シリーズ <第118回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
<<<<< 2013年 6月 >>>>>
MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

一ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

5月   MVPtop   7月

ヒメカバイロタケ
 とんでもないカラ梅雨になった。5月末に例年より早く梅雨入り宣言が発表されたが、そこからぱったりと雨が降らない。この分ならきっと来月になって「今年は梅雨がなかった」と訂正されそうだ。
 この日も地面はカラカラで、沼地の周辺でやっとマツの材に群生する本種を見付けた。ヒダがカーブを描いて柄に垂生するパターンが、とても美しいきのこだ。
 カサはとても小さくて、ほとんどが1センチ前後。2センチを超えることは滅多にない。鮮やかなオレンジ色で、よく見るとくっきりした条線が広がってなかなかきれいなきのこだ。時どき、かなり黄色いカサの本種を見ることもあるが、はたして同種としていいものやら気になっている。
 何にしても雨が降らなければ、きのこも私もつまらない。  戻る
2013年 6月 1日(土)

むろいけ園地

大阪府四条畷市

 およそ1ヵ月近く入院することになるので、今月の「月間MVP」は休止しようかと考えた。しかし、毎月の区切りでもあるので、たとえ1種だけになっても作っておきたいと思った。
 少しは降るかと期待された台風3号も肩すかしで、関西はすっかり真夏の日照りが続いている。幸か不幸かこの分だと、入院中にフィールドが気になってやきもきすることもあまりなさそうだ。痛みも痺れもすっかり治って元気に歩けるようになった頃に、野にも山にもきのこ達がいっぱい待ってくれている・・・と、都合のいい期待を抱いている。

5月   MVPtop   7月