シリーズ <第115回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

一ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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ヒメカタパンタケ
 EOS kiss-Xに交換レンズ3本とマンフロットの重い三脚。それにコンパクトデジカメ1台をいつも持ち歩いていたが、腰痛に悩まされることが多くなり、一方で被写体が少なくなった昨年暮れぐらいからは一眼レフと三脚を持たなくなった。ところが、どうもコンデジの小さなモニターでは、老眼には撮りにくい。
 そこで、昨今注目が高まっている「ネオ一眼」というタイプのカメラに乗り換えることにした。ニコンのCOOLPIX P520を選び、テスト撮影したヒメカタパンタケは色調も質感描写も満足できるものだった。
 それにしても面白い名前だ。「姫堅パン茸」・・・北九州の名物に「堅パン」というのがあり、それを指すのかどうかは定かではないが、確かにカサ表面の印象は堅いパンに似ている。  戻る
2013年 3月 3日(日)

神野山

奈良県山添村

ミイノモミウラモドキ
2013年 3月10日(日)

矢田山子どもの森

奈良県大和郡山市
 春を告げるきのこと言えばアミガサタケの仲間が思い浮かぶが、このミイノモミウラモドキもまだ寒さが残る早春から出始めるきのこだ。秋にもピークを迎えるようだが、他に先駆けてこの季節に見かけるとインパクトが強いものだ。
 この日は朝からいい被写体に出会えず、手応えのないまま早く昼食ポイントのベンチに着いてしまった。ところがなんと、そのベンチの脇で高さ2センチほどの幼菌を見付けた。
 注意深く付近を探すと、半ば枯れ葉に埋もれてこの一群が立っていた。やっときのこの春がやって来たかと、喜んで撮影開始。
 すでにカサは反り返り、真ん中のカサの上には赤い色の胞子がたっぷり降り積もっていた。
 近接撮影ではカサの上面が見えないので、ズームを使って離れて撮った。 
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トガリアミガサタケ
高さ7センチ
2013年3月31日(日)

かいがけ道

大阪府交野市
 きのこに興味を持つまで、アミガサタケの仲間の存在を知らなかった。興味を持ってからもなかなか見付からないきのこだった。それに、子供の頃はいつも野原で遊び呆けていたが、こんなものを見た記憶はなく、きっとどこにでもある訳ではないのだろうと思った。
 欧米では食用として広く利用されているようだが、日本ではきのこ自体にすら馴染みが薄い。春にきのこ狩りをしないことや、外見から受ける抵抗感が強いせいだと思われる。
 一時期「きもかわいい」などという言葉が流行ったが、これなどもその範疇かも知れない。グロテスクと美の境もまた微妙なものがあり、その例とも言えるかも知れない。
 何度か試食してみたが、パスタやスープの具としてはなかなかコクがあり美味しい。ただ、柄は堅く歯切れが良くないし、生食は中毒する。  戻る

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