シリーズ <第67回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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きのこ写真展
(定点観察メンバー)
2009.2.7〜2.28
神奈川県横浜市・四季の森公園
 毎月1回、横浜の新治市民の森で定点観察を続けているメンバーが、撮り溜めた写真の中から選りすぐった自信作(?)を発表。回を重ねるごとに出展者が増え、今回は11名が2点ずつ22点の作品を展示した。
 そして今回特に感じたことは、こうした発表の場を得ることがメンバー一人ひとりに撮影意欲を湧かせていること。単にきのこの記録ではなく、それを見る人に何をどう伝えるのか・・・を、意識しながらシャッターを切っているように感じた。
 色や形だけでなく季節や環境など、胞子を拡散させる器官だと言ってしまうにはあまりに多彩なきのこの不思議な一面を、見る人に感じてもらえたのではないかと思う。
 いやー、何ともきのこは楽しい!  戻る

ツチグリ
(横幅 約5センチ)
2009.2.21
神奈川県厚木市・七沢
 かねてよりツチグリについては不可解なことがあった。ヒメツチグリ科の仲間は開いた外皮を反転させ、草などをつかんでしっかり足場を固めるものが多い。一方ツチグリは3重構造になった外皮で、雨の日に開いて雨粒が当たることで胞子を飛ばす・・・までは納得だが、晴れの日にまた閉じる?・・・何のために?
 閉じなければならない理由がよく分からなかったが、一つの答えではないかと思う光景をよく見かける。写真のように閉じた裂片の先端で自らの内皮を突き刺しているのだ。雨粒だけに頼っていたのでは効率が悪すぎる。いっそのこと、自分で内皮を破って胞子をまき散らそう・・・としているのではないだろうか。
 そのための閉じるシステムだとすれば、すばらしく積極的な進化ではないか。  戻る

シックイタケ
(半背着生)
2009.2.22
神奈川県平塚市・高麗山
 ああ、これはシックイタケだな。・・・としばらく眺めていて、これこそが探していた状態ではないかと、改めて気づいた。
 「写真資料館」に載せるためのシックイタケのいい写真を、かなり以前から探していたがなかなか見つからない。と言うのもスギの樹皮に白いペンキを塗りつけたようなきのこだから、およそ「きのこ写真」の被写体にはなりにくい存在だったからだ。
 やっと背着部分とカサを作っている部分の両方を一枚に納めることができた。そして気づいたことは、カサを作るための一定の条件がありそうだということだ。
 立ち枯れたスギが傾いていて、上の面になる部分に大きなカサを作っている。さらにその方角は南側だった。こうした部分では背着がほとんどなくカサを広げていた。
 何はともあれ、やっと掲載ができる。戻る

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