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![]() 今日はどこまで行ったやら・・・ |
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2008年 4月29日(火・祝) 高麗山・湘南平 神奈川県平塚市 |
慌てて飛び起きて「祝日かぁ」と気づくのは、リタイアまでのささやかな喜びの一つかも知れない。ゆっくり朝食を摂って湘南平へ向かった。今日は南へ向かう尾根筋を、超スローペースで丁寧に探すことにした。 しばらく何も見つからなかったが、ようやく直径3センチほどの褐色のカサを見つけた。撮影しながら種名を考えたが、見慣れない姿で分からない。採取してみると柄が根っこのように細く伸びていた。ヒダの様子からアカチャツエタケだろうと思ったが、付近には広葉樹しかない。埋もれ木から生えていたのだろうか。 朽ち果てた太い倒木に5〜6個のカサを見つけた。大きなものは8センチほどある。ウラベニガサの群生は久しぶりに見た。幼菌を主役に全体をローアングルから撮った。 いくつかあるだろうと狙いをつけたアミガサタケは、以前のポイントではことごとく空振りだった。やっと1本だけ見つけたがもう萎れかけのものだった。 ドクダミの葉っぱに白いカビのようなものが付いていた。これは変形菌のジクホコリだが、今までは6月に見ているのでずいぶん早い。日の当たるところで撮影するときれいな虹色の金属光沢が見える。 もう4月が終わり新緑の季節を迎える。まさに「矢の如し」という早さで、いつも「もうちょっとのんびりすればいいのに・・・」と思ってしまう。 |
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2008年 4月27日(日) 真鶴半島自然公園 神奈川県真鶴町 |
昨日の予報では、今日は晴れて暖かい・・・はずだった。リンクHP「ちょっと道草〜きのこ道」のUさんご一家からも「カンゾウタケが出た」との情報をいただいたので、早朝から真鶴半島へ向かった。ところが昨日の午後から降り始めた冷たい雨は朝になっても止まず、どんより雲っていておまけに寒い。 駐車場に着くとすぐ、前に見つけていたヒトクチタケが大きくなっているのが見えた。今まで中の構造がどうなっているのか見たことがなかったので、生えた状態のままで断面の写真を撮ってみた。中にゴミムシのような小さな甲虫が1匹入っていた。 落ち枝にきれいなアミスギタケが生えていた。春から初夏にかけてが発生のピークで、あちこちでいいバランスの群生を見かける。 狙いのカンゾウタケはしばらく小さな幼菌しか見つからなかったが、ようやく直径8センチのものを見つけた。スダジイの根際のウロの中なので撮影に苦労したが、鏡で光を取り込んで何とかいい色が出せた。採取して断面も観察したが、これはどう見ても霜降り肉や牛タンのイメージだ。 タップリの雨を受けてヒトヨタケ科のきのこが姿を見せ始めた。最初はごく小さなイヌセンボンタケ。これから無数に増えて一面に広がるのだが、今はまだほんの数十本だけで真っ白いカサが美しい。 もう1種も小さなカサで、直径7ミリほどのクズヒトヨタケだ。開いているカサが少なくて残念だが、群生するととても繊細で美しいシーンになる。 最後もヒトヨタケ科だが、これはナヨタケ属の方でかなり大きい。高さが7センチほどのハイイロイタチタケだ。すでにカサの一部が何ものかにかじられていたが、それでもとてもバランスよく生えていて濡れたシダの葉をバックに浮き立っていた。 今日は真鶴半島の春祭りの日だったようで、昼には路上駐車が溢れ始めた。小さな子供連れの家族がどんどん増えてきたので、早めに退散してきた。 なお、昨日の「とんでもない」正体はこれ。 |
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2008年 4月26日(土) 泉の森公園 神奈川県大和市 |
ここ数週間は都合のいいことに週の後半に雨が降る。タイミングはとてもいいのだが気温が不安定で、今日もかなり寒くなった。 ドクダミやユキノシタが地面を覆っている広場に黄色いカサを見つけた。付近を探すときれいに弧を描いて、点々と並んでいる。モリノカレバタケの直径1.5mほどの菌輪だったが、残念ながら半分以上は幼菌で全体を撮ってもはっきりしなかった。 そのすぐ傍では地味な色のきのこが生えていた。前にこの場所でウスベニイタチタケを見つけたが、このカサには紫色が見えないのでこれはオオナヨタケだろう。 それからしばらくは何も見つけられなかった。やはり気温が低くてはいい被写体が出てくれない。 などと愚痴をこぼしていると、道の脇にカサの反り返ったきのこが立っていた。スタイルの良さから見てこれはアシナガイタチタケだろう。幼菌から老菌になるまでいい表情で撮影を楽しませてくれるきのこだ。 コケの間にチャワン型のきのこがたくさん生えていた。見上げると上空にヤマグワの枝が伸びていた。ここでは今がキツネノワンのピークで、所どころにキツネノヤリタケも出始めていた。 今日はひとつ愉快なものに出会った。見つけたときは初めて見るきのこだとビックリしたが、よく見るととんでもないものだった。 |
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2008年 4月20日(日) 高麗山・八俵山 神奈川県平塚市 |
今年の春はずいぶん雨が多い。そして風が強い。今日も朝から青空が広がったのだが北風が強くて、とても「うらら」の気分ではない。 たっぷり雨が降ったおかげで、今日はあちこちで元気いっぱいのキクラゲを見ることができた。いくつかのタイプがあるように思うのだが、ひょっとすると樹種によるものかも知れない。 せせらぎの傍の落ち枝にはイタチナミハタケもたくさん出ていた。ローアングルから日に透けるシーンを撮ったら特徴的なギザギザのヒダがよく見えた。 去年の4月に大きなカニタケの群生を見つけたので、そろそろ出ているに違いないとポイントへ向かった。ところがその100mほども手前の斜面に、たくさん群生しているのを見つけた。そして不思議なことに去年のポイントには全く見当たらない。発生に長い周期のようなものがあって、何年かに1回だけきのこを出すのかも知れない。 地獄沢へ向かうとヤマグワの樹下ではすでにキツネノワンが終盤を迎え、代わってキツネノヤリタケが目立つようになっていた。中にはずいぶん穂先の大きなものもあって、これではちょっと「槍」には見えない。 山の東端のふもとを回りこむ道を高来神社へ向かって歩いていると、散策路の脇にフミヅキタケ属のきのこが生えていた。例によってツチイチメガサではないかと思ったが、どうも雰囲気が違う。カサに弱いヌメリがあったのでこれはツチナメコだろう。柄もあまり白くなくて、ツバの位置も中ほどより上に付いている。 3時頃からは次第に雲が広がり、風もかなり強くなり始めた。そろそろ切り上げようと車へ急いでいると、銀色のツヤのあるカサが目に留まった。「コハル」だ。梅林に生える大きなハルシメジとはタイプの違う、サクラなどの樹下に生える小型のハルシメジだ。小型のハルシメジだから「コハル」という愛称だが、語呂もよくイメージもぴったりだ。 とうとう「小春」ならぬ「小雨」がパラつき始め、急いで帰途に着いた。四季の移ろいにメリハリがあるのは歓迎だが、もう少し穏やかにしてもらえないものだろうか。 |
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2008年 4月13日(日) 高麗山・湘南平 神奈川県平塚市 |
夜中に何度も起こされるほどの強い雨が降っていた。朝になっても冷たい雨が降り続いていたので、今日は部屋にいてHPの手直しでもしようと考えた。しかし、11時ごろふと外を見ると、なんと雨が止んでいるではないか。ぜひ探してみたい種類があったので、急いで湘南平へ向かった。 初めに目に留まったのはタップリの雨のおかげで、すっかりメタボになったタマキクラゲ。直径3センチ以上あって、とても本種と思えない姿だ。 狙ったものはヤマグワの樹下、ショカツサイの群落に隠れるように生えていた。たくさんのキツネノワンの間にまばらに立っているキツネノヤリタケだ。これからピークを迎えるようで、3本並んだ幼菌もあった。 昨日の汗ばむ陽気から一転、震えるほどの寒さになった。これは「寒の戻り過ぎ」とでも言うのだろうか? |
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2008年 4月12日(土) ふじやま公園 神奈川県伊勢原市 |
厚木市の七沢へ向かう途中に小さな里山があるのを見つけた。今日は七沢森林公園へ向かったが、もうヤマビルが出始めていたのでその「ふじやま公園」を歩いてきた。お椀を伏せたようなこんもりした里山で、高麗山によく似た雰囲気を持っていた。きれいな枝垂れ桜がちょうど見ごろだった。 大きな切り株にニガクリタケが群生していたが、もうほとんど傷んでいて濁った硫黄色になっていた。 しばらく何も見つからなかったが、丘を越えて低地に降りたところできれいなウラベニガサを見つけた。背景にタチツボスミレがあったので、地面を掘ってローアングルから撮ってみた。空がバックになってスミレがはっきりしないが、春らしい一枚にはなった。 所どころでアシナガイタチタケを見つけたが、どれも少し傷んだ群れでいい写真が撮れなかった。最後にやっと新鮮な一群を見つけて、久しぶりにタップリの撮影を楽しんだ。 今年の春は雨がよく降る。気温さえ高目で安定してくれれば、きっと爆発的にきのこが発生するだろう。 |
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2008年 4月 6日(日) 新治市民の森公園 神奈川県横浜市 |
もう何年も前から4月の定点観察会は「花見の宴」を兼ねることにしている。今年も天候に恵まれて、快適な晴天の下で楽しい宴会となった。 サクラの木が並ぶ所定の場所に向かう途中、朽ちた材から生えている数本のウラベニガサを見つけた。もうほとんどが萎れていたが、1本だけとても新鮮な状態なのがあった。ローアングルで撮ると極めて密な真っ白いヒダが見えた。 今年はサクラの満開時期が早かったので、今日は桜吹雪の中での昼食兼酒宴となった。するとメンバーの一人が突然「あっアミガサだ!」と声を上げた。なんとさっきまで場所決めでみんなが歩き回っていた場所に、アミガサタケが生えていた。踏まれなかったのが奇跡のような1本で、当然のように数人が付近を慎重に探したが、これも奇妙なことにその1本だけだった。宴もそこそこに今度は撮影会が始まった。 その後はほとんどきのこが見つからず、最後に池ぶち広場で休憩をしていると、ウッドチップから生えているいくつものオオチャワンタケが見つかった。大きくなるとかなりいびつになってしまうことが多いが、ちょうどきれいなチャワン型になっているものもあった。 付近の散策路の脇できれいな褐色の小さなカサを見つけた。枯葉を取り除いてみると真っ白な長い柄が現れた。どうやらアシナガイタチタケのようだ。高さは3センチほどで、横にはさらに小さな幼菌も生えていた。 まだまだ手応えを感じるようなきのこが見つからないが、これから一雨ごとに急激に変化するだろうと期待が膨らむ。 |
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2008年 4月 5日(土) 藤沢・少年の森公園 神奈川県藤沢市 高麗山・地獄沢 神奈川県平塚市 |
いよいよ本格的に春の到来となり、関東では日中の気温が20℃に届くようになる。この時季、目に付くのは次々に咲く野の花で、レンゲやショカツサイなどが咲き始めたようだ。 同様にきのこも賑やかになって・・・くれれば楽しいのだが、歩き始めて1時間経過しても、何一つ撮りたくなるものが見つからなかった。 ようやく草の間にやや萎れかけた小さなカサを発見。同定は後にしてひとまず撮影。高さ3センチほどで白っぽい繊維質の柄に、明るい褐色の乾いたカサが開いている。柄の中ほどに条線のあるツバが見えた。ツチイチメガサだ。 枯葉を積み上げた所に極小のきのこを見つけた。針のように細い柄に小さなカサが付いている。撮影後にカサのニオイをチェックしたら、独特の薬品臭がはっきり分かった。ニオイアシナガタケでよさそうだ。 針葉樹の材の割れ目から何やら這い出しているように見えたのは、今日もっともたくさん見られたフクロシトネタケだ。あちこちでグロテスクに曲がった円盤を見つけた。とてももろい肉質で簡単に砕けてしまうが、これを試食して中毒した人があるようで有毒種となっている。 帰路の車の中で、ショカツサイが咲けば「あれ」が出る頃か・・・と気づき、高麗山の地獄沢に立ち寄ってみた。 ずばり的中した。ヤマグワの樹下には早くもキツネノワンがたくさん生えている。この場所ではどんどん数が増えて、斜面一帯を埋め尽くすほど生えるようになった。これに続くキツネノヤリタケも楽しみだ。 |
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