きのこ探して
今日はどこまで行ったやら・・・


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2001年
11月25日(日)

新治市民の森
神奈川県横浜市
 今まで、行く度に期待以上の結果を楽しませてくれたこの森は、今回もまたすばらしい状態のきのこを見せてくれた。同行のK氏とともに、今後も続けて「定点観測地」とすることの決意を新たにした。
 車を停めてすぐの低地の倒木に、ヌメリスギタケモドキが出ていた。数は少なかったがこの森では初めて見るきのこだ。もう何日も雨が降っていないが、一日の寒暖の差が大きいのでシッカリと夜露が降りていて、朝日に霧が立ち昇る様子が見られた。
 しばらく進むと今度は、まるで絵に描いたようなバランスで生えているエノキタケを発見。柄が黒に近いビロード状で、ヒダもカサもすべてが最も美しい状態だ。まさに写真に撮られるのを待っていたかのようで、何カット撮影してもまだ撮り足りないような気がした。今日は他にも2箇所で美しいエノキタケが見られたので、近々『Gallery』に展示する予定だ。
 ほとんど全コースを歩いて、堅いきのこ以外で20種余りを観察して、もとの低地へ戻ってきたら今度は、スギの倒木のわきからツチスギタケが出ていた。1本だけだったが、きれいな状態だった。残念ながら中毒例のあるきのこだ。※後日、スギタケであることが分かった。
 秋のシーズンにいい写真が撮れなかったので、今の時期に手応えのある写真が撮れるのはたいへん嬉しいことだ。
2001年
11月23日(金・祝)

地獄沢
神奈川県平塚市
 先日(11/11)のヒラタケの倒木に、新たに発生しているのでは・・・と、地獄沢だけにポイントを絞っていってみた。
 前回のヒラタケはさすがにもう無かったが、新たに株状になったごく小さなヒラタケの幼菌が出ていた。カサの色が灰色より黒に近い感じだ。
 さらに別の場所で、ちょうどカサを開いた食べごろのヒラタケを発見。針葉樹のような木肌をしていたが、樹種は分からない。数ヶ所から株状に発生していた。
 その後は、平塚市から茅ヶ崎市にかけての海岸沿いの松林を探してみたが、どの道も車が渋滞して移動もままならず、何も見つけられなかった。今日はヒラタケのみのアップとなった。
2001年
11月20日(火)

創造の森・精進湖
山梨県鳴沢・上九一色村
 休みが取れたので今度は富士山の北麓へ行ってみた。まずは富士スバルラインの西にある創造の森へ・・・。
 ここはカラマツがメインの美しい森で、付近の紅葉やカラマツの木々がたいへん美しかったが、もう、ほとんどきのこを見ることができなかった。雑木林の方が何かあるに違いないと思って、午後は精進湖付近の東海自然歩道へと移動した。
 ツガの球果らしきものから、マツカサキノコモドキのような小型のきのこがたくさん出ていた。カサの色が白や褐色、灰色など変化に富んでいて、同種なのかどうか良く分からなかった。高さが12〜13センチにもなるアシナガタケがあって、3本並んでいたので撮影。その付近でヌメリの強い茶色いカサを見つけて取ってみると、ツバがゼラチン質でヒダが褐色で密、・・・なんとナメコである。付近にもいくつかの株がありいい収穫となった。写真はすでに日がかげって暗かったが、何とか撮ることができた。
 もう、本当にきのこが少なくなってきたことを実感した。しかし、天気もよくきれいな紅葉も満喫できたので、本当にいい1日だったと満足。
2001年
11月18日(日)

七沢森林公園
神奈川県厚木市
 昨日の石廊崎でさえ、ナラタケ以外にはほとんどきのこが無かったのだから、まったく空振りになることを覚悟して七沢森林公園へ行った。少し小雨もパラついたが、風も無くまずまずの天気だった。
 やはり目にとまる大きなきのこは無い。ツチグリやニッケイタケに並んで、ナガエノチャワンタケがあった。また、小さなカサの群生があり、今度は本当にニガクリタケだった。きれいな群生がいくつもあり、何枚もシャッターを切ってしまう。ごく小さな幼菌は色が赤く、クリタケにそっくりだ。
 立派な姿のムラサキシメジがいくつかあって、ひだの色も美しく、いい状態だった。においや味にチョットくせがあるので、採取はしなかった。
 杉林の木漏れ日の中に、何やら揺れているものがある。よく見ると高さ10センチ以上もあるコツブヒメヒガサヒトヨタケだ。1本だけがちょうどいい状態にカサを開いていた。カサや柄が光に透けてとても美しいので、1カットを『Gallery』に入れることにした。11月に入ってから『Gallery』が2点も増えたのはたいへん嬉しいことだ。

 結局は、昨日より種類も多くいい写真も撮れた。まだしばらくは、里山でも撮影が楽しめそうだ。
2001年
11月17日(土)

南伊豆・石廊崎
静岡県南伊豆町
 伊豆半島の最南端、石廊(イロウ)崎はやはり気温が少し違うのか、風が強く吹いてもさほど寒くはなかった。あまり時間もなかったので、急いで手頃な雑木林を見つけて探してみるが、まったくきのこの姿が見えない。下草も少ない理想的な斜面で、土が乾いている訳ではないのに、小さなきのこもない。
 ようやくムラサキシメジを3本見つけたが、2本はすでに古く1本だけを撮影。きれいな紫色をしていた。
 諦めずに探していると、小さなカサの群生を遠くから見つけたが、多分ニガクリタケくらいだろうと近づいてみると、なんと、新鮮なナラタケの群生だった。神奈川の里山ではもう見られなくなったが、やはり気のせいでなく気温が高いのだろう。
 それからは目が慣れたこともあって、いくつかの群生を見つけることができていい収穫となった。
2001年
11月11日(日)

高麗山
神奈川県大磯町
 昨日の雨は夕方遅くまで降っていたので、今日がいい天気でもすぐにきのこが出るものでもないだろう。久しぶりに地獄沢から入って東側を中心に探してみた。
 11月に入ってからよく見かけるようになったスッポンタケが、ここにも多く出ていた。大きな卵が割れて今にも頭を出そうとしている。どことなく爬虫類的な雰囲気を持つきのこだと思う。
 朽ちた倒木に鮮やかなカサを開いているのはヒイロベニヒダタケ。ダイダイガサと本種は似たような環境に生えて、どちらも小さいが美しいきのこなので、いい被写体になってくれる。
 倒木の横に生えていたのはハイイロイタチタケで、城川先生が仮称ウメネズイタチタケとされていたきのこだ。ここ高麗山では春から出始めて、いつも見ることができる。乾いたときのカサの色は、梅鼠(うめねず)がぴったりで好きな名前だったが、ハイイロ・・・となったようだ。
 地獄沢のアミヒラタケが出ていた倒木に、ヒラタケの幼菌がいくつも出ていた。カサの色が灰色のヒラタケの写真が撮りたいと思っていたので、思わず何カットも撮影した。その内1カットを『Gallery』に入れた。
2001年
11月 4日(日)

飯山観音
神奈川県厚木市
(神奈川キノコの会)
 寒くなるとの予報だったが、快晴になり少し汗ばむほどの気温となった。今年最後の野外勉強会となる今日は、締めくくりにふさわしく手応えのある写真が撮れた。
 昨日の雨の後に生えたのか、美しいシロヒメカラカサタケを見つけた。高さが5センチの清楚なきのこで、純白でしっかりしたツバが印象的だ。
 チャウロコタケがいっぱい倒木から生えていたが、面白い姿の群生を見つけた。カサ裏にヒダも管孔も持たないきのこなので、反り返ってもカサの表面を見ているようだ。
 O女史が倒木から群生しているムササビタケを見つけた。幼菌から成菌まで美しい状態だった。ところが、倒木のまま二人で鑑定場所まで運んだところ、コムササビタケという種名がついた。初耳の名前だったので、検鏡したY氏に確認したところ、胞子の大きさが小さいらしく、肉眼での区別は不可能とのことだった。
 採取されたきのこの中で目を引いた綺麗なものは、いずれも小さな子嚢菌で、まずは鮮やかな黄色のモエギビョウタケ。ルーペで観察すると美しいミクロの世界に吸い込まれそうになる。
 もう1つは、中学生会員のイナタク君が、なんと20Kgはありそうな大きな切り株を引きずりながら運んできてくれた、ヒメロクショウグサレキンの群生。神秘的な美しさに思わず何カットも写真を撮った。いつものことながら、きのこの色の不思議さに、ますますのめり込んでしまいそうだ。
2001年
11月 3日(土・祝)

こども自然公園
神奈川県横浜市
 天気予報ではまたまた雨になるというので、遠出は止めにして横浜市旭区にある「こども自然公園」へ行った。先週の日曜以来雨は降ってないので、やはりきのこの姿は少ない。
 コガネタケやコムラサキシメジを見つけたが、すでに傷んでいたりあまりきれいでなかったりで、いい写真は撮れなかった。イタチタケがいくつか出ていて、きれいな幼菌があったので、背景を入れて撮影。
 芝生の広場では小型のムジナタケがいくつか生えていて、いい状態だったのでこちらも撮影。きのことしては特に珍しくもなく、華やかな雰囲気があるわけでもないが、きのこの少ないときはいい被写体になってくれる。
 予報どおり午後からは雨になったので引き上げようとすると、駐車場の近くに黄色い子嚢菌があった。オオチャワンタケのような不規則な形や、キンチャワンタケのような整ったチャワン型もある。肉は薄くもろい。今までに見たことがない子嚢菌だ。
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