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![]() 今日はどこまで行ったやら・・・ |
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2003年 2月23日(日) 七沢自然保護センター 神奈川県厚木市 |
一昨年の暮れにみごとな群生を見せてくれたナメコのホダ木は、もうほとんど出なくなっていたが、それでも時どき気になって見に行く。今年も数本の弱々しいのが出ているだけだった。 苔むした倒木にチャカイガラタケが出ていたが、そのカサの配色は先日撮影したエゴノキタケにそっくりだ。やはりこの2種はカサの表面だけでは同定は無理なのかもしれない。 地面に置かれたコナラの太い材からカワラタケが生えているが、木が転がって角度が変わったため、カサの先端や子実面から再度小さなカサが生えている。強い生命力のようなものを感じる。 笹が刈り取られた広い斜面にシイタケのホダ木が捨てられていて、元気な幼菌たちがいくつも顔を出していた。やや大きいサイズも1個生えていたが、ここは自然観察の場なのできのこ採取も規制している。写真だけにして採取はしないことにした。 里山などの過度の自然保護志向には少なからず疑問を感じているが、こういう施設は意味合いが異なるので「すべて採集禁止」にも納得できる。 |
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2003年 2月22日(土) 大楠山 神奈川県横須賀市 |
今日の探索地をどこにするか、考えあぐねていた。2日前に東京で少しだけ雨が降ったことを思い出して、久しぶりに「天気結果」(きのこのごった煮2001.8.11参照)をチェックしてみると、三浦半島に多く降ったことが分かった。中でも10ミリ以上降った場所を調べると大楠山があった。 登り始めると確かに道がまだぬかるんでいる。そして、狙いはみごとに的中。新鮮なヒラタケを見つけた。カサの色が濃い褐色なのでツキヨタケのようにも見えたが、ヒダが真っ白で根元にリングも無く、裂いてみても黒いシミは無かった。食べ頃の大きさを少し採取した。 こうなればぜひもう1種、この季節の主役きのこも見つけたい。・・・と、しばらく探すと「あった!」、エノキタケだ。幼菌の株やカサ径10センチにもなる大きく開いたものまで、数ヵ所で見つけることができた。 まるで「きのこ探し」のためにあるような国土交通省のHPに改めて感謝。この2種を入れた手製の「きのこうどん」は、他では味わえない満足感があった。自然の恵みにも感謝。 |
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2003年 2月15日(土) 土屋の里 神奈川県平塚市 |
HP「道端自然観察館」(リンク集参照)の吉田さんに教えていただいた、平塚市の土屋の里へ行ってみた。目と鼻の先にこんなのどかな田園地帯があったとは・・・驚きだ。穏やかな日差しに誘われたのか、一足早い春を見つけた。 深い落ち葉を踏みながらコナラの多い雑木林を歩くと、すっかり乾燥してしまったクロハナビラニカワタケがあった。さらに、もっと乾燥したアラゲキクラゲも見つけた。こちらはせっかくの保存食だから戴くことにした。 小さな畑に沿って小川があったので、上流へたどってみると、高さが7〜8mの滝に行き当たった。崖にはなにやら石碑があるが滝の名前は不明だ。その滝壷の付近に1個だけマユハキタケがあった。温帯系のきのこだがずい分寒い時期にも出ている。 午後からは気温が下がり冷たい風も出てきたので、車を置いた駐車場へと急いだ。途中、往路では見つけられなかった、きれいなコフキサルノコシカケを発見。特に珍しい訳ではないが、状態のいい写真が今までなかった。後日「写真資料館」へ入れることにしよう。 あちこちに雑木林が点在して、シーズンにはなかなか面白そうな所だった。 |
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2003年 2月11日(火・祝) 飯山観音 神奈川県厚木市 |
一雨ごとに春めいて・・・にはまだ早いようで、冬に逆戻りという感じの肌寒い一日だった。飯山観音のある白山公園は尾根や沢など変化に富んでいて、いつも面白い探索ができる。ギーッ、ギーッと木戸がきしむようなコゲラの声を聞きながら、沢沿いのコースからスタートだ。 今の時期ここは、ヒダナシタケ類の観察をするには最適の場所だろう。あちこちに積まれた針葉・広葉樹の材に、実に多くの種類の硬いきのこが生えている。そしてどれもがとても新鮮で元気だ。カワラタケ、クジラタケ、カイガラタケをはじめ、ヤケイロタケもたくさん出ている。 大きな切り株にチウロコタケが出ていた。新鮮な時は傷つけると血のような赤い液を出す。とても痛々しそうに見える。同じウロコタケ科のチャウロコタケも、とても元気な状態だった。 ハラタケ類で唯一見つけられたのはニガクリタケだ。かじっても強い苦味はなかったが、これは間違いないだろう。 最後に出始めたばかりのキクラゲを見つけたが、どれもまだ小さくて採取するには至らなかった。 まだまだ堅いきのこの勉強不足で分からないものが多いが、冬の方がこれらの新鮮な状態が見られるようなのでしっかり観察しておきたい。夕方近くになると急に暗くなって、小雨も降り始めたので引き上げることにした。 |
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2003年 2月 9日(日) 高麗山 神奈川県大磯町 |
朝早く雨が降ったようだが、暖かい南風が吹いて一気に春の陽気になった。高麗山の地獄沢でも霧が立ち込めて、穏やかな日差しが美しい。 前から気になっていたのだが、図鑑によるとキクラゲもアラゲキクラゲも広葉樹から生えると書かれているが、地獄沢入口に横たわる針葉樹(スギ?)からアラゲキクラゲが生える。まれに針葉樹にも生えるようだ。 同じくスギから生えているヒメカバイロタケモドキを見つけた。ヒメカバイロタケに似た外見だが、橙色ではなく褐色でカサの肉も薄くもろい。ヒダが垂生するところはソックリだ。 さらにスギから群生するきのこが多く見られた。小型のものはスギカワタケ(仮称)のような感じだが、カサの直径3センチにもなるものはシワホウライタケのようにも見える。どちらも似た生え方で同種のように思える。ヒダが激しく脈連絡して乱れるのもよく似ている。 やはり、冬の定番きのこエノキタケも見ることができた。この雨でさらに多くの種類が出てくれればいいのだが。 |
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2003年 2月 2日(日) 新治市民の森 神奈川県横浜市 |
「継続は力なり」を信じて、真冬でもここでの定点観察は続ける。きっと何か思いも寄らぬ発見があるに違いないと大いに期待している。 駐車場からすぐの朽ちた倒木に、クヌギタケ属の幼菌が生えている。カサはほとんど真っ白から淡いグレーのものがあり、柄も透明感のあるきれいな灰色をしている。センボンクヌギタケかと思ったが、以前にも生えていて検鏡の結果がそのものではなく近縁種とのことだったらしい。しばらく進むと同種と思われるきのこが群生していて、ヒダが淡いサーモンピンクになっている。外見ではほとんどセンボンクヌギタケに見える。 倒れて間もないエゴノキにきれいなエゴノキタケがたくさんでていた。同じ枝にかなり色の異なるタイプが出ていて、同じ菌糸からの発生にしては色が違いすぎると思った。どちらも甲乙つけがたい美しさだ。 次月はもっと春めいて、多くの種類を観察できるよう期待したい。 |
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2003年 2月 1日(土) 野津田公園 東京都町田市 |
今年のシーズンに向けて新しい場所を開拓しようと、カーナビ頼りに走ってみた。今までも何度か町田市を訪れているが相模原と横浜の間にあるため、どうも東京都という感じがしない。 公園内をしばらく歩いたが何も見つけられないので、湿生植物園の方へ回ってみた。なんと池の浅瀬には厚い氷が張っている。野鳥の群をいくつも見ることができた。野鳥観察にはいい所のようだ。 散策路をくまなく歩いてみたが、硬いきのこもほとんど無くて、バランスのいい生え方のカワラタケを見つけただけだった。 寒風吹きすさぶ中、ガリガリと霜柱を踏み潰しながら歩いて、ふと、いかに変人と言えどもこの行動は尋常ではないと思い始めた。早めに切り上げてHPの手直しでもしようと帰路についた。 |
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