シリーズ <第14回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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ルリハツタケ
(カサ径約8センチ)
2004.9.18 神奈川県・高麗山
 高麗山のルリハツタケの生える道を、ルリハツタケを探して歩いていたのだから、大袈裟に自慢できることではないかも知れないが、それにしても我ながら良くこれを見つけたものだ。
 枯葉と枝にほとんど埋もれてわずかに独特の青い色が見えた。ここで見るルリハツタケはカサの色がとても鮮やかなものが多く、富士山で見かける大型のルリハツタケとは雰囲気が異なる。富士山のものはカサの表面が地味で裏面が鮮やかなため、まるで別種のように思える。
 いずれにしても、いつ見ても不思議さを感じる色のきのこだ。  戻る

ホソネヒトヨタケ
(カサ径約3センチ)
2004.9.20 山梨県・富士山北西麓
 初めて見るきのこで、一見してスギタケの仲間かと思ったが、それにしては白すぎる。カサが開いたものは周囲が黒く液化していたので、ヒトヨタケの仲間であることが分かった。
 カサ一面に褐色の鱗片が均一に散らばってとても美しい。最もきれいな状態に出会えていい写真が撮れたことはとても幸運だった。なぜなら、当然ヒトヨタケなのだから、翌日には見る影もなくなっている筈だ。
 本当にきのことの出会いは「一期一会」で、この次もあるという甘い考えは捨てなければならない。今まで何度そのことで苦い後悔をしたことか。言葉が古臭いがまるで「仇に出会った」ように、しつこく撮らなければならない。  戻る

ホオベニシロアシイグチ
(ナメクジ?の齧り跡)
2004.9.26 神奈川県・四季の森公園
 「きのこ探して」ではもっとアップの写真を載せたが、何か分からない人のために別の写真を。(あまり変わらないか)
 カサの表面にいくつも溝が彫られていて、良く見るとまるで彫刻刀で丁寧に彫ったように削り跡が揃っている。
 ナメクジやカタツムリには「歯舌」と呼ばれる鋭い歯があり、一削りごとに横に進んで左右に往復しながら食べていく。この写真では左から食べ始めて右へ進んで行ったようだ。
 あまりの見事な「わざ」に驚き、クローズアップで撮影した。そして、その旺盛な食欲にも改めて驚いた。この次は食事中を見てみたいものだ。  戻る

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