シリーズ <第186回> | 竹 しんじ |
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自選 《月間MVP展》 <<<<< 2019年 2月 >>>>> |
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MONTHLY MOST VALUABLE PHOTO |
一ヵ月ごとの「きのこ探して」の中で、印象に残ったものを自選してみました。
1月 MVPtop 3月
キボリア・アメンタケア キボリア・カウクス? |
湿地などに自生するハンノキ類の、落下した雄花の芯に菌核を作って生える子嚢菌の1種。和名は「ハンノキキンカクキン」でいいように思うのだが、まだ確定はしていないようだ。・・・などと言っている間に、学名の種小名が「amentacea(アメンタケア)」から「caucus(カウクス)」に変更されたようだ。どういう経緯でそうなったかはよく知らないが、これでは和名の定着はもっと先になってしまいそうだ。 今回の写真は公園内に生えているハンノキの樹下で見つかったもので、直径は7〜8ミリの小さなもの。きれいなチャワン型になっていたので、深度合成を使って撮影した。このチャワンの内側面に子嚢がびっしりと作られ、おそらく風が吹くのに反応して胞子を噴出するのだろう。さて、その胞子はどこへ向かっていくのだろう。ちょうどこの時期ハンノキの雄花ができるので、そこにうまく到達したものが次の世代を担うに違いない。 戻る |
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2019年 2月17日(日) くろんど池観察会 奈良県生駒市 |
アラゲキクラゲ | 仕事を離れると撮影行に曜日の縛りがなくなる。つまり「毎日が日曜」状態になるのだが、まだ感覚が不慣れでとても違和感がある。この日も、前日のまとまった雨のあと気温が上がったので。カメラ片手に散歩に出かけたのはいいけれど、なぜか3日前に観察会で歩いた公園に来てしまった。 前回は池の周りを歩かなかったのでそのコースを歩いてみると、あちこちの木にアラゲキクラゲがたくさん出ていた。さすがに「雨後のキクラゲ」は元気があっていいなぁと撮影し、ふと、久しぶりに「みやげ」にしようと思い立ち採取を始めた。そして両手の平いっぱいくらいを採って帰宅した。 家ではちょうど夕食に「八宝菜」の具材を買っていて、その中に国産の乾燥キクラゲもあった。外国産は安いが、やはり安心できる国産を買ったという値段を聞いてびっくりした。今回は純国産・・・「くろんど産の生キクラゲ」がたっぷり入った、コリコリ食感の八宝菜を堪能した。 戻る |
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2019年 2月20日(水) くろんど池 奈良県生駒市 |
ハマシメジ 幼菌のクモの巣膜 |
「やっと証拠を見つけたぞ」・・・とつぶやきながら撮影した。 一昨年の12月にこの場所で1本の成菌を撮ったが、それまで「これがハマシメジ」というきのこを見たことがなかったので、ひとまず「クマシメジ」としてアップした。 そしてこの日、嬉しいことに3本の成菌の下に小さな幼菌が出ていた。期待を胸にチェックしてみると、カサと柄の間に確かに「クモの巣膜」のツバがあった。「クマ」と「ハマ」を見分ける唯一のポイントと言ってもいいだろう。これでやっと「ハマシメジ」が確定して、2種を載せることができると喜んだ。 しかし、「ある」という証拠は撮ったが、逆に「ない」という証明は困難だ。「クマシメジ」には本当にクモの巣膜がないのだろうか。今まで見た「クマ」は本当に「クマ」だったのだろうか。今度は反対に、すべて「ハマシメジ」だったのかもしれないという疑問が湧いてきた。ああ〜悩ましい。 戻る |
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2019年 2月24日(日) 太陽が丘公園 京都府宇治市 |