シリーズ <第100回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

1ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

11月   MVPtop   1月

ドクササコ  「写真資料館」に掲載の種類が1,000種に到達し、その「キリ番」こと1,000種目になったのがこのドクササコ。タネを明かせばちょっと掲載順を細工して有名な毒きのこにその「栄誉?」を与えた。しかし、本コーナーのちょうど100回目に当たったのは全くの偶然だ。
 その悲惨な中毒症状はすでにかなり知れ渡っているはずだが、それでも毎年のように誤食例があるようだ。命を落とすことはないにしても、1ヵ月も続くと言われる激痛は、死を願いたくなるほどだとか。
 竹林や笹薮だけに生えるのなら警戒もできようが、普通の雑木林でも記録されているらしいので、カヤタケ型のきのこには細心の注意を払わなければ危険だ。  戻る
2011年12月11日(日)

かいがけ道

大阪府交野市

ネンドタケ
2011年12月23日(金・祝)

むろいけ園地

大阪府四条畷市
 立ち枯れた木の根元から高さ30センチほどの間に、本種としては薄いカサを何枚も開いていた。全体が粘土で作ったような質感なので、この名前はとても分かりやすい。
 普段はあまり目を向けない硬質菌だが、12月の下旬ともなると他のきのこの姿はめっきり少なくなってしまう。逆にサルノコシカケの仲間は、冬になるととても新鮮な状態になるものが多い。
 雪がちらつくような寒い日に、三脚を広げて懸命に撮っていると、「珍しいのですか?」と尋ねられる。「いいえ、いたって平凡な種類ですよ」と答えると、とても不思議そうな表情で去って行かれる。
 確かに、立場が逆だったら同様のリアクションになるに違いない。誰も気に留めないこんなシーンに、「新鮮さ」を感じ「美しさ」を感じ、何とかして一枚の「作品」にしたいのだ。  戻る
 
ヒメモグサタケ  昔、母親がよく「お灸」をしていたので「もぐさ」は記憶にある。鼠色のボサボサした紙粘土のようだった。
 ちょうど管孔面の色がそんな「もぐさ色」になる硬質菌で、厚みのあるしっかりしたカサをいくつも重ねて生える。大型の場合は分かりやすいが、小さいカサはヤケイロタケとの見分けが難しい。
 撮影しながら奇妙なことに気付いた。カサの端が別のカサに繋がって、癒着するように溶け合っている。そうしたカサのうねるような流れが、独特の面白い表情を作っている。
 この日は幼菌から老菌までたくさん生えていて、いい状態のものを選ぶことができた。単独で生えているものを見ると、ちょっとホウロクタケにも似ていて見分けが難しいが、管孔面の「もぐさ色」に気付けば分かりやすい。  戻る
2011年12月24日(土)

大阪市立大学付属植物園

大阪府交野市

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