今日はどこまで行ったやら・・・


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2003年
1月26日(日)

七沢森林公園
神奈川県厚木市
 前回の七沢森林公園(11月17日)では紅葉が見頃だったのに、もうウメが咲いていた。「春遠からじ」と言いたいところだが、本格的に寒くなるのは来月だろう。今日の七沢も柔らかいきのこはまったく見ることができなかった。
 斜面にはコナラやクヌギ、ホウなどの枯葉がタップリと積もり、うっかりすると足を滑らしそうになる。倒木の折れた面からずい分肉厚のネンドタケが出ていた。立ち枯れた木の高い所まで並んでいるのもきれいだが、こうした生え方もなかなか絵になるものだ。
 すぐそばの木にも茶褐色の硬いきのこが出ていた。これはキヌハダタケでいいのだろうか。外見がワヒダタケに酷似しているというだけで判断しているのでまったく自信はないが。
2003年
1月25日(土)

寺家ふるさと村
神奈川県横浜市
 寺家ふるさと村を中心に様々なテーマで写真を撮っている「グループ綵(サイ)」のメンバーが、ふるさと村にある「レストラン四季の家」で写真展を開いている。初日の今日から2週間は中山 勉氏のきのこ写真展というので行ってみた。氏の自然を大切にする心が伝わってくる写真だ。最近は「冬虫夏草」に魅せられているという。
 冬の寺家は人も少ないので、余った時間できのこ探しをしてみた。2日前に雨が降ったとは言え、やはりこの季節は種類が少ない。堅いきのこを中心に撮影していると、立ち枯れた木に見慣れない錆色のきのこが群生している。まるで錆びた鉄板で作られたような感じのエビウロコタケだ。
 雨のおかげなのだろう、エノキタケをたくさん見ることができた。株になって生える幼菌はいかにもこのきのこらしい姿だ。市販されている白くて長いエノキタケとはずい分姿が違うため、とても同種とは思えないきのこだ。
 もう1種は落ち枝に並んで生えた、ひょうきんなヌルデタケ。私はシャワーヘッドのような形とよく言っているが、図鑑によっては「人の鼻」の形と書いてある。確かにダンゴ鼻がいくつも並んでいる。面白いきのこだ。




2003年
1月15日(水)

キクメタケ発見
過去の写真から
 どこかへ「きのこ探し」に出かけたわけではない。久しぶりに昔撮ったスライド写真を見直していた時、ノウタケだと思っていたきのこにきれいな亀甲模様があることを見つけた。撮影当時も気にはなっていたが、ノウタケの幼菌にはそんな模様もあるのか・・・程度で済ませていた。
 今改めて見るとこれはキクメタケに違いない。確か直径は5センチ足らずだったと記憶している。模様を写したかったので真上からの写真しか撮らなかった。(1998年7月5日広島県にて撮影)
 そしてなんと、その2ヵ月半後に別の場所で撮った「大きなノウタケ」と思っていた写真も、良く見ると「大きなキクメタケの老菌」だった。車を運転中に見つけてUターンして撮りに戻ったほどの大きなもので、高さが20センチくらいはあっただろう。
 どちらもまだ、きのこの名前もよく分からない頃の撮影で、自分が撮った写真の中から「珍菌」を見つけるのは、また格別の面白さがあるものだと感じた。
2003年
1月13日(月・祝)

入生田(イリウダ)
神奈川県小田原市
 何度も耳にする地名だったが、伊豆や富士山へと通り過ぎてしまっていた。今シーズンは探索しようと思うのでロケハンのつもりで行ってみた。駅から近いので電車を利用したが、一人でのきのこ探索では多分初めてのことだ。
 紹太寺への参道でヒラタケを見つけた。ほとんどが乾燥してしまっていたが何とかいい状態のを見つけて撮影。少し雨でも降ればもっとたくさん出そうだった。
 倒木に何やら妙な模様のきのこが群生している。良く見るとワヒダタケの群生だった。倒木が逆さになってヒダの面が上を向いていたのだ。同心円状にヒダを作る変わったきのこだ。
 沢沿いの道をたどって行くと、倒れたクヌギのような木にシイタケの幼菌が出ていた。これも水不足ですでに表面がひび割れている。さらに上流にはきれいなミイロアミタケが群生していた。新鮮な時は赤紫や褐色の環紋が美しいきのこだ。環紋が大きく波打って深い溝になるのも特徴で、比較的分かりやすい。
 ヒダナシタケ類ではあまり鮮やかな色のきのこはないが、きれいなオレンジ色をしているニクウスバタケは遠くからでも目を引く。クローズアップで撮るとまるでマスタケのようにも見える。
 電車利用のもう一つの理由は3連休の渋滞を避けたかったからで、おかげでのんびり快適に帰ることができた。
2003年
1月11日(土)

新治市民の森
神奈川県横浜市
 昨年から月一回のペースで始めた定点観察を今年も続ける。昨年のデータを生かして何らかのテーマを定めながら、さらに有意義な観察にしたいと思う。
 今日見つけることができたハラタケ類のきのこはエノキタケだけだった。小さな切り株から生えた小さなエノキタケで、枯葉に埋もれて見つけづらい。一つ見つけると、その付近を地を這うような格好で探す。この季節は散策する人も少ないが、もし我々を見かけたら何をしていると思うのだろう・・・と、みんなで笑った。
 他はヒダナシタケ類がほとんどで、ずい分いろんな種類を見つけられた。なかなか写欲が湧かないので、つい写真を撮らずにやり過ごしてしまったが、他にきのこが少ないこの時期がジックリ撮るチャンスなのだと反省。春までは堅いきのこを積極的に撮るように心がけたい。
2003年
1月 5日(日)

高麗山・地獄沢
神奈川県大磯町
 今年最初の高麗山は天気予報を見て、かなり寒風が吹き荒れると覚悟して行った。ところが幸運なことにほとんど無風。日差しも暖かく、ベンチで弁当を食べたくなるほどの陽気だった。
 前回見つけたエノキタケは、やはりそのまま成長が止まったように変化がなかった。他の倒木もくまなく調べて見たが、やはり米粒ほどの幼菌がほとんどで、なかなか大きくならないようだ。
 尾根筋から地獄沢へ下る道沿いではほとんどきのこを見つけられず、やっときれいな緑色が入ったウチワタケがあった。全面が褐色の環紋の場合が多いが、時どきこんな苔が生えたような色のものがある。
 地獄沢ではヒラタケの生える倒木を見たが、ここもとても小さな幼菌だけがいくつか出ているだけだった。ここでも大きく成長するような雰囲気ではなかった。いかに冬のきのこでも、やはり適量の雨と穏やかな気温が必要なのだろう。
 午後になって冷たい風が吹き始めたので、早めに引き上げることにした。
2003年
1月 2日(木)

泉の森公園
神奈川県大和市
 新年2日目の今日は、部屋から外を眺める限りではとても暖かそうな日差しが降り注いでいた。空も雲ひとつなく青空が広がり、こんな日にコタツで背中を丸めているようではいけないと思い立った。
 ところが大和市の泉の森公園へ行ってみると、どうやら明け方に雪が降ったらしく日陰にはまだ1〜2センチの積雪が見られた。車から出てみると結構冷たい風も吹いていたが、せっかく来たのだから一回りすることにした。
 倒木にきれいな紫色をしたムラサキゴムタケが出ていた。なかなかいい色が見られないのでひとまず撮影。
 もう1種はスギらしい落ち枝に出ていた褐色の小さなきのこ。カサの中央と柄の下部に白いササクレがあり、ヒダも褐色でツバはない。フウセンタケ科ケコガサタケ属のような感じで、ヒナコガサというのが最も近いように思う。このタイプのきのこはとても分かりにくい。
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