シリーズ <第130回>


竹 しんじ
自選  《月間MV展》
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO

一ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。

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アミアシコガネヤマドリ
(正井氏仮称)
2014年 6月 8日(日)

くろんど池観察会

奈良県生駒市
 前を歩いていたS氏が突然「オオッ!」と声を上げた。この日の観察会はあまり芳しいとは言えず、朝からポツポツと小型菌をたどって歩いていた。 そこへ現れたカサ径10センチの大型イグチ。うまい具合にすぐ手前には、コナスビの黄色い花が、文字通り花を添えてくれていた。
 当HPでは本種名に正井氏の仮称を使っている。実は本種には他にも「キアシヤマドリタケ」や「キアミアシヤマドリ」という仮称が付けられているらしいが、最初に知った仮称を採用しているだけで他意はない。
 今現在で正式名称があるのかどうか知らないが、なるべく短くて混乱しないような名前になって欲しいと強く願う。
 そしてこの日は、この後もまた小型菌がポツポツと見付かった。梅雨に入ったのだから、もうちょっとどうにかならないものか・・・と、空を仰ぐ。戻る

アカヤマタケ(近縁種)
2014年 6月22日(日)

けいはんな記念公園

京都府精華町
 この公園には自然の里山を散策できる「芽ぶきの森」と、大きな鯉のいる永谷池やとても手入れの行き届いた庭園の「水景園」がある。その庭園には迫力満点の巨石柱が屏風のように並べられている。
 その巨石群の一角の苔むした所に、何かの木の実のような小さな赤い粒が2個見えた。近付いてよく見るとそれは真っ赤なカサのきのこだった。肉眼ではよく分からなかったが、撮影後にモニターで確認すると、どうやらアカヤマタケ属のきのこらしい。カサや柄に黒くなった所があるので、アカヤマタケそのものか、それに近い種類に違いない。
 当日のページではレフを当てた明るい写真を使ったが、ここでは逆に暗くして濃い赤を強調したものを載せる。ちょっと絞り足らずに、右のカサのピントが浅くなってしまったのが残念だ。
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シロモリノカサ
2014年 6月29日(日)

大和民俗公園

奈良県大和郡山市
 前日に、山添村の神野山へ着く直前に接触事故に遭ってしまったので、愛車「ぶら坊」ではなく代車での撮影行。ショックと慣れない車の両方で遠出する気になれず、この公園を歩くことにした。
 関東方面ではここ数日で大型きのこが出始めた様子だが、関西は雨量の少ない梅雨になっているため反応が鈍い。この日もテングタケ属やイグチの仲間には会えないまま、園内を一周して正門に帰ってきた。
 その直前の芝生広場に、小さな白いきのこを見付けた。たぶんオトメノカサ属だろうと覗き込むと、全く透明感がなく雰囲気が違う。この四角い頭はハラタケ属では?・・・と思った時、2年前にこの公園の別の芝生で見付けた本種を思い出した。いや、思い出したのだが種名が思い出せない。帰宅後に確認して、これを機にしっかり覚えた・・・はずだ。 戻る

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