今日はどこまで行ったやら・・・


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2006年
 1月29日(日)

七沢森林公園
神奈川県厚木市
 朝出かける前に昨日までの作りおきの「写真資料館」9種をアップしたので、今日の更新は「これだけ?」と思われるかも知れないと、大胆にも「撮影中」の予告を入れておいた。そのため七沢に向かう途中、運転しながらしきりに何もなかったときの文章を考えていた。
 結局はほとんど何もなかったに等しい内容だが、ゼロではなかった。前回(11/23)に見つけたヒラタケの群生する倒木をチェックしたが、あったのはカサを開いた1個と、二つ並んだ幼菌だけだった。
 沢沿いのコースでは野鳥のミソサザイを見つけて、尾を上げた可愛い姿を撮ろうとねばったが、暗い上に動きが敏捷で感度を1600にしてもブレていた。やはり片手間の装備ではこの種の野鳥撮影は無理がある。
 今日は1種だけかと管理棟まで来たとき、かなり前にエノキタケを見つけた切り株を思い出した。見てみるとやはり、数は少ないが根際にいくつか出ていた。ホコリまれのエノキタケでは絵にならないので、日除け、鏡、刷毛、霧吹き・・・小道具を駆使して撮影した。家族連れで遊びに来ていた女児にケゲンな顔をされてしまった。
 ※1月8日の不明硬質菌は城川先生に見ていただいて「ホウロクタケ」であると判明した。老菌ではこんな管孔になる場合もあるとのことだった。
2006年
 1月22日(日)

真鶴半島〜一碧湖
神奈川県真鶴町
静岡県伊東市
 昨日、関東に雪が降った。喜んで出かけようとしたら10センチ以上も積もって車が出せない。そこで仕方なく「雪きのこ」の撮影を今日に期待した。エノキタケやナメコもいいが、そろそろ出ているツバキキンカクチャワンタケの雪に埋もれた写真なら、ツバキの花も添えてきっと華やかになることだろう。
 思いついた場所は真鶴半島だった。前にたくさんのツバキンを見ている。ところが車を走らせるうちにどんどん雪が少なくなっていく。やっと着いた真鶴では雪ではなく雨だったということらしい。おまけにツバキンの場所は「崩落の危険あり」ということで立入禁止!狙いははずしたが気を取り直して探索開始。
 当然ながらこれだけクロマツの大木があれば、この季節でもマツカサキノコモドキは見ることができる。柄の曲がり具合やカサの傾きなど、なかなか揃っている生え方をしないきのこなので、いい被写体を探すのに苦労する。
 スダジイ(?)の倒木に黄色い塊があるのが遠くから見えた。雨を受けてとても新鮮に生えているコガネニカワタケだった。薄暗い森の中ではこの黄色を鮮やかに撮ることは難しいが、レフ版や鏡を駆使して何とか撮れた。
 こうなればいっそのこともっと南国へ向かって気温の高さに期待するしかないと、行き慣れた伊豆の瞳「一碧湖」へ向かった。地上生の軟質菌などある筈がないと、徹底的に倒木と落ち枝に「きのこ目」を集中する。
 まず見つけたのは新鮮なワサビタケだ。薄いカサがたくさん重なっている。念のため味を確認すると、噛み砕いて30秒ほど後に舌先から口全体へ、さらに喉の奥へと強い辛味が広がる。慌てて飴玉をほうばる。
 またヌルデタケを見つけたが、何だか変な色のカサが混じっている。よく見ると枝の裏側からカミウロコタケが広がって、ヌルデタケを覆ってしまっている。くっきり形が見えるのが面白いが、これでは胞子が飛ばせない。
 前回(11/20)エノキタケを見つけたポイントへ行ってみると、エノキタケは消えていて代わりにシイタケが出ていた。あとヒラタケぐらいあればここはまるでスーパーの棚のようだ。
 目論見はミゴトにはずしたが、それなりに面白い被写体には出会うことができた。
2006年
 1月15日(日)

高麗山・地獄沢
神奈川県平塚市
 昨日は関東地方も久しぶりのまとまった雨になった。夕方には落雷で停電まで発生するほどだった。たった一日できのこが出るとは思えないが、それでも何かが見つかる期待を持って歩くことはできる。
 高麗山の自称「テングタケ通り」はこの季節になるとヌルデタケがたくさん出る。今日もコナラやヤマザクラの落ち枝に、おびただしい数のヌルデタケを見ることができた。
 スエヒロタケも季節を問わず見られるきのこで、特に雨の後はいつも新鮮なものを見つけられる。今日はアオキの幹に生えているのを見つけた。今までアオキに生えたスエヒロタケは見た記憶がない。
 斜面の上にあるタブノキの大木の根際から、何か奇妙なものが垂れ下がっていた。遠目にも縞模様が見えるので気になって這い登ってみると、なんと面白い形のコフキサルノコシカケだった。直径は6センチほどで大きくはないが、一層が一年だからもう10年以上も成長を続けたことになる。まるで鍾乳石のような伸び方をしている。
 2週間前の地獄沢のエノキタケがどうなったか気になったので行ってみた。やはり乾燥して成長が遅くなっているようで、昨日の雨を受けてとてもきれいな成菌になっていた。ここまで広がると後は朽ちるだけなので、せっかくだからうどんの具に少しだけ採取した。
 気温も春のように上がったが本当に寒いのは2月だから、まだまだきのこの少ない日が続くだろう。
2006年
 1月9日(月・祝)

小田原市いこいの森
神奈川県小田原市
 せめて雪でも降れば材上生のきのこくらいは出るのだが・・・と考えて去年2月に初めて行った「小田原市いこいの森」を思い出した。行ってみるとやはり3センチほどの雪が残っている。これなら何か見つかるだろうと歩いてみた。
 ところがやっと見つけたのはクリの根際に出ているコフキサルノコシカケだった。これはほとんど天候に左右されないきのこだろう。
 広いスギ林を歩くと、点々と小さな白いカサが見える。これも冬でも元気な一種、スギエダタケだ。ほとんどが単生から散生なので、なるべく絵になる塊を探して撮影。背景の暗さとカサの白に明度差がありすぎて、なかなか難しい撮影だった。
 少し風もあり底冷えするので2時間ほどで引き上げた。
2006年
 1月 8日(日)

新治市民の森
神奈川県横浜市
 今年最初の定点観察会。総勢10名というフルメンバーで探索したが、やはりこの時季で雨が降っていなければ条件が悪すぎる。20個の「きのこ目」で探しても予想通りエノキタケがあっただけだった。そんな悪条件でもきれいな群生を見つけることができたのはやはり多くの「きのこ目」のお陰だろう。私は「きのこ目」から「あきら目」に変わってしまっていた。
 仲間内で通称「大正池」と呼んでいる池がある。池の中央にハンノキの立ち枯れが並ぶ風景がかの大正池を彷彿とさせるからだ。そのハンノキにある白い硬質菌がずっと気になっていたが、今日は水かさが減っていて近づくことができた。ところが採取してみると何とも摩訶不思議なきのこで、一見ホウロクタケのような厚みのあるきのこだが管孔面を見て驚いた。整然と管孔が並んでいながらその壁の一部が薄歯状に伸びて、しかもその先端はまるで針のように尖っている。硬質菌に詳しいメンバーも首を傾げ、詳細に調べることになった。
 風はほとんどないものの気温が低く寒い一日だった。それにしても雨が少なすぎる。
 ※不明硬質菌は後日、城川先生に見ていただいて「ホウロクタケ」であると判明した。老菌ではこんな管孔になる場合もあるとのことだった。
2006年
 1月 3日(火)

高麗山・地獄沢
神奈川県平塚市
 あけましておめでとうございます。本年も早々のご訪問ありがとうございます。

 「きのこ始めは高麗山から」と決めている訳ではないが、ここなら空振りに終っても「気晴らしの山歩き」だと納得できる。
 高来(タカク)神社から女坂を登ると、昨年5月にナラタケを見つけたタブの倒木に、小さな幼菌がいくつも出ていた。いかに強い菌もこの寒さでは大きくなれそうもない。それでもカサもヒダも作るのはやはり強いきのこなのだろう。
 スギの落葉に極小の白いきのこがたくさん生えていた。時どき見かけるヒノキオチバタケだが、普段はあまりに小さすぎて撮る気になれない。他に被写体がないときはこれもいいモデルになるが、あまりに小さすぎてピントを取るだけで一苦労だ。
 針葉樹らしい落ち枝に小さなカサの群生を見つけた。見慣れないカサの色に悩んでしまったが、付近にあった幼菌のカサは黄色い。かじってみると苦い。ニガクリタケが一旦乾燥して、再度水分を含むとこういう色になるようだ。黒い糸くず状のツバがあるので間違いないだろう。
 やっと冬らしいきれいな群生を見つけた。昨日の雨を浴びてとても新鮮な表情のエノキタケだ。モミジの落葉に埋もれて切り株を取り囲んでいた。
 2006年の初日、「気晴らしの山歩き」にならずにスタートできた。
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