シリーズ <第31回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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エノキタケ
(カサ径 2〜5センチ)
2006.2.11 神奈川県平塚市・高麗山
 またまたエノキタケの登場。
 去年まで高麗山ではあまり見かけなかったが、この冬はずいぶん立派なエノキタケを見つけている。先月の大きな株や今回の大型のものなど、他の場所でも見たことがないものだ。
 斜面に積まれた倒木からいくつもの株が生えていて、中でもこれはとても勢いのある立派な姿だった。最大のものでカサの直径は5センチあまり。肉厚で重量感さえ感じるものだった。
 斜面での撮影はとても足が疲れる。ふくらはぎが痛くなりだしたので、本日の撮影は終了にして「冬の恵み」を収穫することにした。
 味を付けずにうどんの具にして、本来の天然エノキタケを味わった。  戻る

ハイイロクズチャワンタケ?
(直径 約2ミリ)
2006.2.19 神奈川県厚木市・七沢
 ハイイロチャワンタケ科なのかヒナノチャワンタケ科なのか、手持ちの図鑑やネットで検索する限りでは確信が得られなかった。古木上に生える小型の子嚢菌の仲間には、まだまだ名前の付いてない種類が多いようだ。
 淡い黄色の皿型から茶碗型で、直径は最大でも2ミリほどの小さなもの。枯れた木にたくさん生えていた。外側に毛が生えているように見えるので、ハイイロクズチャワンタケとするには無理がありそうだが、採取してルーペで観察しても柄があるのかないのか、どちらとも言えない微妙なものだった。
 いつか、名前が分かることがあれば、また掲載したいと思う。
※ロクショウグサレキン属のクロロスプレニウム・クロラと判明した。  戻る

ナガエノスギタケ発見!
(きのこ柄ネクタイ)
 本コーナーに載せることには大いに疑問を感じるが、2月の数少ない写真の中では印象的な話題だった。
 JR駅の改札前などでよく見かける千円ネクタイのワゴンセールで、何気なく「きのこ柄」を探してみた。ふと、これを見つけてビックリした。思わず色違いの2本を買った。運よく「2本¥1,500セール」だった。
 巣穴からサングラスのひょうきんなモグラがあいさつをしている。その傍らに生えている柄の長いきのこ。これはもう疑う余地のない「ナガエノスギタケ」だ。
 ネクタイのデザイナーがマニアックにこれをモチーフに選んだとすれば、実に愉快なことだと思うがどうなのだろう。
 一度は見たいと思っているきのこを、こんなところで見つけるとは思わなかった。戻る

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