シリーズ <第47回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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サンゴハリタケモドキ
(横幅 約5センチ)
2007.6.16
静岡県富士宮市・富士山南麓
 初めてサンゴハリタケを見つけて大喜びでアップしたら、翌日フジタケさん(遊々きのこ)からメールが届いて「モドキ」だと教えてくれた。偶然同じものを撮影していたという。正直、「またモドキか」と少々興ざめしたが、図鑑を見ると別名の「クマガシラ」でしっかり載っていて驚いた。
 針葉樹に生えることと針の長さがより長くなることで区別されている。となればこれはまさしくそのクマガシラに違いない。
 熊の頭ほども大きくなるという名前だろうか。これは幅が5センチほどの小さなものだった。道に面した倒木だったので、大きくなる前に採られてしまうことだろう。
 探索に疲れてくると「なるべく見なかったことにしよう」と思うが、そんな気持ちも吹っ飛んで何枚もシャッターを切った。  戻る

ベニウスタケ近縁種
(高さ 5〜9センチ)
2007.6.17
神奈川県平塚市・高麗山
 最初に見つけたのはもっと色褪せた紅色だったので、外見からもてっきりベニタケ科のきのこだと思った。ところがヒダがあまりにも垂生しているのでヘンだと思い、これを見つけてやっとアンズタケの仲間だと気づいた。
 色から考えるとベニウスタケに似ているが、大きいこととカサ表面にササクレ状の模様があるので別種だろう。ニオイも味もまったくなかった。
 カサの中央がわずかにへこむだけなのでウスタケの名前は違和感が強い。せめてベニアンズタケとかムラサキアンズタケという名前くらいがいいと思う。
 この日は高麗山の数箇所で見つけたので、突発的な発生ではなく定着した種類なのだろう。
※後日、オトヒメアンズタケだと分かった。  戻る

クサアジロガサ
(高さ 約6センチ)
2007.6.23
神奈川県藤沢市・少年の森公園
 どんなに小さなきのこでもある種の「表情」を持っていると撮影が楽しくなるものだ。そういう意味でクサアジロガサはとても好きな種類の一つだ。
 細くて長い柄のちょうど真ん中あたりに、まるで指輪をはめているような白いリングがある。幼菌の時にヒダを覆っていた被膜が柄に残るのがツバなのだが、カサが開いてからさらに柄が伸びるのでずいぶん下に残される。
 「可憐」にも見えるが、ある種「ひょうきん」な表情にも感じられる。カメラを地面に置いて、超ローアングルでやっと見えてくる表情だ。
 少しぬかるむような地面の草の間に生えることが多いので、なかなか見つけにくい種類だ。  戻る

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