シリーズ <第66回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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ダンアミタケ ⇒不明
(背着生)
2009.1.10
神奈川県厚木市・七沢
 昨年1月27日、そして今年のこの日、さらに「写真資料館」にも掲載していた「ダンアミタケ」は、じつは間違っていたことが判明した。
 ダンアミタケはかなりまれな種類であり、城川先生も観察記録がないとのことで、標本を採取して検鏡していただいた。残念ながら胞子の観察はできなかったらしいが、生えている材が広葉樹で、白色腐朽になっていることが分かった。
 それを伺って思い出したことがある。今はかなり腐朽が進んだ切り株だがかつては斜面の上にあり、そこで立派なヒラタケを撮影したことがあった。
 きのこ、特に硬質菌は生える場所によって大幅に姿を変えることがある。ぜひ正体を突き止めたいものだ。  戻る

カワラタケ
(横幅 約9センチ)
2009.1.11
神奈川県真鶴町・真鶴半島
 太い倒木に柄の長い面白い形のウチワタケがいくつも生えていた。それを撮っていると、少し離れたところに丸く広がっているこれが目に留まった。
 これも面白い形のウチワ・・・と思ったが、中心部分が妙に黒っぽい。さらにその部分に生える微毛が、ウチワタケにしては長くて粗い。そしてさらに、カサの縁に切れ込みが多い。
 全体の形が面白いので上から真正面に構図を決めた。そして念のため、撮影後に裏面をチェックすると、細かい管孔が並んでいた。肉眼では見えないほど微細なウチワタケの管孔とは明らかに違っていた。
 つい数日前に「蒼い」カワラタケを見ていたので、これほど極端に色が違うとうっかり間違ってしまいそうだ。  戻る

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