シリーズ <第42回> | 竹 しんじ |
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自選 《月間MVP展》 <<<<< 2007年 1月 >>>>> |
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO |
1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。
12月 MVPtop 2月
チヂレタケ (カサ幅 1〜2センチ) 2007.1.7 神奈川県相模原市・木もれびの森 |
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どういう訳か気に入っている種類の一つ・・・にもかかわらず、あまりいい写真が撮れていない。いい状態を見つける機会も少ない上に、いつも撮りづらいところに生えている。幸いこの日は太い倒木にたくさん群生していたので、丸太を適当に動かしながら撮ることができた。 見かけよりかなり柔らかく、無造作でありながら均整がとれた姿・・・それが気に入っている理由だろうか。 裏面はやや厚みのあるヒダで、まるでアンズタケのようなシワヒダが細かく枝分かれしている。何よりこれがコウヤクタケ科ということに驚く。背着しないどころか細い柄を付けることも多い。コウヤクタケ科の仲間はいずれ、いくつかに分類が分かれるのだろう。 戻る |
ヤミスズメタケ? (カサ幅 4〜7ミリ) 2007.1.20 神奈川県厚木市・七沢 |
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2005年3月に見つけた時は、タケやササにはえる小さな白いきのこはスズメタケだと思い込んでいたため、その名前で掲載した。ところがそれは近畿以西の暖地系であり、管孔面が発光する特徴を持つらしいので、その後ずっと気になっていた。 この日、やっと再会を果たし、すぐに両手に包んで発光を確かめた・・・が、かなり長時間を経てもその気配もない。そこで、図鑑によりヤミスズメタケだろうと判断した。 正確に知りたいと思い、サンプルを城川先生に検鏡していただいたところ、青木氏仮称の「スズメタケモドキ」に近いことが分かった。ただ、スズメタケ属ともラッシタケ属とも思える特徴があるとのことで、現状では明確な断定ができないとのことだった。いずれにしろ、かなりまれな種類らしい。 戻る |
オオシワタケ (画面横幅 約6センチ) 2007.1.28 神奈川県真鶴町・真鶴半島 |
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当日、現地では乾燥した状態を撮影して掲載したが、水分を与えれば新鮮な写真が撮れるかも知れないと、2日後に撮ったものがこれ。 肉眼では管孔に見えたので、カサを作らないことからアナタケに近いように思った。しかしこんな色の種類がない。そこでルーペで見ると、流れるようなシワ状の網であることが分かり、シワタケの仲間を探して本種に行き着いた。 しかし、これはウロコタケ科に分類されている。ウロコタケ科にもいくつか系統があるようで、これは管孔に近い孔を作るタイプ。 鮮やかな黄色から赤褐色へと、成長につれて色が変わるらしい。これも「珍種」になるのか、ほとんど観察記録を見ない。戻る |