今日はどこまで行ったやら・・・ |
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2007年 12月24日(月・祝) 高麗山・地獄沢 神奈川県平塚市 |
朝から青空が広がり陽射しは暖かいのだが、一日中冷たい北風の吹く寒い日だった。 まとまった雨に期待しての探索だったが、やはりもう地上生のきのこは無理なようで、かなり歩いてようやく倒木上のエノキタケを見つけた。成菌はもうかなり傷んでしまっていたが、その横に超過密状態の幼菌があった。 ケヤキの広場にある大きなヤブツバキに、きっともうツバキキンカクチャワンタケが出ているに違いないと狙いをつけて探してみた。なかなか見つけられなかったが何ヵ所目かでやっと1本だけ幼菌を見つけた。さらにすぐ近くにはもう少し開いたものがあった。いずれも椿の花を添えて撮影したが、まだきのこが弱々しいのでどっちが主役か分からないような写真になる。 やはり雨の後で元気になるのはキクラゲの仲間で、「アラゲ」や「ヒメ」も見つけたが普通のキクラゲがきれいな状態だった。日に透ける色がきれいで内側のシワが面白い模様を見せていた。 風さえなければ心地よい散歩コースだったのだが、被写体が少ないこともあってかなり疲れた。 |
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2007年 12月23日(日) 平塚・霧降の滝 神奈川県平塚市 |
昨夜から冷たい雨が降り始め強い風も吹いていたので、今朝は路面のいたるところにカラフルな濡れ落葉が貼り付いていた。昼前には青空が広がり暖かな陽射しも出てきたので、短時間だけ霧降街道を歩いてきた。 せせらぎの傍の倒木に灰色の小さなカサが見えたのでよく見ると、センボンクヌギタケがたくさん生えていた。雨を受けてとても瑞々しい状態だったが、三脚も入らない狭くて暗い場所だったので何枚も撮り直した。 雨の直後ではほとんどきのこがないが、小型のアシナガタケを撮っていると1本だけ大きなものを見つけた。高さが12センチもある立派な姿だった。 気温が少し上がったので明日あたりはもっと面白いかも知れない。 |
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2007年 12月22日(土) 藤沢・少年の森公園 神奈川県藤沢市 |
いかに「冬きのこ」と言えども毎日乾燥した日が続いては姿を見せてくれない。ところが藤沢市の「少年の森」はどういう訳か常に地面が湿っている。少し粘土質の地面にせせらぎが通っているためだろう。 歩き始めてすぐに、切り株の根元にエノキタケを見つけた。カサは開いていないがビロード状の柄と真っ白いヒダの本種らしい姿だ。数ヵ所で小さな株を見つけた。 カサの中央が尖った小さなきのこが1本だけ生えていた。周囲を丁寧に探したが他には見つからなかった。地面から生えてカサや柄の表面が繊維状になっている。アセタケ属だろうということは分かるが種名は分からない。 前回、たくさんのヒラタケが生えていた倒木にはもう何も生えていないように見えたが、よく見るとかなりカサの黒っぽい小さなヒラタケがあった。大きいものでもカサの直径が2センチほどしかない。木はまだしっかりしているのでこれからも何度も生えるに違いない。 このところあまり見かけなかったニガクリタケだが、柄の長いものが針葉樹の材から生えていた。カサを広げた大群生があったり、こんなに柄の長い束生になったりする。樹種を選ばないとか形の変化が大きいというのは、それだけ生命力が強いということの現われなのだろう。 時どきミゾレ交じりの小雨が降るほどの寒い日だったので、短時間で撮影を切り上げた。 |
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2007年 12月16日(日) 高麗山・子供の森 神奈川県平塚市 |
今日は日中も北風が吹いて手がかじかむほど寒かった。いま降り始めたらきっと雪になるだろうと思うほど空気が冷たい。 一面枯葉に埋もれた森の中をかなり根気良くきのこを探したが、今日はまったく見つからない。目に留まるのはこの時季やたらに元気のいいカワラタケばかりだ。そこで、半ば開き直りの心境で積極的に硬いきのこを被写体にし始めた。 いたるところで群生しているカワラタケだが、太い倒木に生えていて黄色いカエデの葉に囲まれているのを見つけた。撮影中もパラパラと落ちてくる。色のコントラストが面白かった。 コナラの倒木の上にはチャカイガラタケが生えていた。全体に灰色がかった紫褐色で、濃い色の環紋がきれいなパターンを描いている。地味ながらも飽きの来ない美しさを感じる。 切り株に少し古くなったウチワタケが並んでいたが、反り返った裏の面がいい表情だったのでローアングルで撮った。上面が見えないのでウチワタケらしさがないが、古くなっても裏が白いのは本種の特徴だ。 最後にやっとムジナタケを見つけた。かなりくたびれてはいるが、今日ただ1種のハラタケ類だ。 いよいよ被写体きのこがなくなってきた。どこへ行けば「ドキッと」に会えるのだろう。 |
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2007年 12月15日(土) 泉の森公園 神奈川県大和市 |
うまい具合に木曜日に雨が降ったので、何か目新しい種類を期待して久しぶりに「泉の森」を歩いた。 ちょうどいい感じに地面は湿っているのだが、この時季は落葉が層になって降り積もっているのできのこは探しづらい。それでもカサカサと踏み歩くのは気分がいいものだ。 スギやヒノキの間伐材を積んだところに10本ほどスギエダタケが生えていた。この雨で生えたのだろう、きれいな状態でいい被写体になってくれた。長い柄の上の部分が白く、下へ次第にオレンジ色が濃くなり、全体に産毛のような微毛が生えている。 真冬でもいい状態が見られる種類はそう多くないが、次に見つけたキヒラタケはその一つだ。カサの周囲には黄色い毛が生えていて、ヒダも黄色くて放射状にきれいに並んでいる。 枯れ木の根元に1個だけ小さなカサが見えた。よく見るまでもなくエノキタケだと予想が付く。カサの直径1センチほどで粉を噴いたような表面がきれいだ。 やはりよく見る「冬きのこ」の顔ぶれだけだったが、まずまず絵になるシーンを見つけることはできた。 |
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2007年 12月 9日(日) 高麗山(湘南平・地獄沢) 神奈川県平塚市 |
昨夜から朝にかけて風が強くなり、時おり雨もぱらついたようだ。しかし、気温の高い時期ならまだしも、今の季節に一夜で生えるきのこがあるとは考えられない。空振り覚悟の「高麗山さんぽ」に出かけた。 湘南平の赤いテレビ塔から斜面を降りていくと朽ち果てたマツの切り株があり、時どきヒメカバイロタケなどが見られる。もう何年も前にここでマゴジャクシを見つけたがあれ以来見なくなった・・・などと思いながら枯葉を払うと、なんとそこに1本のマゴジャクシが立っていた。ローアングルで撮ってみたが、もう古い干からびたものだった。 いくら丁寧に探しても何も見つからないので、また「苦しい時の地獄頼み」で地獄沢へ行くことにした。ここもいつものポイントでニガクリタケが見られなかったが、少し歩くと地面から生えている幼菌を見つけた。埋もれ木から生えているようだ。これから多くなるのかも知れない。 堰堤の上のヒラタケが生える倒木には、すでに採取した痕跡が残っていた。そして木の下側には採り残されたカサが大きく成長していた。光が入らず銀レフを使った不自然な写真になったが、差し渡し15センチ以上にもなる大きなカサは迫力があった。 空振りではなかったがファウルチップくらいの内容だった。ぜひ週の後半に「おしめり」が欲しいものだ。 |
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2007年 12月 8日(土) 七沢森林公園 神奈川県厚木市 |
週の後半は一気に気温が下がり暦の「大雪」はぴったりの感じになった。もうヤマビルは姿を消したはずだから、久しぶりに七沢森林公園へ行ってきた。 地面は乾いているので尾根筋は期待できないと、「沢のさんぽみち」を登って行くことにした。しばらくは何も見つからず、今日は空振りに終わりそうな予感がした時、朽ちた切り株にエノキタケを見つけた。カサも柄も明るい褐色の新鮮なものだった。 針葉樹の多い斜面に点々と群生しているきのこがあった。カサの表面が褐色の繊維状で中央がやや尖っている。ヒダも褐色を帯びていて柄は白っぽい。どうやらアセタケ属のようだが、この仲間は似たものが多くて同定は難しい。キヌハダニセトマヤタケに最も似ているように思う。 今年は11月下旬になってから2度もスッポンタケを見たので、確かこの公園にも群生するポイントがあったことを思い出してチェックした。ところが、残骸もなく全く気配すらない状態だった。改めてきのこは気まぐれだと確信した。 そのすぐそばの芝生の間に、カサの直径5ミリ足らずのきのこを見つけた。カサが平らに開き赤みを帯びた褐色のヒダが丸く見えている。コガサタケ属のきのこだろうか。極細の白い柄だったが意外にもしっかりしていた。 あると思っていたニガクリタケは全く見つからなかった。本当に気まぐれなヤツらだ。 |
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2007年 12月 2日(日) 新治市民の森公園 神奈川県横浜市 |
今年最後の定点観察会。かなり寒くなったとは言っても、まだ日が差せばぽかぽかとした小春日和で歩くにはちょうどいい。 しかし、ずっとまとまった雨が降っていないので、丁寧に探してもほとんどきのこは見つからなかった。 駐車場の草の茂った所に、小型のカサの白っぽいきのこが生えていた。カサの直径は1〜3センチ、色も褐色から黄土色とばらつきがあり全部が同種かどうか分からなかったが、どうやら水分があるか乾いているかの違いのようだった。ヒダには黒い胞子が付いていて全体の雰囲気からヒトヨタケ科のナヨタケ属だと思われるが種名は分からない。 今日、数ヵ所できれいな姿を見せていたのはツチイチメガサだった。長い柄の中ほどにツバがあるのが特徴だが、取れてしまったりカサの縁に付いてしまったりでツバのないものも多かった。 きっといくつかの群生が見られるだろうと期待していたエノキタケが、なんと期待を裏切って1本だけ生えていた。 風もなく穏やかな一日で紅葉もたっぷり見られたが、撮影にはやや寂しい結果だった。 |
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