今日はどこまで行ったやら・・・


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2008年
2月24日(日)

真鶴半島自然公園
神奈川県真鶴町
 昨日の「春一番」は強烈な風が吹き荒れたが、結局関東南部では雨が降らなかった。風は夜中から朝にかけても続いたので、今日の探索は中止だと決めていた。ところが、急に風が収まり暖かい陽射しも出て、みごとな青空が広がった。こうなるとじっとしていられない。伊豆半島へ行くには遅いので、ちょうど半ば辺りになる真鶴半島へ向かった。
 やはり雨が降ってないのできのこはない。前回の時に見つけたヒトクチタケの幼菌がどこまで成長したかチェックしたが、なんと驚いたことに何も変わってない。朽ちているわけではないから、これも極めて成長の遅いきのこなのだろう。
 昨日の強風でいたるところにウチワタケが落ちている。枝ごと落ちたものではきれいな円形にカサを広げている。枝の真上に生えるとこんな形になる。
 何一つ新鮮なきのこが見つけられなかったが、コースの一番最後で1個だけツバキキンカクチャワンタケを見つけた。
2008年
2月23日(土)

西湖・野鳥の森公園
山梨県富士河口湖町
 週の後半に向けて気温が上がり、日中は15℃に届きそうな日もあった。ただ、雨が降ってないので里山を歩いても面白い発見はできないと考えた。
 そこで様子見のつもりで富士五湖の西湖までドライブに出かけた。青木が原樹海で残雪をバックにいい写真が撮れるかも知れないと、淡い期待も描いていた。
 ところが、カメラを担いで歩き始めて驚いた。散策路を見失うほどの積雪でカンジキなしでは膝まで埋もれてしまう。これではきのこ探しどころではない。仕方なく広場に作られた氷のオブジェを撮っただけで帰ってきた。
 いつもなら急いで第二候補地の伊豆半島あたりへ向かうところだが、今日は午後から荒れ模様の天気で寒くなる予報だったので、それも諦めてスゴスゴと退散した。
2008年
2月17日(日)

七沢森林公園
高麗山・地獄沢

神奈川県厚木市・平塚市
 よく晴れて空が青い。もう午前9時を回った。にもかかわらず、毛糸の手袋をはめている指先が痛くなるほど寒い。
 久しぶりに訪れた七沢森林公園では探索ポイントを、水辺の低地2ヵ所に絞っていた。まずは入り口の「あやめ池」から「沢のさんぽみち」を上るコースへ向かい、早速、いい被写体を見つけた。小さなアクニオイタケだが、なんと凍っていて霜の結晶が見える。
 そのすぐ先で今度はエノキタケの幼菌が、同じように凍っていた。カサの縁に霜が並んでいる。
 なかなかいいスタートだと喜んでいたら、「沢のさんぽみち」は整備のため通行止めだった。そしてさらに、もう1ヵ所の沢沿いポイントも同様に通行止め。尾根筋を歩いても仕方がないと判断して、急いで高麗山の地獄沢へ戻った。
 気を取り直して歩き始めると、沢に倒れこんだスギの木に小さな褐色のカサが見えた。近づいて枯葉を除くとさらに大きな白いカサも見つかった。これはスギカワタケ(仮)のようだ。日陰ではカサの色が褐色にならないのだろうか。
 別のスギの倒木にも褐色の小さなカサが並んでいたが、こちらはヒメカバイロタケモドキだ。たくさん出ていたがほとんどが朽ちていたので、状態のいいもののヒダをクローズアップで狙った。
 この季節にしては珍しくキシメジ科ばかり4種になった。
2008年
2月16日(土)

不明子嚢菌の続報
 今日は月一回の土曜出勤日だったので「きのこ探索」には行けなかったが、前回の「スギの葉に生えた子嚢菌」について分かったことがあるので続報を更新しておく。
 実は11日にページを更新した直後にリンクHP「里山歳時記」の滝さんからメールが届き、スギに生えるキンカクキン科の学名を教えていただいた。いろいろ調べてみて、どうやら「スギ黒点枝枯病菌」の完全世代の子実体らしいことが分かった。きのこ自体の和名がよく分からないが、「スギキンカクチャワンタケ」と呼ぶのがもっとも自然ではないだろうか。
 滝さん、ご連絡ありがとうございました。
2008年
2月11日(月・祝)

21世紀の森
神奈川県南足柄市
 久しぶりに南足柄の「21世紀の森」まで行ってきた。針葉樹が多いことは分かっていたがタップリと水分が補給されたので、何か目新しいものに期待した。
 結果から先に言ってしまうと、みごとなハズレ。空振りの三振に終わった。とは言っても、スギ・ヒノキ林の下では小さいながらも興味深い2種を見つけた。
 最初はスギの葉に生えた黒っぽい褐色のチャワンタケ。大きさは1センチ以下で付近のスギの葉にたくさん生えていた。
 もう1種は以前にも見かけて疑問に思っているチャワンタケで、確か小さなキチャワンタケだろうと思ったのだが、傷つけても変色しないことや発生時期が違いすぎる点で、恐らく近縁の別種だろうと思う。
2008年
2月10日(日)

新治市民の森公園
神奈川県横浜市
 先週の日曜日が定点観察会の予定だったが、積雪のため1週間順延にしたところ、また雪が積もるという予報になって気をもんだ。結果は大した積雪にならなかったので決行したが、公園の中は数センチの雪が積もっていて撮影は面白かった。
 黒い枯れ木に色鮮やかな硬質菌が生えていた。黄色っぽいカサに短い毛が生えていて、裏面が平滑で管口もヒダもない。今までキウロコタケの新鮮な状態を見てなかったので記録しておくことにした。
 一ヵ所にまとまってツチグリが星型に開いていた。確かに冬の寒い日にも見かけるきのこだが、雪が積もっている所では初めて見た。気温に関係なく湿度が高ければ開くのかも知れない。
 雪景色がよく似合うきのこを2種類撮ることができた。まずは定番とも言えるエノキタケ。カサに雪が積もる写真もいいが、こんな雪に囲まれたシーンもなかなか趣がある。
 もう1種は、私が樹上のタマキクラゲに気を取られている時に、メンバーがその足元の根のウロの中に見つけたセンボンクヌギタケだ。狭いウロの中の縁に沿って生えていたので撮影には苦労した。魚眼レンズをウロに押し込んで撮るとほとんど真っ暗になる。ポケットミラー2枚と大き目のレフ板を駆使して、なんとか全体を捉えることができた。
 滅多にない雪の中での撮影で、しかも風もなく穏やかに晴れた快適な一日だった。
2008年
2月 9日(土)

高麗山・子供の森
神奈川県平塚市
 「立春」という言葉とのギャップが大きいことも影響しているせいか、一年で今ごろが最も寒いように思う。今年は関東も冬らしく雪がよく降る。今日も午後からは雪になるというので午前中だけ出かけた。
 この季節は被写体になるきのこがほとんどないので、いいものがなければ「更新なし」という気楽な気分で歩くことにしている。すると、やはり最初に見つかるのはカワラタケ。それも今だから目立つ青々としたきれいなものだ。
 注意深く倒木や散策路の脇材をチェックすると、枯葉に埋もれた湿った部分に小さなチャワン型の子嚢菌が群生していた。時どき見かける種類で、表面は黄色みを帯びた灰色になり外側はやや粗い毛で覆われる。種名は分からない。
 予想していた通り前回と同じコナラの材にシイタケを見つけたが、もうかなりくたびれていた。そのすぐ横には直径1センチほどの幼菌がカサを広げ始めていた。
 ハリギリの大きな枝が落ちていて、その下側の面に褐色の背着生のきのこが目に付いた。よく見てみるとちょうど針を伸ばし始めているサガリハリタケだった。まだ小さいものだが、それでもクローズアップで撮るとなかなか迫力がある表情になった。
 車に戻って帰り支度をしていると、細かな雪が降り始めた。時計を見るとジャスト正午。みごとな天気予報だ。
2008年
2月 2日(土)

藤沢少年の森公園
神奈川県藤沢市
 今年の冬は平年並み・・・つまり、冬らしい冬になっているようだ。朝は氷点下になるほど冷え込み、日中に吹く風も木枯らしのように冷たい。
 今週は雨も雪もほとんど降らなかったので、どこへ行っても被写体は見つけられそうにない。やや湿地の多い「少年の森公園」を歩いてきた。
 かなり歩いてからやっと見つけたのはネンドタケ。これは新鮮でも古くてもあまり差がないきのこだ。まるで錆びた鉄板のような色合いだった。
 次に見つけたのは大きなセンベイタケ。これはかなり干からびて、カラカラに乾いていた。
 この内容なら今日の更新は止めようと半ば諦めかけていた時、散策路の脇材に黄色いカサの群生を見つけた。カサの直径は1センチ前後の小さなニガクリタケだったが、カメラを地面に押し付けてローアングルで撮影した。
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