きのこ探して
今日はどこまで行ったやら・・・


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2001年
6月30日(土)

大磯町・高麗山

神奈川県大磯町
 ようやくキヌガサタケを撮ることができた。朝8時にはすでに2本出ていた。他の幼菌は上部が破れているものも、その後変化が見られないので、明日の未明に出はじめるのだろうか。
 以前から温めていたカット、虫の目になってあのレースのカサの中に入ってみたら、どんな世界が見えるのだろう・・・を撮ってみた。自然の造形の美しさに、改めて感動させられる。が、どうしても腑に落ちない謎がある。スッポンタケと同じ虫媒で胞子を拡散させるのなら、何のためのレース飾りなのだろう。
 そのキヌガサタケのすぐ下に、冬虫夏草のクモタケを発見。トタテグモの巣から、とびらを開けて出てきている。
 高麗山できれいな朱鷺色をしたチャワンタケを見つけた。図鑑によるとヨソオイチャワンタケらしい。初めて見る美しいきのこで、盛んに胞子を飛ばしていた。

 ※7月11日にニクアツウスベニサラタケ(城川先生仮称)と訂正した。
2001年
6月24日(日)

八菅山いこいの森
(神奈川キノコの会)

神奈川県愛川町
 「神奈川キノコの会」の今年度最初の野外勉強会。梅雨の晴れ間で蒸し暑い一日だったが、日差しはそれほど強くなかった。
 コケの間に真っ赤な極小きのこを見つけて撮影。てっきりミズゴケノハナだと思い込んでいたら、鑑定のときにベニヒガサとなっていた。図鑑の記述でベニヒガサはヒダが長く垂生すると書いてあり、確かにその通りだった。生えていた場所だけで思い込むと、松林のきのこはみんなマツタケになる。
 その松の古材から出ていたサケバタケを撮影。ヒダが著しく縮れるのが特徴。イチョウタケに似ているが、ヒダで区別できる。
 ニガイグチモドキの近縁種が多く出ていた。カサの色にオリーブが強いこと、管孔に着色がなく白いなどの違いで、別種(仮称)となっているらしい。強烈に苦いことは同じようだ。
 その他この時期は、ベニタケ科、カレバタケ属、アセタケ属などが多く、種の判定がかなり難しい。
2001年
6月23日(土)

高麗山

神奈川県大磯
 先週、高麗山で見つけておいたキヌガサタケの幼菌(実は1個採取して植木鉢でコマ撮影を試みたが、5日後の昨日になって、帰宅したら15センチ以上も柄を伸ばし、レース状の網はすでにしぼんでいて、部屋中を臭くしただけで撮影できなかった)が、きっと出ていると思って早朝から出かけた。が、どの幼菌もわずかに大きくなっただけで、今日は出る気配なし。
 まだキヌガサタケの写真を撮ってないので、なんとか今年は・・・と思っている。
 チップを敷き詰めた広場に、ザラエノヒトヨタケが群生していた。わずかな風にも大きく揺れて、たいへん撮りづらい。
 もう1点は、先週撮影したコガネニカワタケと、その1週間後の写真。
2001年
6月22日(金)

芝公園

東京都港区
 昼休み、たまには外を散歩して・・・と、デジカメ片手に芝公園へ行ってみた。梅雨の中休みとあって、15分ばかり歩いただけだが美しいきのこが見られた。クスノキが多いためあまりきのこの種類は多くないが、チップを敷き詰めたところでクズヒトヨタケの群生があった。そして、同じチップの上にシワナシオキナタケらしききのこが爽やかなレモン色を見せていた。後はすでに老菌となったクロハツやイタチタケが散生していた。
 ※7月16日にHP「きのこ屋」の高橋様に教えていただき、ふつうのキオキナタケと判明。
2001年
6月17日(日)

南金目・びわの森

神奈川県平塚市
 「神奈川キノコの会」メンバー4人で、平塚市の南金目周辺の山を回った。木〜金曜にかなりの雨が降り、コンディションはいいはずだ。
 南金目神社のある森で、まずスミゾメヤマイグチを発見。カサの表面にハッキリ凹凸があり、柄にはヤマイグチに似た黒い粒点がある。その他、各種のベニタケ科やマンネンタケなどで、いつもながらベニタケ科の同定は困難を極める。
 場所を先週行った「びわ青少年の森」に移して探索。先週、疑問の残ったニオイコベニタケは、今日ハッキリと甲虫臭がしたので間違いなさそうだ。そして今日一番の珍種は、1本だけ残っていたヒョウモンウラベニガサ。遠くから見つけて念のため確認に行ったら、枯れた後の群生で、1本だけが綺麗な状態。もう数日前ならいい写真が撮れたが、ウラベニガサ科だからまだ出るに違いない。ぜひ、豹紋のくっきりした新鮮な群生を撮影したい。
 あとは、池の周辺に群生していたヒメヒガサヒトヨタケ。一面の群生についつい何カットもシャッターを切ってしまう。写真向きのきのこだ。
2001年
6月10日(日)

びわ青少年の家

神奈川県平塚市
 「神奈川キノコの会」メンバーのN氏に、昨年6月末にヤマイグチが多く出たと教えていただき、同地のアウトドア体験コースを回ってみた。
 いきなり巨大なきのこ発見! カシの木の根際に大きなカサがあり、多孔菌かと思ったら柔らかくヒダもある。ヒダが鋸歯状で柄にやや垂生している。これはムレオオイチョウタケか? 匂いがほとんど無いが、こんな巨大でカシの根際なら他に考えにくい。メジャーを当てるとカサの直径はちょうど30センチだった。
 カワリハツなどの数種のベニタケに混じって、褐色の粉っぽいきのこを見つけた。その独特のツバの形はキショウゲンジだ。前にツバのハッキリ写ってない写真を撮ったので、今回は慎重に撮影。
 もう1点はどう見てもニオイコベニタケだと思うのだが、なぜかカブトムシの匂いが全くしない。別種だろうか?
 ヤマイグチは4〜5本あったが、どれも痛んでいた。
2001年
6月9日(土)

伊豆山・日金山

静岡県熱海市
 別の用事で伊豆へ行ったが、やはり時間が余ると何の迷いもなく山へ入る。
 伊豆山はとても急峻で、なかなか開けた林が見当たらない。一ヶ所雑木林を見つけて入ってみるが、遠くからでも目に飛び込んでくるようなきのこが無い。と、足元になにやら見覚えのある赤いものが・・・。今が盛りのシロキツネノサカズキだ。付近の落枝にいっぱい並んでいる。
 日金(ヒガネ)山へと場所を移すと、やっと大きなきのこに出会った。ハイキングコースの道にザラエノハラタケが1本。さらにコースを進むと、倒木の重なる沢に着いた。苔むした倒木に黄色いモノが・・・冬虫夏草だ。コガネムシタンポタケらしい。慎重に掘り出すとやはりそうだ。冬虫夏草を探したことが無いので、最初の発見が美しくてたいへん満足だ。付近を探すと全部で5個あった。木を削って生態撮影もできた。
2001年
6月3日(日)

新治市民の森

神奈川県横浜市
 私の第二の定点観測地になりつつある、新治市民の森へ行った。前回(4月30日)見つけたミズベノニセズキンタケのその後を見ようと思ったが、もう姿がなくなっていた。
 ヒノキ林に囲まれたツル木の切り株に、トキイロヒラタケが出ていた。表面は少し淡色になっていたが、裏面はまだ鮮やかなピンク色だ。2年ぶりに見るきのこだ。そのすぐ近くで黒い小さなきのこを見つけたが、図鑑で調べても名前が分からない。コンイロイッポンシメジの小型という感じだ。肉眼ではもっと黒っぽく見えるが、なぜか撮影すると紺色に見える。「新菌類図鑑T」で探すと、ヒメコンイロイッポンシメジが最も符合するが、ヒダに顕著なフチドリがあり、その記述が無いことと発見例が少ないようで疑問が残る。
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