今日はどこまで行ったやら・・・


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2007年
 2月25日(日)

東京きのこ同好会総会
東京都八王子市
 昨日は月1回の土曜出勤日で「きのこ探して」は休み。そして今日は八王子市の子安市民センターで行われた「東京きのこ同好会」の総会で、「きのこ写真」の講演をさせていただいた。
 今まで10〜20分程度のスピーチは経験があったが、お招きを受けての講演というのは初めてで緊張した。タイトルは「ドキッと流 きのこ写真の世界」ということで、ちょっとした工夫で見栄えのするきのこ写真が撮れるようになるというヒントや、今まで撮った写真から「お気に入り50点」を選んで映写させていただいた。
 同会では秋に「きのこ展」という催しを企画され、会員の方々の「きのこ写真」も展示されるとあって、熱心なご質問もたくさんいただいた。
 また、嬉しいことに当HPの間違い箇所をご指摘いただくなど、多くの会員のみなさまが当HPを見ていただいていることも実感でき、とても有意義な一日を過ごすことができた。(「写真資料館」のバライロウラベニイロガワリに表記間違いがあり、訂正いたしました。)
 今日はこの冬一番の冷え込みとかで、暖房の効いた室内で過ごせたこともたいへん幸運なことと言わなければならない。
※写真なし
2007年
 2月18日(日)

八菅山いこいの森
神奈川県愛川町
 今日はリンクHP「ちょっと道草〜キノコ道」のUさんご夫妻に、ご一家の庭とも言うべき八菅山を案内していただいた。あいにく朝から冷たい雨が降っていたので、駐車場横の「あおぞら館」で雨やどりを兼ねながら「きのこ談義」ならぬ「カメラ談義」に花を咲かせた。食菌狙いだったはずのご主人が、最近はすっかりカメラ小僧(?)に変身してしまったようだ。
 昼前には雨も小降りとなったので、私が今まで歩いたことのないコースを案内していただいた。ここも春以降はヤマビルがたくさん出るらしい。
 たっぷりの雨を受けていたるところで元気な姿を見せたのは、やはりキクラゲの仲間だった。丸々と膨らんだタマキクラゲをコース中で見ることができた。
 そしてもう1種はヒメキクラゲ。恐らく昨日までは干からびて黒い紙のようになっていたに違いないが、見事に復活を果たして瑞々しさを取り戻していた。
 今日も多分、硬質菌だけだろうと思っていたが、さすがに「庭の主」はいい被写体を見つけてくれる。コナラの根際のくぼみにひと塊のセンボンクヌギタケが出ていた。雨に濡れたとてもいい表情に、何枚もアングルを変えて撮った。別の場所でもいくつもの群生を見ることができた。
 その撮影に没頭していたら今度は奥さんが「これもきれい」と、長い落ち枝を持ってきてくれた。数箇所にとても新鮮なスエヒロタケが生えていた。久しぶりに華やかな色のヒダを撮ることができた。何度見てもこのヒダは見とれてしまうほどの魅力がある。
 探索も終盤になってなかなか迫力のあるものが見つかった。コナラの立ち枯れた幹にシロハカワラタケが見事な群生を見せていた。ハカワラタケと同種扱いとなっているようだが、まったく紫色を帯びないカサは肉眼では別種にしか見えない。
 午後4時頃にご夫妻と別れたが、なんと双方とも帰路の車中で昼食を摂ることをすっかり忘れていたことに気づいた。久しぶりに被写体の多い一日だった。
2007年
 2月17日(土)

藤沢少年の森公園
神奈川県藤沢市
 15日(木)には早くも春一番が吹き、春の嵐となった。その後は再び冷え込んだものの平年より高い気温は続いているようだ。
 久しぶりに「少年の森公園」へ行ってみた。なんとかハラタケ類を探そうとじっくり集中して歩いたが、やっと見つけたのはエゴノキの倒木に生えた小さなヒラタケの幼菌だった。カサの直径は1センチ程度で、とても大きく成長するようには見えなかった。
 側溝に落ちた倒木に見慣れない硬質菌を見つけた。明るい褐色のくっきりした環紋があり、肉薄のしなやかなカサだ。裏面を見るとビッシリと針が並んでいる。ピンとひらめいてにおいを確かめると、やはり爽やかないい香りがする。ニセニクハリタケだ。大きいものは横幅10センチ近くもあり、こんなに大きくなるとは知らなかった。
 最後にやっと株状に生えたエノキタケの幼菌を見つけた。大きく開いたカサもあったが、すでに引きちぎられてバラバラになっていた。きっとこれがエノキタケだと分かる人は少ないのだろう。
 いつものように様ざまな野鳥の声を聞いていると、早くもウグイスがさえずりの練習を始めていた。
2007年
 2月12日(月・祝)

七沢森林公園
神奈川県厚木市
 朝から青空が広がり日差しがポカポカと暖かい。本当に冬がないまま春になってしまいそうな様子だ。
 ヒルがいないこの季節だからこの公園にやって来たのだが、少し歩くだけで汗ばむようなこの気温ではヒルも出てくるかも知れないと思った。ところが陽気に誘われて出てきたのはヒルではなく「ヒト」だった。駐車場は満車、散策路は所どころ行列ができていた。
 仕方なく人ごみを避けて沢を歩いてみた。せせらぎに横たわった倒木に小さなチャワンタケを見つけた。直径8〜10ミリで厚ぼったい形をしている。カバイロチャワンタケのようだ。
 その撮影中にふと足元の小枝を見ると、真っ白い極小のビョウタケ型のきのこが出ていた。こんな白い半透明のビョウタケは見たことがない。ルーペでよく見ると根元に黒いシミが見える。ひょっとするとニセキンカクアカビョウタケの色素の抜けたものかもしれない。
 コナラの切り株にまるで弾けて飛び出たようなクロコバンタケがあった。実際はジワジワと押し広げられたのだろうが、とてもダイナミックに見える。
 結局、期待したハラタケ類はまったく見つからず、恐れたヤマビルもまだオヤスミ中の様子だった。
2007年
 2月11日(日)

四季の森公園
神奈川県横浜市
 横浜市の「県立四季の森公園」で今日から2週間展示される「硬いきのこ展」のための搬入に、定点観察の仲間が集まった。当初およそ50種だった硬質菌の標本は、その後の追加もあって最終的に60種を数えた。「きのこ面白クイズ」「香り体験コーナー」も企画して、少しでも楽しく見てもらえるように工夫した。日曜日とあってさっそく家族連れなどたくさんの人が訪れて、種類の多さや意外な香りに驚いているようだった。
 午後は園内を少し歩いてみた。柵に使われた板から初めて見る背着生のきのこを見つけた。全体に橙黄色の微粉をつけたような感じで、上縁部は幅の狭いカサを作っている。とても薄っぺらで表面は黒く、わずかな環紋と褐色の縁取りがある。図鑑ではマツノタバコウロコタケというのに特徴が似ているが、かなり大きいのでタバコウロコタケ属としておく。
 土手に露出した根からセンボンクヌギタケが少し生えていた。久しぶりに見るカサと柄のあるきのこだ。わずかの雨でも気温が高いので、きのこに変化が現れ始めたのかも知れない。
2007年
 2月10日(土)

高麗山・子供の森
神奈川県平塚市
 昨夜はほぼ半月ぶりに雨が降った。と言っても地面をわずかに濡らした程度で、いわゆる焼け石に水の状態だった。それでもからからに乾いた空気に比べれば、顔にかかる霧のような雨粒は実に心地よかった。
 あまり時間が取れなかったので高麗山の子供の森を歩いたが、思った以上に雨の痕跡は消えて地面は乾いていた。
 新鮮な状態を見ることができたのはカワラタケとチャカイガラタケだけだった。チャカイガラタケは環紋のくっきりした小型のものと、まるで赤錆のような色をした大きなものが混在していた。
 カサを作らずに完全に木に背着するタイプのきのこなど今まで見向きもしなかったが、明日からの硬質菌展示や当HPの「資料館」に加えたい考えから、今日はアナタケを撮った。そしてよく見ると、すぐ傍にあった同種だと思ったきのこは、ルーペで見て別種であることが分かった。孔ではなく細かな突起が並んでいて、種名は同定できなかった。
 ひとつ心配なことが出てきた。最近すっかり「きのこ目」が硬質菌モードになってしまって、普通のきのこを探していないことに気づいた。なんとか春までに戻さなければ・・・。
2007年
 2月 4日(日)

新治市民の森
神奈川県横浜市
 今日は今年2回目の定点観察会だったが、しばらく雨が降ってないので硬質菌ですらいい状態のものがなかった。しばらく歩いた時点で、一眼レフと三脚を持ってきたことを後悔していた。
 もう今日の更新も諦めかけていた時、菌友が面白いものを見つけてくれた。ほとんど全背着しているアラゲカワラタケで、管孔の周囲に真っ白い毛が密生している。そのすぐ横ではまだ管孔もほとんどできてない、毛むくじゃらの幼菌が生えていた。これは被写体として面白い。
 来週から横浜の「四季の森公園」で始まる「硬いきのこ」展示の準備のため、本日の撮影はこの1点だけとなった。
2007年
 2月 3日(土)

高麗山・地獄沢
神奈川県平塚市
 一年を通じて最も寒いはずの時季に入っても、南関東は一向に冬にならない。数年前に夏が無い年があったが今年は冬が無いのかも知れない。探索が軽装で行けるのは助かるのだが、いつもなら見られるはずの極小菌ですら今年はまったく見つからない。
 エノキタケはようやくピークを迎え始めたのか、数ヵ所でいい姿を見つけたが、去年の群生ポイントでも勢いは弱かった。
 枯葉に埋もれて1本だけダイダイサカズキタケが出ていた。やや萎れてはいるものの、ここ数日の間に生えたものに違いない。やはりこれも晩秋から冬にかけて生える種類のようだ。
 今の時季、丸太を積み上げた所は絶好の硬質菌学習室だ。ざっと見回しても10種近くがすぐ見つかる。今日はカワラタケがたくさん出ていて、中でも褐色系のものがきれいな環紋を見せていた。
 この分では南関東で雪の積もらない年になるのかも知れない。
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