今日はどこまで行ったやら・・・


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2005年
 5月29日(日)

高麗山・地獄沢
神奈川県平塚市
 昨日は土曜出勤後に芝公園へ行くつもりでNikonだけ持って出たが、うかつにも記憶メディアを入れ忘れた。容量の少ないものを臨時に買おうかとも考えたが、後はまるでムダになってしまうし、そうまでして撮るような被写体がありそうに思えなかった。こんな時はフィルムカメラより不便になってしまうものだ。
 で、今日は「神奈川キノコの会」の平成17年度総会の日だったので、早朝の短時間だけ地獄沢を歩いてみた。月曜にスコールのような雨が降ったが、その後は乾燥した晴天が続いたので、堰堤の付近以外はカラカラに乾いた状態だった。
 あちこちにアラゲコベニチャワンタケが生えていたが、中にやや大きくて色が赤いものがあり、よく見るとベニサラタケだった。周囲に睫毛状の剛毛は見えないがルーペで見ると、細かい毛が密生している。
 そのすぐ横に形のいいハイイロイタチタケを見つけた。今日はどうせ他に期待できないから、これを撮って終わりにしようと思ったら、斜面の少し高い所に細いきのこが群生していた。ヒトヨタケ属で高さが7〜8センチと大きめなので、きっとコツブヒメヒガサヒトヨタケだろうと思う。コツブでないほうとの区別は顕微鏡でしか無理だが、きのこが大きめという理由だけで乱暴な同定をしておく。
 カラッとした空気で過ごしやすい毎日は嬉しいのだが・・・。
2005年
 5月22日(日)

八菅山いこいの森
神奈川県愛川町
 午前中に近所の公園を歩いてみたが、まったくきのこの「き」も見つけられなかった。こうなれば、元気なカンゾウタケの姿でも見に行こうと、愛川町の八菅神社に向かった。
 到着してすぐ、いつも当HPを見ていただいているキノコの会メンバーのUさん一家とばったり。大きなカンゾウタケがあったと教えていただいた。
 拝殿に向かう急な石段の両側にスダジイやイヌシデの巨木が並び、スダジイの根元には確かに立派なカンゾウタケが生えていた。
 ここもやはり砂埃が舞うほど乾燥しているので、伐採して積み上げられた木を丹念に探すことにした。太いマツの朽ちた材から小さなきのこが生えていた。柄の色からアクニオイタケかと思ったが、1本だけではニオイを確かめるのもはばかられた。クヌギタケ属としか分らない。
 別のマツの材からは大きなマツオウジが出ていたが、すでにカサを開き切っていてたくさんのキノコムシの食料となっていた。付近の切り株には愉快な形の幼菌の株があったが、水不足で成長できないでいるようだ。
 梅雨前の爽やかな新緑の季節は、ひょっとするときのこにとっては真冬より不適な時季なのかも知れない。
2005年
 5月21日(土)

富士山南麓
静岡県富士宮市
 前回の富士山一周の時に、北麓の山梨県側で行く予定にしていた所があったが、南麓に比べてきのこが少なすぎたので寄らずに帰ってしまった。先週も湿度の低い日が続いたので期待はできないが、行ってみることにした。
 ところが探索を開始してものの5分もしないうちに、ここは諦めて南麓側に移動することに決めた。土も木もカラカラに乾き切った状態で、きのこが見つかるとはまったく思えなかった。
 南麓のブナ林に入るとどうだろう、地面は湿っていて倒木にはさっそくナラタケの幼菌を見つけることができた。秋のように大群生とはいかないが、数ヵ所でいい状態が見られた。
 もう一つここを訪れたワケは、先日のHP「遊々きのこ」(フジタケさん)でコガネヌメリタケが最盛期になっている様子を見たから。初めてこのきのこを見た時から、その見事なヒダの縁取りを撮りたいと思っていた。やっと納得の1枚が撮れたので「Gallery」に入れる予定だ。
 そのすぐ横にはきれいなアミヒラタケが生えていた。しかし、これはカサの鱗片が少し起き上がっている。見分け方や種の名前そのものもいま一つ釈然としない種類だ。
 前回(5月3日)で可愛い姿だったフクロシトネタケの幼菌は、直径10センチほどの立派な姿になっていた。20日近く経過してもまだ成長過程で、とても寿命の長いきのこの部類に入る。
 帰りがけに、苔に覆われた落ち枝に奇妙なものを見つけた。細かな花びら状のものにタップリ胞子が着いていて、わずかな風でも飛散するのが見えた。冬虫夏草かと思ったが、掘り出すと虫らしきものはなかった。かなり前にこれの幼菌らしきものを見たが、まったく不明のものだ。
 ※後日、「神奈川県立生命の星・地球博物館」の出川先生に見ていただき、コブリマメザヤタケの無性世代子実体だろうと教えていただいた。
 それにしても、同じ富士山でこうも環境が異なるものか。当然、南麓の方が日照が強いはずだが、湿った南風が吹きつけて霧を発生させることが多いのだろうか。
2005年
 5月15日(日)

高麗山・湘南平
神奈川県平塚市
 昨日は自分の体内の「きのこ(ポリープ)探し」だったので探索はできなかったが、幸いなことに、ごく小さな幼菌1個だけしか見つからなかったのでホッとした。
 それは良かったのだが絶食の影響でエネルギー不足があるため、今日の探索は高麗山の前回歩かなかったコースを短時間だけ歩くことにした。
 湘南平の遊具のある斜面と自称「ルリハツタケ通り」を歩いたが、まったく何も見つからない。休憩がてら虫などを撮って車に戻る直前で、ようやくきのこの姿を発見。貴重な被写体なので丁寧に撮影してから観察をしたが、カサの表面のカスリ模様からウラベニホテイシメジだろうと思う。
※同定間違いについて数名の方からご指摘をいただき、サクラやケヤキなどの樹下に出るハルシメジが濃厚であることが分った。季節をもっと考慮すべきだったと反省。ご指摘ありがとうございました。
 気温がまた、早春の寒さに逆戻りした。快適な探索日のなんと少ないことか・・・。
2005年
 5月 8日(日)

高麗山
神奈川県平塚市
 ゴールデンウィークの最終日で、しかもまとまった雨の2日後となれば、マイフィールドにしている高麗山を探索しない訳にはいかない。偶然にも去年と同じ日になったので、期待できそうなきのこに的を絞ることもできる。去年もそうして一昨年と比べたので、3年間の比較ができるのも面白い。
 南側の高来神社から入ってすぐの所で、地面に群生しているきれいなきのこを見つけた。第一印象からコノハシメジだろうと思ったが、ヒダや柄などを見ているとモリノカレバタケにも思えてくる。しかしカサの表面の感じはやはり前者に思えるので、ひとまず「?付き」で同定しておく。
 高麗山にはスダジイの大木がいたるところに立っているが、何気なく見上げた太い枝に赤い塊があるのを見つけた。よく見えなかったので望遠レンズに替えて撮ってみると、カンゾウタケだと分かった。その後、何ヵ所かのスダジイをチェックしたら、大小取り混ぜていくつものカンゾウタケを見つけた。あまり大きくなっていないものが生食に適しているので、手ごろな1個を頂くことにした。
 去年、大きなタブノキの倒木に小さなナラタケらしき1本を見つけていたが、今年は大きな群生へと成長していた。あちこちに大きな株を作って、おびただしい数となって生えていた。カサがかなり黄色いが、ツバの様子などから普通のナラタケそのものだろうと思う。
 「けやきの広場」のタカネイタチタケに大きな期待を抱いていたのだが、今日は少し盛りを過ぎていて独特の淡いワイン色を見ることができなかった。しかし、毎年生えるらしいことが分かったので、今後の探索の楽しみができた。
 探索を終えて車に向かっていた所で、ウッドチップから大きなきのこが生えていた。カサが細かな鱗片に覆われているように見えたが、よく見ると表面がひび割れていることが分かった。どうやらツバナシフミヅキタケのようだ。ローアングルで見るとツバが見えたので疑問に思ったが、どうやら被膜が取れてしまう前のようで、種名はこれでよさそうだ。※なぜ「ツバナシ」に決め付けたのか自分でもよく分からないが、現にツバがあるのだからこれは「フミヅキタケ」とすべきだろう。
 いよいよ地上性のきのこが顔を見せ始めたので、これからは一雨ごとに期待が膨らむのだが、ぜひとも雨は木曜か金曜にまとめて欲しいものだ。
2005年
 5月 7日(土)

大磯城山公園
神奈川県大磯町
 昨日から降り出した雨は、また冷たい雨になって今日の昼頃まで降っていた。午後は晴れ間も見えて気温も上がったので少し歩いてみたが、そんなにすぐにきのこが生える訳はない。ただ、何かあればいい写真が撮れるかも知れない。
 地面や木々が濡れているときのこが生えていそうな錯覚に陥る。ついつい目を凝らしてしまって「おかしいなぁ」とつぶやいてしまう。
 そしてやっと見つけたのが、積み上げられた間伐材に出ていたウラベニガサ。とても新鮮な状態で、カサが開いた1本もまだ「裏紅」にはなっていなかった。
 その後も丁寧に探してみたが、今日もっともたくさん見かけたのはカタツムリだった。
2005年
 5月 5日(木・祝)

七沢森林公園
神奈川県厚木市
 昨日は富士山からの帰路で東名高速の事故渋滞につかまってしまい、普段なら15分で行ける距離を1時間30分かけて走った・・・と言うより車に乗って歩いた感じだ。3連休の最終日はさらに混雑が予想されるので遠出は控えることにした。
 1ヶ月前のフウセンタケ属のきのこがどうなったのか気になって来てみたが、まったく跡形もなく消えていた。あれはやはり「狂い咲き」だったのか。
 きれいな半円形のきのこを見つけた。表面には細かな鱗片が放射状に広がっている。裏を見ると長い網状になっているのでハチノスタケで良さそうだが、いつも見る雰囲気とは少し違う。よく捨てられたミカンの皮と間違えるくらいだから、ずいぶん色が違うように思う。
 スギ・ヒノキの多い斜面に、明るい褐色の小さなきのこが生えていた。キコガサタケという名前が浮かんだが、そんなに黄色くない。コガサタケ属だとは思うが種名は分らない。
 ジャゴケの間から小さなカサがのぞいていたが、これも名前は分らない。カサに条線があって全体が褐色・・・ではつかみどころがない。
 今回も極小のクヌギタケの仲間を見つけた。Nikonのルーペが厚さ15ミリで、ちょうど同じくらいの高さしかない。これも種名は分らない。
2005年
 5月 4日(水・祝)
(5月3日の続き)

富士山一周(北麓編)
山梨県富士吉田市
 今日は早朝から北麓の青木が原樹海で、苔むした岩肌に瑞々しいきのこを探すつもりでいた。ところが、樹海の中は日陰になっていても「水はけ」が極めて良いために、ほとんどのコケは完全に乾いていた。やはり樹海を彷徨うのは梅入りしてからの方が良さそうだ。
 仕方なくサクラとツツジが満開の「創造の森」へ寄ることにした。天気は汗ばむほどの好天だったので、カメラテストを兼ねて「絵はがき写真」を何枚か撮った。
 ふと足元を見ると、道の脇の用材に点々とフクロシトネタケが生えていた。きのこは普通、日陰を好むはずなのに、なぜかこれはほとんどが直射日光の当たる場所だった。
 同じ富士山でも場所によって、これほどきのこの発生に差があることが改めて実感できた。
2005年
 5月 3日(火・祝)

富士山一周(南麓編)
静岡県富士宮市
 もう2年前になるが、HP「遊々きのこ」のフジタケさんに西臼塚のブナ林を案内していただいたことがある。その後何度が探索してすっかり気に入った場所になっていた。そして今日は久しぶりに、そのフジタケさんと一緒に歩くことができた。
 このところのカラカラ天気で富士山もすっかり乾いていたそうだが、昨日の未明にまとまった雨が降り、今朝も小雨と霧が立ち込めたので、撮影にはたいへんいい条件になった。
 「コガネヌメリタケがそろそろ・・・」などと噂をしていたら、足元の小さな落ち枝に数本出ているのが見つかった。カサのオリーブ色ときれいに揃った条線が特徴だが、なにより湿っていると強いヌメリがあるので分かりやすい。
 ブナの苔むした倒木に大きなアミヒラタケがいくつも生えていたが、フジタケさんによると富士山ではこれでも中くらいのサイズとか。それに、これはタマチョレイタケの可能性も消えていないとのこと。よく見ると確かに中心部の鱗片がささくれ立っている。生え方はアミヒラタケの特徴なのだが・・・。
 大きな倒木をぐるっと取り囲むように、ツチイチメガサが群生していた。ややまれなきのこかと思っていたが、今年が特に多いということだろうか。かなり大きなものもあって、カサが波打っているのを見るとツチナメコにも似てくるが、強いヌメリはないようなので本種で良さそうだ。
 チャワンタケの仲間も2種見つかった。フクロシトネタケは大きく広がって凹凸が強くなるが、幼菌の間は縁が巻き上がってチャワン型になっている。もう1種はもっと強く巻いて袋状になるオオチャワンタケだが、これは大きくなってもあまり開くことはない。
 雨の後にとてもきれいな姿を見せるのはヌメリツバタケモドキだ。全体が透明感のある白色で、ヒダに強いちぢれが見られる。雨のしずくがいくつもヒダに並んでいるのがきれいだった。
 明日は時計回りに富士山の北麓へ向かう。
2005年
 5月 1日(日)

びわ青少年の家
神奈川県平塚市
 駐車場に着いて撮影準備をしているとき、うっかりポケットミラーを忘れたことに気づいた。・・・が、結果から言ってしまえば、カメラを忘れてもまったく差支えがなかった。
 今までここを探索してこれほど何もなかった日は初めてだ。今日、見つけたものは朽ち果てたイボセイヨウショウロと、ホダ木の干からびたシイタケのみ。
 コケの間にヒナノヒガサくらいあるだろうと探したが、見つけたのはたくさんのコケの花だけだった。
 明日は雨になる予報なので、それに期待して3・4日の2日間で富士山を一周するつもりでいる。予定通りなら次の更新は4日になる。
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