シリーズ <第25回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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フサハリタケ

2005.8.6 静岡県富士宮市・西臼塚
 10mほど先から見つけてブナハリタケだと思った。ところが良く見ると雰囲気が違う。この仲間をあまり良く知らないのでこれがサンゴハリタケなんだと思い込んで、試食のために採取した。
 ところが後で図鑑を見てもネットで調べてもサンゴハリタケではないことが分かった。図鑑「青森のきのこ」のフサハリタケによく似ていて、記述も符合する。・・・が、県外では未報告で極めてまれ!
 ネットで探すとその後は埼玉県・新潟県でも報告があるらしい。
 ブナハリタケに形状や質感は似ているが、カサの上面にも毛が密生する点と、特有のニオイは弱くほとんど感じない。
 これをはじめ、今月は「珍菌」を数種類見ることができた。  戻る

イボコガネテングタケ
(高さ 約6センチ)
2005.8.7 神奈川県厚木市・七沢
 もう歩き疲れて車に戻る途中、小型の黄色いテングタケ科のきのこを見つけた。初めて見るきのこで名前が分からない。そこで特徴が分かるように、何カットも撮影して図鑑を調べると、根元の白いツボが決め手となって本種だと判明した。
 図鑑にもネットでもほとんどまともな写真を見ることができない。神奈川キノコの会の城川会長によると、その昔はいくつも見られたが最近は見なくなったとのことだった。
 後日「遊々きのこ」(8.19)でも掲載されたので、今年は発生が多いのかも知れない。
 根元のツボだけが白いという分かりやすい特徴なので、これからも注意して観察したい。  戻る

コガネハナガサ(幼菌)
(高さ 約1センチ)
2005.8.28 神奈川県平塚市・湘南平
 1999年に高橋春樹氏によって発表された新種で、まるでヒトヨタケ科のような特性を持つキシメジ科クヌギタケ属のきのこ。
 成菌はキツネノハナガサのオレンジ色型といった感じで、外見からは分類の特定が難しいきのこだ。
 2002年に「びわ青少年の家」で見つけて以来、ずっと探していたが見つけられなかった。
 マイフィールドにしている高麗山でこれを見つけたことはたいへん嬉しいことで、これからも慎重に発生を観察していきたい。恐らくまれなきのこというのは、発生条件がかなり厳しいに違いない。それでなくても、きのこはいつも「一期一会」だと痛感させられるくらいだから、「千載一遇」を逃さないようにしたいものだ。  戻る

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