きのこ探して
今日はどこまで行ったやら・・・


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2001年
10月28日(日)

富士山南麓
静岡県富士市・富士宮市
 おそらく今年最後の富士山になると思ったので、前日(27日)の夜に2合目の高鉢に入り、愛車「竹ベンツ」でビバークをして早朝からの撮影に挑んだ。シュラフを二重にするなど防寒対策を入念にしたが、予想したほど寒くもなく変だなと思ったら、こともあろうに雨が降り始めた。次第に雨脚が強くなって、ついには撮影が困難なほどの本降りになってしまった。
 午前10時に西臼塚でK氏、W女史、O女史と合流してからは、レインギアを着てのきのこ探しとなり、たくさんのチャナメツムタケを採取することができた。
 カラフルな落葉の間からアシナガタケがたくさん出ていたが、中にはカサが紫がかった大きなタイプもあって、同種かどうか疑問に思うのもあった。
 もう1種、ベニチャワンタケ科と思われるきれいなきのこを発見。白い柄にスコップのような形の子嚢盤があり、赤に近い鮮やかなオレンジ色。同じ枝に2個出ていたのでこういう形の子嚢菌なのだろう。
 午後の方が気温が下がったようで、震えるほど寒くなってきたので早々に切り上げて下山してきた。
2001年
10月21日(日)

横須賀・田浦
神奈川県田浦町
(神奈川キノコの会)
 ヌメリガサ科0種、テングタケ科0種、フウセンタケ科はアセタケ属のみ、その他の科も2〜3種ずつ・・・といった状態で、今まで参加した観察会の中では恐らく最悪に近い結果だった。
 そんな中でも、色や形が面白いものがいくつか見ることができた。ヒダがピンク色になりかけたばかりのウラベニガサをK氏が発見。カサの表面は茶色一色で変化に乏しいので、ヒダの面をアップにしてみた。その付近の土手で今度はO女史がアシボソノボリリュウタケを発見。大きくてシッカリしたいい形のものだった。負けじと私もキツネノエフデを発見。小さいのでキツネノロウソクかと思ったが、柄の模様などから同定。
 初めて見るきのこでは、紫色が美しいムラサキナギナタタケがあった。これもなかなか絵になるいいきのこだと思う。
 昨日は少し、これから秋のきのこが出はじめる予感があったが、見事に外れて、今日などはウッカリすると、自分が何を探しているのかを忘れてしまう瞬間があったりした。このまま終わるような寂しい年にはならないで欲しい。
2001年
10月20日(土)

高麗山
横浜・茅ヶ崎小学校
神奈川県大磯・横浜
 しつこくも高麗山のルリハツタケをチェック。ようやく1〜2本出はじめた。今年は群生が見られないかも知れない。しかし、先週までと違ってようやく秋らしいきのこが出はじめる気配は感じられるようになった。
 午後は横浜市の茅ヶ崎小学校で催された「秋の観察会」に、W女史、K氏とともにきのこ指導員として参加した。生徒・父兄の10人くらいのチームを受け持ち、一緒にきのこ探しをやった。あまり大きなきのこは無かったが、それでもハタケシメジやササクレヒトヨタケなど、40種ほどのきのこが観察できた。鑑定の後は栽培シイタケをみんなで採って、炭焼きにして食べた。
 こうした機会でもっと野性きのこに接して、楽しさも不思議さも、そして美味しさも、多くの人に知ってもらいたい。
秋の味覚を満喫とはいかなかったが、充実したいい1日になった。
2001年
10月14日(日)

神武寺
神奈川県逗子市
(神奈川キノコの会)
 抜けるような青空、爽やかな秋風の絶好の「きのこ日和」だが、案の定、心配したとおり目のスケールがミクロになってしまった。
 朽ちた倒木に1本だけ出ていたヒイロベニヒダタケの幼菌。色が明るいのでベニヒダタケかと思ったが、後の鑑定でヒイロ・・・となった。すぐ横に群生していたのはクズヒトヨタケで、これも小さいが写真にすると美しいきのこだ。前にクラゲの種類でソックリなのを見たように思う。
 茂みの中の倒木に新鮮なカワラタケがいっぱい出ていた。堅いきのこを撮影するのは苦手だが、こういう群生はどことなくリズム感があって好きだ。
 午後からの鑑定会では立派なウラベニホテイシメジがたくさん採れていて、ちゃんと見つける人がいるものだと感心した。そんな中でたいへん気になるきのこがあったので、もし、知っている人がいればと思い掲載することにした。
 一見オオチャワンタケのような外見だが、肉質が柔軟でもろさがない。紫や褐色の混じった色で、鑑定会でも子嚢菌類不明菌となった。ベニチャワンタケ科のように思えるのだが・・・?
2001年
10月13日(土)

高麗山
神奈川県大磯町
 確か10日(水)に関東一帯では、電車が止まるほどの大雨が降ったはずだ。ところがどうしたことか、まだほとんどきのこが出ない。10月中旬は例年なら、もっともきのこが多い頃のはずなのだが・・・。
 高麗山の南西斜面をメインに歩いてみた。大きなきのこがないのでだんだん目のスケールが小さくなっていく。まずズキンタケを発見。同形で色の異なる種類が多くあるようだが、これは標準型だ。近くには落ち枝から出ているハチノスタケがあった。網目模様が大きく蜂の巣のようだという名前。
 倒木からは黄色が鮮やかなキサマツモドキが出ており、図鑑によると食菌になっている。が、旨いという話を聞いたことがないので、試食は止めにした。※ハグロチャツムタケと思われる。
 マツの切り株の横でマゴジャクシを発見。表面が深みのある紫でツヤがあり、高さが7センチほどの小さなものだった。2本あったがどちらもかなり虫に食われていた。
 明日は横須賀の方で「神奈川キノコの会」の勉強会だが、何かいいきのこが見つかるのだろうか。
2001年
10月8日(月・祝)

七沢・平塚八幡宮
神奈川県厚木・平塚
 七沢一帯でナラタケが多く出ていると聞いて行ってみた。ナラタケは採取目的もあるので後回しにして、まずは鐘ヶ岳へと登ってみた。
 車を停めて歩き始めると、すぐに真っ赤なものが目にとまり、鮮やか過ぎるので何かのゴミかと思ったが、よく見るとベニチャワンタケモドキだった。初めて見るきのこで、あまりの鮮やかさに何カットも撮影した。付近には小さいのもいくつかあったが、乾いて変形してしまっていた。
 冷たい風が強く吹き、ついには雨も降り出したので、ナラタケ探しは止めにして、ツマミタケが群生していると教えていただいた平塚八幡宮へ移動した。
 ウッドチップを敷き詰めたところに40〜50個の塊があり、次々に頭を出している。生えてもすぐに倒れるのでなかなか撮影タイミングが合わなかったが、これだけ群生しているといい状態が選べるので助かる。卵から頭を出したばかりのものは、何となく恐竜のような動物的な雰囲気がある。
2001年
10月7日(日)

四季の森公園
神奈川県横浜市
(神奈川キノコの会)
 「ドキッときのこ」を見て感想メッセージをくれたR嬢が、神奈川県在住だったことから、神奈川キノコの会の勉強会に初のビジター参加をしてくれた。・・・というのに、ここ数日のきのこの無さは一体どういう訳だろう。夏の異常乾燥期に多くの菌糸が死滅してしまったのでは・・・と思う。
 しかし、そのR嬢が珍しいきのこを見つけた。9/15に相模原市の「木もれびの森」で見つけたザラエノハラタケに似たきのこは、数年前に城川先生が仮称「コゲチャモリノカサ」としていたきのこだったが、それがここでも見つかったということになる。ザラエノハラタケに似ているが、KOH水溶液で黄変するらしい。
 他は大小取り混ぜたツエタケやカラカサタケの幼菌が見つかったぐらいで、目ぼしいきのこは見つけられなかった。
 鑑定場所へ行くとカラカサタケがたくさん採集されていて、最後にN氏が竹混じりの雑木林でカラカサタケの大きな菌輪を見つけた。直径10メートル以上もあるフェアリーリングで、どう狙ってみてもカメラに収まりきらない。成菌から幼菌まで10数本で構成されていた。誰もがそのスケールの大きさに驚いていた。
2001年
10月6日(土)

昨日の続編
山梨県大和村
 予定では、高麗山の美しいルリハツタケの群生が載るはずだったが、一回りしてみてあったのはナラタケのみ。幼菌を採ってうどんの具にしたが、いい写真は撮れなかった。
 で、昨日撮影したその他のきのこを掲載する。散策路を登りつめたところにあったムレオオフウセンタケ。群れではなく単生で2本あったが、カサが広がりきって反り返った状態。カサの直径15センチ、高さ20センチで、カサにヌメリはなかったが細かい放射状のしわがあった。付近を探したが他にはなかった。そのかわり立ち枯れ木の裂け目に、きれいなアクニオイタケを発見。ハッキリした薬品臭があった。
 車に戻る直前、舗装道路横のがけにホウキタケの仲間が見えた。ホウキタケの形なのだが、赤い色が褪色したようにも見えず、こういう色の種類のようだ。この仲間もはっきりと分類ができてないようで、名前が定まらない。
2001年
10月5日(金)

日川・竜門峡
山梨県大和村
 春と夏の間、夏と秋の間にそれぞれきのこの「ハザカイ期」のようなものがあるようだ。数年の自分の観察記録を見ても、「まるでこの世からきのこが消えてしまったようだ」と書いている。
 前回にK氏が見つけたバカマツタケを、どうしてもこの手で・・・と、未明に出発。朝8時には現地に着いた。ところが歩けど、登れど、新しく生えたきのこは皆無という状態だ。かろうじて見つけたウコンハツ・・・と思ったが、柄がほとんど白で少し疑わしい。近縁種だろうか?
 シロオニタケは元気にいくつも出ていたが、中には新鮮なミヤマタマゴタケもあった。
 諦めて戻り始めてしばらく後、なんと、散策道わきでコウタケを見つけた。ササクレの先がもう黒くなり始めているが、まだ十分に新鮮で、帰路の車内はむせるような芳香に包まれた。また、しばらくコウタケ飯が楽しめそうだ。
 ほとんどの斜面が急峻で、探索も撮影もかなり体力を消耗する場所だが、ホンシメジ、コウタケ、バカマツタケ・・・とくればこれからの本格シーズンに、かなり期待感がふくらむ。
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