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      シリーズ <第90回> | 竹 しんじ  | 
    
|  自選  《月間MVP展》 <<<<< 2011年2月 >>>>>  | 
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| MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO | 
1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。
1月 
  MVPtop  
 3月
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| ワサビタケ |  2月に入ってやっと雨が降り、また寒くなって雪が積もった。しかし、それでも乾き切った野山には恵みの息吹となった。 積み上げられたコナラの間伐材に、たくさんのワサビタケが勢いよく生えていた。正直、こんなに大きなカサになるとは知らず驚いた。そして、次々に撮影を続けるうちにいいシーンが見えてくる。 まるで母鳥の温かい羽根に守られるように、大きく広がったカサの下に小さな「ひな」が並んでいた。とても温かそうに見えたのは、単に光や色による見かけの錯覚ではないかも知れない。 この撮影の後で見つけたもっと迫力のあるシーンを、今回は「Gallery」に選んだが、その時に、これはこのコーナーのトップにしようと決めていた。 戻る  | 
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| 2011年2月13日(日) けいはんな記念公園 京都府精華町  | 
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      ヒステリウム科? | 
| 2011年2月20日(日) 矢田山へんろみち 奈良県大和郡山市  | 
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|  こういう一見して何の写真か分からないのも面白い。これは枯れたタケに生えた子嚢菌の仲間のようで、図鑑やネットで調べても種名にはたどりつけなかった。 樹皮に生える少し外見の似た子嚢菌があるので、その科の仲間と考えたが見当違いかも知れない。 正確な分類に向けた「謎解き」もそれはそれで楽しいのだが、この写真をここに入れたのは構図の面白さだ。 記録のつもりで何枚もシャッターを切るうちに、タケの節の近くでパターンが変わっていることに気付いた。そこで、思い切って画面からはみ出す構図に変えてみた。 まるで抽象画のような、あるいは意味不明の前衛アートのような、ちょっと気に入りの一枚だ。 戻る  | 
    
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| コガネシワウロコタケ? |  これの10日前に別の公園で同じようなウロコタケを見つけ、クシノハシワタケにしては奇妙なパターンだと思った。どうやらこの放射状に広がる隆起パターンは、本種ではないかと思うが確信は持てない。図鑑やネット上では、ここまで大きく広がった図が見当たらないし、色ももっと濃色のものが多いようだ。 しかし、この独特の隆起や棚状のカサを作る様子は、とてもよく似ているので「?」を付けて本種としておく。 今まで見た記憶がないのに、奈良へ帰って2度見たということは、分布の特性ということかも知れない。クシノハシワタケもなかなか面白い表情を見せるが、本種も負けず劣らず個性的な種類だ。これからも注意して追いかけたい。 戻る  | 
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| 2011年2月23日(水) 矢田山へんろみち 奈良県大和郡山市  | 
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