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      シリーズ <第15回> | 竹 しんじ  | 
    
|  自選  《月間MVP展》 <<<<< 2004年10月 >>>>>  | 
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| MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO | 
1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。
9月
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11月
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      オニタケ (カサ径約10センチ) 2004.10.11 神奈川県・新治  | 
    
|  当HPをいつもご覧いただいている方ならもうお気づきだと思うが、なかなか「見事な群生」という写真が出てこない。これは「きのこ狩り」を目的に出かけることがないせいだと思うが、里山をメインに撮影目的で歩いていてはそんなシーンに出会うことが少ない。 雨後の定点観察会でオニタケのきれいな群生が見つかった。過去の観察会でも大群生という状態が見つかった記憶は少ない。 どの位置からどう撮ればよりたくさん写るか・・・、三脚を立てるにも踏み潰さないように気をつける・・・というのは、めったにない嬉しい悩みだ。 戻る  | 
    
| ハラタケ属 (カサ径約8センチ) 2004.10.16 神奈川県平塚市  | 
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|  高麗山に向かって車を走らせていて、運転中の右目の隅にチラッと「群生」が見えた。幸い後続車がなかったので道路わきへ急停車。三脚とカメラを担いで急いで戻る。 このところよく見かける、名前の分からないきのこだ。カサはザラエノハラタケにそっくりだが、柄のササクレがほとんどない。試薬や検鏡によるとナカグロモリノカサに近いということらしい。 健康ブームに乗って「アガリクス」なるきのこがもてはやされているが、Agaricusはハラタケ属の学名だから、これもアガリクスということになる。つまり「Agaricus-sp」、ハラタケ属の仲間ということである。といってもこれの薬効については、もちろん不明だ。 戻る  | 
    
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      シモフリシメジ (カサの直径約5センチ) 2004.10.23 山梨県・大和村  | 
    
|  今月で最も嬉しかった群生である。オニタケの項で書いたようにめったに「狩り」をしないのだが、これだけは撮影もそこそこにせっせと採取に取り掛かった。 たいへんもろいきのこで、カサに付いたゴミも取りにくいのだが、先にさっと茹でると肉が締まって扱いやすくなる。1個ずつ丁寧にゴミを取って「塩焼き」にした。そんな手間を惜しまないくらいこのきのこは美味しい。 名前のシモフリは霜が降りるような寒い時期に生えるということで、晩秋から初冬まで楽しむことができる。ところがこのカサの色で分かるように、見事なほどに「保護色」をしているので遠くから見つけることはまれ。足元で踏み潰しそうになって、やっと見つかることが多い。 戻る  |