」の写真のように、ベニチャワンタケの外側には繊維状の白い毛がたくさん生えていて、それほど多くないものをベニチャワンタケモドキだと思っていた。
 9月14日の勉強会で城川会長の説明を聞いて、改めてHPに載せた写真を見ると、外側にまったく毛が無くて内側と同じように赤いものがいくつかあることを発見。
 9月6日に撮っていたこれも、どうやらベニチャワンタケモドキの方で良さそうだ。
 内側の赤の鮮やかさにも少し差があるように思う。ベニチャワンタケの方が、少し落ち着いた色のようだ。  戻る

ベニチャワンタケ
(直径約2センチ)
2003.9.14 神奈川県・葉山
 この程度の外側の白さはベニチャワンタケモドキだと、ずっと思っていた。それで、いつかはベニチャワンタケを見たいと思っていたわけだが、なんと今まで見た中のほとんどがベニチャワンタケだったのだ。
 逆に外側に白い毛が無くて内側と同じように赤いものを見たことがないと思っていたら、HPに掲載した中にもいくつかあることを発見した。
 従ってすでに掲載のベニチャワンタケモドキとした中で、外側の白いものはベニチャワンタケの誤りであり、なるべく早く訂正をすることにする。
 今回でようやく見分け方がハッキリしたので、これからは名前を間違えることはないだろう。  戻る

キシメジ科?
ヒイロチャヒラタケ
(直径約1.5センチ)
2003.9.28 神奈川県・高麗山
 まったくナゾのきのこ。今までに見た記憶も無く、図鑑でも見当たらない。
 カサの表面は繊維状で毛が密生しているが、鮮やかな赤い色からヒイロタケの幼菌だと思った。下面を見てビックリ、ヒダが並んでいるではないか。ルーペで観察すると白っぽいヒダに真っ赤な縁取りがある。
 柄がほとんど無いようなのでチャヒラタケ科チャヒラタケ属が、外見的には近いように思う・・・と、「きのこ探して」のコーナーに掲載したが、10/4の勉強会で城川会長に見ていただくと、チャヒラタケ科でもヒラタケ科でもなさそうとのこと。
 詳しく検鏡していただくことになったので、後日に結果報告をする予定。
※チャヒラタケ科ヒイロチャヒラタケにほぼ間違いないことが判明した。  戻る

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