2001年
7月29日(日)
富士山南麓、西臼塚
静岡県富士宮市 |
南関東は25日にやっと雨が降った。しかし、短時間に集中豪雨があっても、地下に浸透するより流れてしまう方が多く、27日には元のカラカラ状態に戻って、きのこの出る気配は無い。
それではと、富士山の西臼塚まで遠征。かなりの濃霧で森がしっとりと湿っている。狙い通り多くのきのこが見られた。
まず、珍しく3本並んで生えていたツエタケ。単生が多く、写真になりにくかったが、これはいい写真になった。
ブナの大きな枯木に、オオミヤマトンビマイが4株も出ていた。新鮮で食べられそうにも見えたが、かじってみるとやはりコルクのように堅くて繊維が強い。
苔むした倒木にはいろんなきのこが出ていた。これはヒメカバイロタケとフサヒメホウキタケの混生。形が対照的で面白い。
そして今日一番の「ドキッときのこ」。カサは淡褐色で直径1〜2センチ。柄は紫色で強靭。根元はツエタケのように細まる。そして何より驚きはヒダではなく網になっている。柄の上端には紫色の筋があり、網の周縁にも淡い紫色が見える。イグチのような管孔ではないので多分キシメジ科だと思うが、初めて見るきのこで図鑑にも該当するものがない。ご存知の方はぜひお知らせいただきたい。 |
|
|
|
|
2001年
7月24日(火)
精進湖、続編
|
精進湖での合宿勉強会で見つけたきのこの中で、種名がハッキリしないため掲載しなかった2種類を「追加続編」としてUPする。
まず1つはアマタケ・・・束生しているものは典型なのだが、どう見ても同じ種類と思われる特徴のきのこが、木の幹から生えていた。同種か違うのか不明。
もう1つはヒダサカズキタケ属のきのこだが、これはマツカサから生えている。すぐ近くにはスギの実から生えている個体もあった。何からでも生えるのだろうか? |
|
|
2001年
7月20日(金・祝)〜
7月22日(日)
山梨県・精進湖
(神奈川キノコの会宿泊勉強会) |
神奈川キノコの会の今年の宿泊勉強会は、現在のきのこ界の大御所、本郷次雄博士をお招きしての、2泊3日の日程となった。場所は富士五湖の一つ精進湖。7月に入ってからの関東はほとんど雨が降らず、最悪のコンディションと思われたが、開催前の3日間ほどわずかばかりの通り雨があったと聞き、わずかな望みに期待をかけた。
自然観察路はまるで青木が原樹海を連想させるコースだが、道はよく整備されて歩きやすい。が、やはり目立ったきのこは無い。ツガサルノコシカケがいくつかあり、幼菌が水滴をにじませているのが観察できた。
少しコースをはずれて、富士山への登山道に入ってみると、ようやくいい姿のきのこが見られるようになった。まずは思わず見とれてしまう美しさのミヤマベニイグチ。カサが広がると一面にひび割れが出るが、幼菌のときは見事な深紅である。採取後には黒っぽくなってしまった。赤い色ではもう一つウスタケが見られた。上面の鮮やかさはもう失われていたが、光が透けると美しい姿を見せる。
もう1点は今回唯一の群生を見せたヒロハチチタケ。カサ表面に縮緬ジワがあり、チチタケより色が明るくヒダが粗い。
何とか最悪の事態は免れたが、もう少し雨が降らないと水不足の方も心配になってくる。 |
|
|
|
|
2001年
7月16日(月)
6月22日の訂正 |
訂正続きで恥ずかしい限りだが、6月22日(金)に掲載した「シワナシオキナタケ」の名前は図鑑の読み間違いで「シワナシキオキナタケ」だったが、実はHP「きのこ屋」の高橋様からメールをいただき、正しくは「キオキナタケ」であることが判明。前者は幼菌時のカサ表面が鮮やかなレモン色なのが特徴とか。ここに訂正して再掲載します。高橋様、ありがとうございました。
7月14日(土)は高麗山、15日(日)は富士山北麓まで遠征したが、まったくきのこの姿を見ることができなかった。雨が欲しい! |
|
2001年
7月11日(水)
6月30日の訂正 |
6月30日に高麗山で見つけた朱鷺色のチャワンタケを、ヨソオイチャワンタケだろうと判断して掲載したが、やはり気になって「神奈川キノコの会」会長の城川先生に確認していただいた。検鏡の結果、胞子に特徴的な条線があって、ニクアツベニサラタケ属になるとのこと。表面の色や子実体の厚みからニクアツベニサラタケではないようで、ひとまず仮称としてニクアツウスベニサラタケで記録していただいた。
たいへん美しいベニチャワンタケ科のきのこなので、また撮影できるよう気にかけておくようにしよう。 |
|
2001年
7月8日(日)
鎌倉・二階堂
(神奈川キノコの会)
神奈川県鎌倉市 |
このコーナーを開設して、今日ほどのピンチは今までにない。いつもの通り一眼レフのEOSにミニ三脚をつけて、デジカメもフル充電で臨んだにもかかわらず、終わってみればEOSは電源すらONにすることなく、デジカメもなんと1カットのみシャッターを切っただけという悲惨な内容。
まるで真冬の勉強会のように、堅いきのこの方が種類数が多かったのでは・・・と思う。梅雨のさなかにこんな結果になるとは。
で、今日の唯一の写真、ドクツルタケの仲間。かなり強い悪臭がするので、仮称のニオイドクツルタケかと思うが、決め手がハッキリしない。
コジュケイ(鳥)が「チョットーコイ」(鳴き声)を連発するのが、妙に愉快な1日だった。雨乞いでもしようかな・・・。 |
|
2001年
7月7日(土)
七沢森林公園
神奈川県厚木市 |
久しぶりの七沢森林公園。未明に小雨が降った程度で、今週は雨がなかったので期待はできない。いつもの沢沿いコースを後回しに、コナラ林から探索した。
まず、目に飛び込んできたのはコテングタケモドキ。図鑑では毒菌の疑いあり・・・の扱いだが、神奈川キノコの会ではすでに証明済みの食菌だとか。ま、猛毒菌の多いグループだけに安易な試食はやめた方がいい。
もう1種は散策道の脇に生えていたカバイロコナテングタケ。全体が赤褐色の微紛に覆われている。こっちは食毒不明らしい。
そして今年初の発見となるタマゴタケ。大き目の幼菌だったので、採取してヤキソバの具にした。やはり旨いきのこだ。 |
|
|
|
2001年
7月1日(日)
大磯町・南金目ほか
神奈川県平塚市 |
昨日のキヌガサタケが気になって、朝6時過ぎに現地着。ところが、我が目を疑う出来事が!・・・すっかり幼菌が無くなっている。あまりのショックにしゃがみ込んだまま、5分くらい動けなかった。10個近くもあった幼菌を、何も全部採らなくても・・・。今日は諦めて帰ろうかと思ったが、気を取り直して探してみると、難を逃れた1個から健気にも頭を出しているではないか。あわてて一眼レフとデジカメをセット。6時40分から撮影開始。8時でほぼ開ききった姿になった。
少し気分も良くなって、次のポイント南金目へ・・・。早くも夏のきのこシロタマゴテングタケが出ている。ちょうど撮り頃で、いい写真になった。
そして、まだ見たことが無かったヤグラタケの場所を、神奈川キノコの会の若き(中学生!)新メンバー「イナタク君」にメールで教えてもらって撮影。ありがとう。 |
連続写真 |
|
|